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アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』を見て洞察力を磨く

今回は、アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』の登場人物を六星占術で分析してみたいと思います。

【注意】

  • アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』のネタバレを含みます.
  • 六星占術の簡単な知識があった方が楽しめると思います.

あらすじ

西暦2112年の日本では、厚生省のシビュラシステムによって、人々の精神状態は即座に診断できるようになっていた。

そして、その診断結果は即座に数値化され、職業適性や犯罪者予測などに役立てられていた。

シビュラシステムは、人々からの支持を受け、絶対的な管理システムとしての地位を確立していた。

実際に、シビュラから「犯罪係数が300を超える」と認定された犯罪者は、裁判なしにドミネーターと呼ばれる特殊な銃で公安局によりその場で排除される。

なお、ドミネーターは常時シビュラにアクセスでき、犯罪者の犯罪係数をその場で瞬時に測定できる。

そのような社会で、成績優秀な常守 朱(つねもり あかね)(20歳)は、公安局の刑事課一係に新任の監視官として配属される。

その一係には、先輩の監視官として宜野座 伸元(ぎのざ のぶちか)(27歳)がいた。

さらに、常守の部下の執行官として、

  • ベテラン刑事の征陸 智己(まさおか ともみ)(54歳)
  • 元監視官の狡噛 慎也(こうがみ しんや)(28歳)
  • クールだが根は優しい六合塚 弥生(くにづか やよい)(22歳)
  • 明るくオシャレな秀星(かがり しゅうせい)(21歳)

がいた。

なお、執行官には、犯罪係数が基準値よりも常に高い者(=潜在犯)が就くことになっている。ただし、執行官といえども、潜在犯であるので、行動や生活には制限が付いている。

また、刑事課を情報分析の面でサポートする分析官として唐之杜 志恩(からのもり しおん)(27歳)が在籍していた。

常守ら一係は、残忍な事件を次々に捜査することになるが、その犯人を追う内に、狡噛は黒幕であろうある男の存在に気が付く。

その男は、狡噛が3年前から追っていた男で、その男も狡噛の高い知能に興味をもつようになる。

そして、狡噛らと槙島 聖護(まきしま しょうご)らの頭脳戦が開始される。

槙島らの真の狙いは何か。そこには、常守らを翻弄する大きな問題が横たわっていた。

六星占術による分析

アニメ『PSYCHO-PASS』は知的なアニメで、ストーリーも入り組んでいることから、「登場人物が何星人か」ということは考えていられないと思います。

私も「登場人物が何星人か」ということは全く分かりませんでした。

アニメ『PSYCHO-PASS』は色々な方の手によって製作されており、「原作者という立場の方はいらっしゃらない」と思い込んでいましたが、脚本を書かれている方々が原作者に近い感じであることが分かりました。

そこで、例によって、脚本の方々が何星人か調べてみました。脚本の方々は火星人と天王星人の霊合星人でした。

なお、「天王星人の霊合星人」とは、大まかに言えば、天王星人の特徴と土星人の特徴を併せ持つ人のことです。ただ、一般に特徴の混ざり具合は人それぞれのようです。

常守(つねもり)は何星人か

出典元:Amazon.co.jp

それでは「常守が何星人か」を考えてみたいと思います。

常守には、サイコパス(=シビュラによって精神状態を数値化された値)が常に安定しているという特徴があります。

つまり、どのような状況でもポジティブ思考であったり、落ち込んだり傷付いても直ぐに立ち直れるところがあります。

また、常守は、強い正義感や信念を持っており、納得できないことには強く反発します。

また、常守は、誰に対しても基本的には優しく接し、相手の話をしっかり受け止めることができます。

また、常守は、やや天然なところがあり、正直に自分の気持ちを話してしまいます。

また、常守は、執行官(=潜在犯)とも自然にうまくコミュニケーションを取り、チームの力を最大限引き上げられる能力を持っています。

つまり、常守は、ある種の上司のように部下に指令を出して行くタイプではなく、部下と共に考え学び、みんなで事件を解決しようとするところがあります。

以上のこと及び「脚本の方が天王星人の霊合星人である」ことを考慮すると、常守は天王星人の霊合星人である可能性が高いと思います。

天王星人を特徴づけるキーワードとしては以下のものが挙げられているようです:

楽観的で前向き、寛容、根が優しい、争い事が嫌い、感情や人情を優先する、寂しがり屋、人から嫌われたくないという気持ちが強い、八方美人、優柔不断、決断力がない、物事を先延ばしにする、ルールや時間にルーズ、管理が苦手、計画性がない、事なかれ主義、現実主義的、現実的に話を進めていく、結果を重視する、論より証拠、したたかで計算高い、贈り物は高価な物が好き、品物を贈って気持ちを伝える、逆境やピンチに強い、気持ちの切り替えが早い、嫌なことは直ぐに忘れる、些細なことは気にしない、環境の変化に素早く対応する、頑固一徹、一度決めたらどこまでも突き進んでしまう頑固さがある、思い立ったら即行動、仕事では妥協しない、好奇心旺盛、出会った人から色々なことを吸収して成長していく、勉強家、人と関わるのが大好き、コミュニケーション能力が高い、初対面の人と打ち解けるのが得意、人に囲まれていることで安心しイキイキする、さりげない心配りができる、人付き合いを大切にする、友達が多い、周囲にいつも人が集まって来る、協調性がある、人懐っこい笑顔が印象的、シャイな面もある、大勢で居ると疲れるので一人で居る時間も好き、世渡り上手、人に頼るのが上手い、頼まれたら断れない、困っている人を見過ごせない、恋愛好き、浮気性、スリルを楽しむ、波乱万丈の人生に憧れる、夢が見つかるまで職を転々とする、ケチ、短気、我がままな言動が目につくこともある、家庭運に恵まれている、家族とのコミュニケーションを大切にする。

なお、上記の特徴は、天王星人の人ならば全て当てはまるという訳ではなく、天王星人の人でも当てはまらない特徴が幾つもあると思います。

常守は、天王星人ぽいところもありますが、やはり「ピリッとしっかりしたところ」や「正義感が強いところ」もあるので、土星人ぽいところもあると思います。

天王星人ぽいエピソード

天王星人の人がリーダーになると、フレンドリーで上下関係が厳しくない意見を言い合えるグループになる傾向があるようです。

確かに、常守の一係でのリーダーぶりはそのような感じになっていると思います。

狡噛は常守のような上司に好感をもっており、

「あんたは、何が正しいかを自分で判断した。役目より正義を優先できた。そういう上司の下なら、俺はただの犬では無く、デカとして働けるかもしれない」

引用元:アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』第2話より

と発言しています。

また、天王星人には「出会った人から色々なことを吸収して成長していく」という特徴がありますが、確かに、常守も狡噛と出会い、狡噛から「狡噛のような推理法や推論法」を学んで行きます。

また、天王星人には「人懐っこい笑顔が印象的」という特徴がありますが、確かに、不慣れな頃の常守は「笑顔」だけで被害者の女性や六合塚と会話してしまう場面がありました。

また、天王星人には「一度決めたらどこまでも突き進んでしまう頑固さがある」という特徴がありますが、確かに、常守も突っ走ってしまうところがあります。例えば、常守はメンバーたちの反対を押し切り、自分の記憶から槙島の画像を抽出することに挑みます。

宜野座(ぎのざ)は何星人か

出典元:Amazon.co.jp

次に「宜野座が何星人か」を考えてみます。

宜野座は、自分にも他人にも厳しいプライドの高い監視官で、しばしば人を見下したような発言をしてしまいます。

また、宜野座は、他者の失敗から学び、自分はうまく世の中を渡って行こうとします。

しかし、「融通が利かない不器用なところ」や「他者にうまく心を開けないところ」があり、公安局長である禾生(かせい)の方針や自身のサイコパスの悪化に悩むようになります。

最終的に、ピンチに陥った宜野座は、確執のあった父親の征陸に、征陸の命と引き換えに命を救われることになります。

そうして宜野座は改心し、自分に合った素直な生き方を始めるようになります。

これらのエピソードから、宜野座は土星人の可能性があります。

土星人を特徴づけるキーワードとしては以下のものが挙げられているようです:

理想主義者、こうなら良いのにと理想を抱く、ああいう人になりたいと理想を抱く、理想が高い、想像力が豊かで独特な観点をもつ、何事も白黒はっきりさせたい、潔癖な性格、整理整頓好きでキッチリしている、プライドが高い、近寄り難い雰囲気がある、二面性の性格をもつ、性格に表と裏がある、本性は出さない、上辺だけの付き合いが得意、理にかなっていればどんな事でも素直に受け入れる、お人好し、詐欺に引っかかり易い、逆境や試練に強い、責任感が強い、正義感が強い、ボランティア精神が強い、人が嫌がるような仕事でも率先してやる、寡黙にコツコツと仕事をする、自分にも他人にも厳しい、律義、真っ直ぐすぎる、周囲からの信頼が厚い、仕切るのが上手い、倹約家、愚痴をこぼさない、ストレスがたまりやすい、気に障ることがあるとキレてしまう、束縛されると自分の能力が発揮できない、物を教えるのが苦手、人の好き嫌いが激しい、偏食、嫉妬心が強い、負けず嫌い、気持ちが顔や態度に出る、したたかで冷酷な一面がある、インドア派な人が多い、行動力に欠ける、協調性に欠ける、団体行動や組織が苦手、社会や組織の矛盾に憤りを感じる、理想と現実のギャップに悩む、自己主張が強い、自分の考えが一番正しいと思っている、唯我独尊、周囲の人の声に耳を傾けない、頑固、自分の考えを曲げない、自分以外のことには興味を持ちにくい、保身に走る、わがまま、気分屋、自分のペースを大事にする、飽きっぽい。

なお、上記の特徴は、土星人の人ならば全て当てはまるという訳ではなく、土星人の人でも当てはまらない特徴が幾つもあると思います。

征陸(まさおか)は何星人か

出典元:Amazon.co.jp

次に「征陸が何星人か」を考えてみます。

征陸は、一係における最年長のメンバーで、メンバー同士の関係性が悪くならないように気配りするところがあります。一係には無くてはならない味のある人物です。

実際に、狡噛からは「とっつぁん」と呼ばれ、メンバーたちに慕われています。

また、征陸は、新任で不慣れな常守に、基本的なことを教えてあげたり、実践的な心構えをアドバイスしたりします。コミュニケーション能力が高い世話好きな人物と言えると思います。

また、征陸は、「刑事の勘」が鋭く、事件解決の糸口を直ぐに見つけ出してしまいます。

また、征陸は、柔道三段で犯罪者との格闘戦にも強いです。

また、征陸は、非番の時には自室で花の絵を描いて過ごすこともあります。

また、お酒が好きなようです。

また、若者が当たり前のように利用しているネット系のモノには、疎いようです。昔からのやり方やスタイルにややこだわりがあるようです。

また、宜野座は征陸の息子ですが、苗字が違うことからも、征陸の家族はバラバラになってしまったようです。その原因は、征陸がシビュラから潜在犯判定を受けてしまったことにあるようです。

以上のことから考えると、征陸は金星人の可能性があります。

ただ、「お酒が好きなところ」や「昔のやり方にこだわるところ」は、金星人の特徴というよりは火星人の特徴かもしれません。

金星人を特徴づけるキーワードとしては以下のものが挙げられているようです:

せっかち、行動力抜群、じっとしていることは苦手、思い立ったら即行動、スピーディー、自由人、自由奔放、天真爛漫、束縛されるのが嫌い、誰とでも打ち解けやすい、コミュニケーション能力が高い、場を和ませるムードメーカー、相手の気持ちを察して行動する、周りに人が居なくても平気、友達がいなくても寂しくない、勘が鋭い、先行きを読むのが得意、頭が切れる、合理的、無駄が嫌い、要領が良い、古い価値観に囚われない、独創的な発想力をもつ、アイディアが豊富、センスが良い、流行に敏感、おしゃれ、ファッションに興味がある、美的な感性が鋭い、好奇心旺盛、チャレンジ精神旺盛、慎重さがない、深く考えない、反省しない、地道な努力は苦手、警戒心がない、肝心な所でポカをすることがあるので信頼性は低い、最終的な詰めが甘い、家庭に落ち着かない、好きになったら相手に飛びつく、気持ちが長続きしない、飽きっぽい、明るく前向き、過去を引きずらない、落ち込む時間が短い、ユーモアがある、強運の持ち主、子供っぽく純粋、社交的、裏方には向いていない、注目を浴びるのが好き、仕切りたがり屋、グループなどのまとめ役。

なお、上記の特徴は、金星人の人ならば全て当てはまるという訳ではなく、金星人の人でも当てはまらない特徴が幾つもあると思います。

縢(かがり)は何星人か

出典元:Amazon.co.jp

次に「縢が何星人か」を考えてみます。

縢は、明るくチャラチャラしたところがありますが、実はよく人を見ており、空気が読めるタイプです。

実際に、縢は、常守のことは「アカネちゃん」、狡噛のことは「コウちゃん」と呼びますが、宜野座のことは「ギノさん」と呼びます。

なお、縢と常守の年齢は1歳しか違いませんが、縢は常守より人生の先輩だと思っているようです。

また、縢は、ゲーム好きで、暇な時には刑事課オフィスで堂々と携帯ゲームをしています。なお、自室はゲームバーのようなオシャレな部屋になっています。

また、縢は、料理が得意で、常守に料理を振る舞ったこともあります。

また、縢は、オシャレで、ヘアクリップなんかも使っています。

また、縢は、子供っぽい遊び心をもっており、オフィスの縢のデスクには怪獣や恐竜、カメレオンのオモチャが置いてあります。

また、縢は、潜在犯であるためか、21歳と若いためか、率直でやや乱暴な発言をすることもあります。

また、縢は、なぜか余裕ぶったところがあります。狡噛や征陸を信頼しているからでしょうか。

以上のことから考えて、縢は金星人の可能性が高いと思います。

やはり、一般に、火星人の作者が、金星人の登場人物を登場させないことはないのではないでしょうか。

六星占術によると、火星人と金星人の相性は良いようです。

なお、縢は、何かを食べている最中は、食べることにのみ意識が向いており、周囲でどんなに揉め事が起きていても、一切意識に入りません。

唐之杜(からのもり)は何星人か

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次に「唐之杜が何星人か」を考えてみます。

唐之杜は、仕事が早い優秀な分析官で、情報分析やハッキングに詳しいだけでなく、医師免許も持っています。

なお、唐之杜は、執行官の健康管理も任されているためか、いつも白衣を羽織っています。

また、唐之杜は、親しみ易い性格で、お喋りなところがあり、好奇心旺盛なためか、卑猥なことでも何でも躊躇なく口にしてしまいます。

また、唐之杜は、タバコ好きで、情報分析の作業中でもタバコを吸っています。

また、唐之杜は、おだてに弱く、「情報分析の女神さま」と言われると、頑張って作業します。

また、唐之杜は、潜在犯ですが、「頭の回転が速い」ためか達観しているところ(潜在犯とかそういうことを全く気にしていないところ)があります。

さらに、とてもオシャレで美しく、「余裕が漂うカッコ良いお姉さん」という感じがします。

なお、暇な時は、分析室でネイルの手入れをしています。

以上のことから考えて、唐之杜は金星人の可能性が高いと思います。

狡噛(こうがみ)は何星人か

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次に「狡噛が何星人か」を考えてみます。

狡噛は、元エリート監視官で、知能が高く、洞察力、理解力、論理的思考力に優れています。高知能のためか、常に最善手や事件の全体像を思索しているところがあります。

また、狡噛は、自分の信念から体を鍛えており、格闘戦のトレーニングにも手を抜くことはありません。

また、狡噛は、自分のやり方に干渉されたくないタイプのようで、最初は新任上司の常守によそよそしくしていました。しかし、常守の判断能力に「面白さ」を感じると、徐々に丁寧に関わり始めます。

また、狡噛は、初期の常守の発言に基づくと、やる事が滅茶苦茶で、正しい事を言っていると思われる時もあり、信用できるような気もする人物のようです。

また、狡噛は、宜野座の発言に基づくと、しぶとくて、狡猾で、諦めの悪い男であるようです。

また、狡噛は、一つのことに執着してしまうタイプで、一つのことに取り組むとそれ以外のことが目に入らなくなるタイプのようです。

実際に、3年前の「標本事件」では、部下を無残に殺害されたため、狡噛はその捜査(=犯人の排除?)に躍起になってしまいます。しかし、その間メンタルケアを怠ってしまった結果、犯罪係数が上昇し、最終的には監視官から執行官に降格することになります。

また、狡噛は、誰とでも仲良くやって行けるタイプではありませんが、常識や教養は心得ており、意識的に他者や組織に害を及ぼすタイプではないと思います。

しかし、知能が高く自分の直観に基づいて行動することが多いせいか、多様な人が所属する公安局では、狡噛の行動や判断が理解されないことが多いです。

以上のことから考えて、狡噛は火星人の可能性が高いと思います。

火星人を特徴づけるキーワードとしては以下のものが挙げられているようです:

人見知り、恥ずかしがり屋、警戒心が強い、秘密主義、本心を語らない、何を考えているのか分からず謎が多い、天然で不思議なタイプ、人から誤解されやすい性格、マイペース、自分のポリシーがある、変わり者、世間知らず、子供っぽい面もある、気分屋、感性で行動する、わがまま、人に信用されにくい、セクシーな魅力がある、本質を鋭く見抜く、芸術的センスが高い、感受性が強い、繊細、メンタルが弱い、傷付きやすい、心配性、パーソナルスペースがとても広い、逆境に弱い、寂しがり屋、フレンドリーな性格、自分が認めた人には心を開き従順、裏切りなどがあると傷ついてスパっと縁を切ってしまう、図々しい人には壁を作る傾向がある、友達が少ない、反骨精神が旺盛、愚痴っぽい、協調性に欠ける、組織や集団行動が苦手、周囲のことに干渉しない、干渉や束縛が嫌い、一人で思った時に思った事を進めるのが好き、ハマり易い、一つの事をとことん追究する、中途半端な事を嫌う、納得いくまで行動をする、興味がある事と興味がない事がハッキリしている、欲しいものは手に入れる、物欲が強い、浪費や衝動買いが多い、アイディアマン、頭の回転が速い、目下の人との縁が薄い、周囲の人から援助を受ける強運の持ち主、自分からは告白しない。

なお、上記の特徴は、火星人の人ならば全て当てはまるという訳ではなく、火星人の人でも当てはまらない特徴が幾つもあると思います。

火星人ぽいエピソード

火星人と金星人の相性の良さのためか、確かに、征陸や唐之杜は、狡噛の行動を決して妨げません。むしろ、彼らは狡噛の行動を支援します。

確かに、火星人には「周囲の人から援助を受ける強運の持ち主」という特徴があります。

また、第4話で狡噛らは六本木のクラブで行われているオフ会に潜入することになりますが、そこでは、沢山の参加者が全身ホロ姿でダンスしたりして盛り上がっています。それを見て、狡噛は次のように発言しています:

「誰が誰だか分からない状況で、こんな狭い場所に押し込められて、こいつら不安じゃないのか?」

引用元:アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』第4話より

この発言は、火星人の「人見知り」,「警戒心が強い」,「パーソナルスペースがとても広い」,「心配性」という特徴をよく反映していると思います。

また、火星人には「組織や集団行動が苦手」,「反骨精神が旺盛」,「一人で思った時に思った事を進めるのが好き」,「一つの事をとことん追究する」,「欲しいものは手に入れる」という特徴がありますが、確かに、狡噛が逃亡中の槙島を追い詰めて行く過程には、これらの特徴が反映されているような気がします。

例えば、狡噛は槙島を射殺するために、公安局を去ることになりますが、これは、火星人の「組織や集団行動が苦手」という特徴が反映されていると捉えることもできると思います。

火星人の人は、組織のやり方に従っていては、「望む結果を望む時に得られない」と考えてしまうようです。

さらに、最終話で、槙島も狡噛に次のような言葉を贈っています:

誰も君の正義を認めなかった

君の怒りを理解しなかった

だから君は信頼にも友情にも背を向けて

たった一つ自分に残された居場所さえかなぐり捨てて

ここまで来た

引用元:アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』第22話より

確かに、火星人には「人から誤解されやすい性格」,「人に信用されにくい」,「友達が少ない」,「一人で思った時に思った事を進めるのが好き」という特徴があります。

また、槙島は狡噛に次のような言葉も贈っています:

だがね、僕はむしろ評価する

孤独を恐れない者を

孤独を武器にして来た君を

引用元:アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』第22話より

確かに、火星人の人は、「マイペース」や「干渉や束縛が嫌い」という特徴があるので、単独行動を好む傾向があるようです。

ただ、恐らく狡噛も、孤独であることに思い悩むタイプではないと思います。そもそも孤独だとも思っていないかもしれません。

槙島(まきしま)は何星人か

出典元:Amazon.co.jp

最後に「槙島が何星人か」を考えてみます。

精神病質者(=サイコパス)の特徴

まず、「槙島が何星人か」を分析するにあたり、槙島の精神病質的な面に由来する特徴は取り除く必要があります。

そこで、まず精神病質者(=サイコパス)の特徴を紹介したいと思います。

『刑事事件弁護士相談広場』というサイトのある記事によると、サイコパスの特徴は次のように紹介されています:

  1. 窃盗などの違法行為を繰り返すことがある
  2. 自信にあふれ、魅力的に見える
  3. 他人に対して共感する気持ちが持てない
  4. 人を支配する
  5. 平然とうそをつく
  6. 衝動的に行動する
  7. 他人を責める
  8. 無責任である
  9. 自己中心的である
  10. 良心が欠如している
  11. 恐怖や不安を感じない

槙島の場合、上記の特徴の内、4~6番目は該当しているか判断が難しいところですが、その他は該当していると思います。

さらに、その記事によると、次のようなより具体的特徴もあるようです:

  • 相手を利益で釣ろうとする
  • 人が弱みを見せると、そのスキにつけ込もうとする
  • 打算的に人とつきあい、相手に利用価値がなくなると容赦なく切り捨てる
  • 人間や社会を信じていない旨の発言を繰り返す

引用元:記事「サイコパス(精神病質者)の特徴とは~全国に100万人?犯罪者とは限らない意外に身近な障害」より

これら4つの特徴も、槙島によく該当すると思います。

実際に、槙島は、

  • 殺意をもった者に殺人の手段を提供して来たところがあり、
  • 宜野座のピンチを利用して征陸を殺害したところがあり、
  • 御堂(みどう)や王陵(おうりょう)を容赦なく切り捨てたところがあり、
  • 盲目的にシビュラに従う人々やシビュラ社会を非難しています。

また、サイコパスの特徴として、

サイコパスの男性は短期的な利益しか興味がないため、自身にとって都合の悪い出来事が起こるとすぐにその環境から逃げ出そうとします。

引用元:記事「サイコパスとは?特徴や原因・身近なサイコパスへの対処法を解説
」より

というのがあるようですが、この特徴もよく槙島に該当していると思います。

実際に、槙島は、公安局の捜査が近づいてくると、直ぐにどこかへ逃げてしまいます。

以上の特徴は、槙島の固有の特徴と言うよりは、サイコパスの特徴なので、これらの特徴は取り除いて分析を進めたいと思います。

槙島の固有の特徴

槙島からサイコパスの特徴を取り除くと、「何も残らないのではないか」と思われるかもしれませんが、槙島には重要な特徴があります。

それは、「槙島は、人間の本性を観察することが大好き」ということです。

実際に、槙島は、御堂、王陵、泉宮寺(せんぐうじ)の本性を観察しています。

ただ、このヒントだけで「槙島が何星人か」を特定できるのかと言われれば、難しいですと答えざるを得ませんが、「人間観察が大好き」という性質はとても特徴的だと思います。

私はたまたま「人間観察が大好きなアニメキャラクター」を知っています。

それは、アニメ『デュラララ!!』の折原臨也(いざや)です。

確かに、臨也も小型ナイフを常に持ち歩き、人間関係を引っ掻き回すのが大好きです。

槙島と似たところがあるような気がします。

私の判定では、臨也は天王星人なので、槙島も天王星人かもしれません。

確かに、『PSYCHO-PASS』の脚本の方の一人は、天王星人の霊合星人なので、槙島が天王星人の可能性はかなり高いかもしれません。

なお、「天王星人の霊合星人」とは、大まかに言えば、天王星人の特徴と土星人の特徴を併せ持つ人のことです。ただ、一般に特徴の混ざり具合は人それぞれのようです。

それでは、槙島に土星人の特徴が含まれているでしょうか。

槙島は非常に知能が高く、立ち振る舞いが常にスマートです。

そのスマートな振る舞いが、土星人に由来しているのか、又は高い知能のためなのか、判断が難しいところですが、高い知能をもつ人でもスマートな振る舞いが常にできるとは限らないので、土星人に由来していると私は思います。

さらに、土星人には「社会や組織の矛盾に憤りを感じる」という特徴があり、確かに、槙島もシビュラ社会に疑念をもち、シビュラから人々を解放しようとしているところがあります。

ゆえに、槙島は天王星人ではなく、天王星人の霊合星人かもしれません。

天王星人ぽいエピソード

天王星人には「人と関わるのが大好き」,「人に囲まれていることで安心しイキイキする」,「寂しがり屋」という特徴がありますが、槙島がこのような天王星人の特徴をもっているとすれば、槙島の「孤立し迫害されて来た」という過去は、耐え難いものだったのだろうと想像できます。

なお、槙島は、自身の精神状態をシビュラによって正しく数値化されない特異な人物です。そのため、苦労して来たところがあるようです。ただ、槙島は犯罪係数を自在にコントロールできます(このアニメでは免罪体質者と呼ばれます)。

また、天王星人には「周囲にいつも人が集まって来る」という特徴がありますが、王陵はチェ・グソンに「先生(=槙島)の周囲にはいつも才能の使いどころを間違えた天才が集まって来るのでしょうね」と語っています。

それを受けて、グソンは「あの人と一緒に居ると童心に返る、どんなイタズラを仕掛けて世間をあっと言わせてやるか、そればかりに夢中になる」と返答しています。

また、天王星人には「人懐っこい笑顔が印象的」という特徴がありますが、槙島も笑顔を見せることが多いです。

狡噛から見た槙島

ちなみに、狡噛は槙島について次のように語っています:

シビュラの誕生以降、最悪の犯罪者

極めて高いレベルの知能犯

恐らく、肉体的にも頑健

特殊なカリスマ性をもち

自分で直接手を下すことは少なく

他人の精神を支配し影響を与え

まるで音楽を指揮するように犯罪を重ねて行く男

引用元:アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』第9話より

さらに、狡噛は槙島について次のようにも語っています:

シニカルで歪んだユーモアの持ち主

引用元:アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』第19話より

これらの狡噛の発言から、狡噛は槙島の精神病質的な面(=サイコパスな面)を見抜いていたと思います。