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映画・アニメ

アニメ『残響のテロル』を見て洞察力を磨く

今回は、アニメ『残響のテロル』の登場人物を六星占術で分析してみたいと思います。

【注意】

  • アニメ『残響のテロル』のネタバレを含みます.
  • 六星占術の簡単な知識があった方が楽しめると思います.

物語の概要

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この物語の根本には「日本とアメリカの主従関係」の問題があると思います。

つまり、日本は一応独立国家ですが、アメリカの言いなりになっているところがあると言うことです。

そこで、この物語では、この主従関係を打開するため、間宮という大物政治家の登場人物が、高機能な頭脳をもつ有能な人材を科学の力で人工的に作り出そうと企てます。この企ては「アテネ計画」と呼ばれます。

さらに、間宮らは密かに小型原子爆弾の開発にも乗り出します。

小型原子爆弾の開発には成功しますが、「アテネ計画」は失敗します。

「アテネ計画」で被検体として利用された子供たちのほとんどは死んでしまいます。しかし、脱走して生き残った2人の子供(ナインツエルブ)が高校生まで成長し、東京で爆弾テロを起こして行くという物語になっています。

そして、彼らの爆弾テロに巻き込まれていく高校生のリサ、頭脳派で有能な刑事の柴崎、FBIと共に派遣された捜査指揮権をもつ諜報員のハイヴが登場し、物語は極めて知的に展開されて行きます。

六星占術による分析

例によって、渡辺監督を六星占術で調べてみたところ、渡辺監督は金星人(-)でした。

金星人(-)を特徴づけるキーワードとしては以下のものが挙げられているようです:

せっかち、行動力抜群、じっとしていることは苦手、思い立ったら即行動、スピーディー、自由人、自由奔放、マイペース、周りに人が居なくても平気、束縛されるのが嫌い、合理的、無駄が嫌い、要領が良い、古い価値観に囚われない、独創的な発想力をもつ、センスが良い、流行に敏感、おしゃれ、ファッションに興味がある、美的な感性が鋭い、好奇心旺盛、慎重さがない、深く考えない、反省しない、地道な努力は苦手、警戒心がない、肝心な所でポカをすることがあるので信頼性は低い、家庭に落ち着かない、好きになったら相手に飛びつく、気持ちが長続きしない、明るく前向き、過去を引きずらない、ユーモアがある、強運の持ち主、子供っぽく純粋、社交的、裏方には向いていない、注目を浴びるのが好き。

この作品は、渡辺監督が原案もされており、金星人ぽさが溢れていると思います。

例えば、金星人の方はゲーム好きな方が多いと思いますが、この物語にも多くの謎解きゲームが出て来ます。また、作品全体に渡辺監督の美的センスの良さが出ていると思います。

金星人好きには是非見て頂きたい作品です。

この作品はストーリー重視型の物語だと私は思うので、登場人物の性格は表面的な部分しか分からないような気がします。

ゆえに、登場人物の性格を分析することは中々難しいところがあるのですが、取り敢えず挑戦してみたいと思います。

ツエルブは何星人か

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それでは、早速ですが、「ナインは何星人でしょうか」と言いたいところですが、ナインは最も難しいので、まず「ツエルブが何星人か」を考えてみます。

ツエルブも難しいですが、『残響のテロル』公式サイトには、ツエルブの紹介として「子どものような純粋さを持つ」とあります。

前述の金星人の特徴として「子供っぽく純粋」とあるので、ツエルブは金星人ではないかとも考えられますが、次の奇行から金星人ではないような気がします:

つまり、ツエルブは転校初日から制服のままプールに飛び込むという奇行にでます。

ここではまだ仮定ですが、ナインが金星人だとすると、ツエルブは金星人と行動を共にし奇行にでるタイプであることになります。つまり、ツエルブは火星人の可能性が高いと考えられます。

そこで、火星人を特徴づけるキーワードを再確認してみます:

人見知り、警戒心が強い、秘密主義、本心を語らない、何を考えているのか分からずミステリアス、マイペース、自分のポリシーがある、変わり者、わがまま、気分屋、寂しがり屋、シャイ、天然で不思議なタイプ、セクシーな魅力、芸術的センスが高い、感受性が強い、本質を鋭く見抜く、メンタルが弱い、繊細、組織や集団行動が苦手、反骨精神が旺盛、自分が認めた人には心を開き従順、ハマり易い、中途半端にせずやり切る、アイディアマン、頭の回転が速い、自分からは告白しない。

確かに、ツエルブは共感覚(声に色を感じるなど)を持っているので、「感受性が強い」と言えると思います。

また、「気分屋」のところもあり、テロをしているにもかかわらず、何となく気になったリサに会いに行ってしまうところもあります。

また、ナインが理性で行動しているとすると、ツエルブは感性で行動しているように感じます。例えば、ハイヴの罠だと知りながら、リサを助けに行くなど。

また、ハイヴの罠からリサを救出後、ナインを裏切るような感じになってしまったツエルブが、自分から謝りに行けないところも火星人ぽいです。

また、火星人の特徴として「子供っぽい」というのもあるようです。

そして、私がそう思うだけかもしれませんが、ツエルブの顔は何となく火星人ぽい気がします。例えば、ツエルブの顔は、瞬間的には、棋士の藤井聡太二冠に似ているような気がします(高校時代の藤井二冠)。

従いまして、私としては、ツエルブは火星人だと思います。

リサは何星人か

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次に「リサが何星人か」を考えてみます。

リサは優柔不断なところがあるので、天王星人でしょうか。

そこで、天王星人を特徴づけるキーワードを再確認してみます:

楽天的、寛容、優しく穏やか、争い事が嫌い、感情や人情を優先する、かわいらしくチャーミング、寂しがり屋、優柔不断、決断力がない、時間にルーズ、管理が苦手、計画性がない、現実主義的、結果を重視、したたかで計算高い、逆境やピンチに強い、頑固一徹、思い立ったら即行動、仕事では妥協しない、好奇心旺盛、人間好き、友達が多い、団体行動が得意、世渡り上手、面倒見が良い、恋愛好き、浮気性、スリルを楽しむ、家族とのコミュニケーションを大切にする。

ナインとツエルブのアジトに居候しようとしているリサについて、ナインは「あいつ、結構図々しくないか?」と言っています。

これはまさに、天王星人の特徴の1つである「したたかさ」が現れていると捉えることもできると思います。

なお、柴崎の部下の六笠(むかさ)も「楽天的」なので天王星人であるような気がします。

柴崎は何星人か

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次に「刑事の柴崎が何星人か」を考えてみます。

柴崎は、ゲーム好きでラーメン好き、好奇心旺盛で行動力があるので、金星人だと思います。(なお、金星人にはラーメン好きが多いような気がします。)

例えば、柴崎は無期限の休職を命じられても家で大人しくしていることはありません。つまり、金星人の特徴である「じっとしていることは苦手」や「家庭に落ち着かない」がよく現れていると思います。

そして、柴崎は、和風ジャック・バウアーなところがあると思います。つまり、任務遂行のためなら(事件を解決するためなら)後先考えず何でもやってしまうところがあると思います。

なお、『24』のジャック・バウアーも、行動力とスピード、何となくコミカルな面から考えて、金星人のような気がします。

ちなみに、刑事部捜査一課長の倉橋も金星人だと思います。倉橋は、まさに猿山のボス猿といいますか、知的なのですが体育会系ぽい感じが残るリーダーまで上り詰めた金星人という感じがします。ここぞという場面では、責任をとってでも突き進もうとするところもあります。男気があるリーダーです。

さらに、厚生省医政局指導課の元課長の青木宗太も、大物政治家の間宮俊造も金星人ぽい感じがします。明確な根拠がある訳ではありませんが、やはり渡辺監督が金星人なので、何となく金星人ぽさが出てしまうのだと思います。(実際に、間宮は、金星人の傾向通り、目下の者をやや見下しているところがあるような気がします。)

ハイヴは何星人か

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次に「ハイヴが何星人か」を考えてみます。

ハイヴは見た目(髪型及びファッションセンス)から金星人以外考えられないという感じがしました。

また、ハイヴは、ナインとゲームの決着をつけるために来日したところがあり、間違いなくゲーム好きです。

ここで、ゲームとは世界最強の頭脳を決めるための決勝戦というようなニュアンスだと思います。

ナインは何星人か

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最後に「ナインが何星人か」を考えてみます。

渡辺監督が金星人なので、ナインも金星人ではないかという予想は立ちますが、ナインが金星人である証拠が中々出て来ません。

ナインが頭脳明晰で常に冷静であることを考慮すると、水星人である可能性もあります。

そこで、水星人を特徴づけるキーワードを再確認してみます:

利己的でクール、自己中心的、自分勝手で独善的、冷静に行動する、頭の回転が早い、計算高い、分析力や観察力に長けている、人を利用するのが上手い、単独行動が好き、集団行動が苦手、頑固で意思が強い、会話が上手、孤独の寂しさを知っているので情にもろい面もある、ソフトな性格、財運がある、一代で財を成す実業家タイプ、お金儲けがうまい、ビジネスセンスに優れる、お金に細かい、損得勘定が得意、家庭運がない、両親との縁が薄い、目上の人や父親との縁が薄い、独立心や自立心が強い、初代運の持ち主、人に指示されるのが嫌い、個性的、カリスマ性がある、努力家、短気な面もある、熱しやすく冷めやすい、恋愛好き。

確かに、ナインは孤児なので、「両親との縁が薄い」と言えると思います。

また、六星占術によれば、金星人と火星人(=ツエルブ)の相性は確かに良いのですが、特にビジネスでは、水星人と火星人の相性も良いようです。(ちなみに、ビジネスでは、火星人よりも水星人が上司的立場になった方が上手く行くようです。)

また、帰る場所のないリサをアジトから追い出さなかったのも、「情にもろい面」の表れと捉えることもできると思います。

また、ナインは自分達の目的のために刑事の柴崎をうまく利用するので、「人を利用するのが上手い」と言えると思えます。

それでは、ナインは水星人で決まりかというと、そうとも言い切れないところがあります。

例えば、もしナインが水星人だとすると、「彼らの爆弾テロで死者を一人も出さないようにする」というポリシーが腑に落ちない気がします。

つまり、少なくとも、水星人が掲げるポリシーではないと思います。水星人の場合、「目的達成のためなら、多少の犠牲は厭わない」と考えるような気がします。特に、自分達が長く生きられないことも知っていたようですし。

また、もしナインが水星人だとすると、彼らのテロ計画を放り出してリサを助けに行き、小型原子爆弾のありかまで教えてしまったツエルブをあそこまで快く許せたでしょうか。

しかし一方で、ナインが金星人だと確証させるものは何もないと考えることもできると思います。

ただ、アテネ計画の施設を脱走してから8年もの間、ナインとツエルブが行動を共にしていたことを考えると、ナインは金星人のような気もします。

金星人と火星人はケンカすることもあるようですが、比較的直ぐに仲直りするようです。

難しいところですが、私としては、ナインは金星人だと思います。