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おすすめ参考書

大学生向け物理学のお薦め参考書

今回は大学生向け物理学のお薦め参考書を紹介します。

力学のお薦め参考書

力学のお薦め参考書は、次のようになります。

  1. 砂川重信『物理入門 (上) 力学・電磁気・熱』岩波書店
  2. 砂川重信『物理学要論』培風館
  3. 園田久『解析力学 (物理学ライブラリー) 』朝倉書店

1)~3)は全て古い本で大学の図書館でないと入手できないかもしれませんが、分かり易いと思います。

砂川重信『力学の考え方 (物理の考え方 1)』岩波書店よりも1)の方が力学理論の本質が短くまとまっている感じがするので、私は1)の方が好きです。

電磁気学のお薦め参考書

電磁気学のお薦め参考書は、次のようになります。

  1. 砂川重信『物理入門 (上) 力学・電磁気・熱』岩波書店
  2. 砂川重信『電磁気学 (物理テキストシリーズ 4)』岩波書店
  3. 砂川重信『理論電磁気学』紀伊國屋書店

1)と2)は特に分かり易く、体系立っており美しいと思います。

3)は2)を読んでからの方が良いと思います。

量子力学のお薦め参考書

量子力学のお薦め参考書は、次のようになります。

  1. 砂川重信『量子力学』岩波書店
  2. W. グライナー『量子力学 概論』丸善出版
  3. J.J. サクライ・J. ナポリターノ『現代の量子力学 (上) 第2版』吉岡書店
  4. J.J. サクライ・J. ナポリターノ『現代の量子力学 (下) 第2版』吉岡書店
  5. J.J. サクライ『サクライ 上級量子力学 第I巻』丸善プラネット

1)は比較的読み易いのですが、初学者にはどこが重要な部分なのか分かりにくいかもしれません。

2)は数式の導出が丁寧で読み易いと思います。辞書的感覚で読みたいところだけ読んでも良いと思います。

3)~5)は大学院や研究する段階で役立つ本だと思います。初学者向けではないと思います。

統計力学のお薦め参考書

統計力学のお薦め参考書は、次のようになります。

  1. 砂川重信『物理入門 (上) 力学・電磁気・熱』岩波書店
  2. 田崎晴明『統計力学 I (新物理学シリーズ)』培風館
  3. 田崎晴明『統計力学 II (新物理学シリーズ)』培風館
  4. W. グライナー・L. ナイゼ ・H. シュテッカー『熱力学・統計力学』丸善出版

1)は古典統計力学の本質的部分が分かり易く短く書いてあるので、古典統計力学のイメージだけ知りたい方には良いと思います。

1)は古い本なので、砂川重信『熱・統計力学の考え方 (物理の考え方 3)』岩波書店でも良いと思います。

確率論、解析力学、量子力学の基礎的知識があると、統計力学の原理的部分や基礎的部分を理解し易いと思います。

相対性理論のお薦め参考書

相対性理論のお薦め参考書は、次のようになります。

  1. 石井俊全『一般相対性理論を一歩一歩数式で理解する』ベレ出版

1)は分かり易いと思います。ただ、学んだことを定着させる必要があるので、通読するには時間がかかると思います。

相対論だけでなく数学や物理学の関連事項を勉強できるので、一般相対論をあまり使わない方でも理解が深まる(知識と知識が繋がる)と思います。