チェスの世界チャンピオンの八字を研究する【四柱推命】
今回は、チェスの世界チャンピオンであったボビー・フィッシャーの四柱八字を研究してみたいと思います。
フィッシャーの四柱推命
八字から分かること
ボビー・フィッシャー:1943年3月9日14時39分:アメリカ合衆国 イリノイ州 シカゴ生まれ:Gemini3によると真太陽時による生時は13時38分頃:土星人(戌亥):
フィッシャーの生年月日と生まれた時刻は、Astro databaseというサイトで検索しました。
フィッシャーの八字(命式)は次のようになります。
- 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸
- 未 寅 卯 未
小山内式の蔵干を採用すると、この八字の地支は次のように書き換えることができます。
- 通変による表示
- 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 (比=比劫の略)
- ↓ ↓ (官=官殺の略)
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 (矢印=剋の略)
木と火に偏った八字です。汎用型ではなく専用型の人物だと思います。
研究のしがいがある八字だと思います。
日干の強弱の判断
まず、月支が「甲」なので、この八字は木旺(もくおう)になります。
日干の丙は「旺(5)相(4)死(1)囚(2)休(3)」の「相(4)」で強いです。
言い換えると、日干「丙」は得令を得ています。
よって、フィッシャーは権威性を持つ可能性が出て来ます。
また、この八字の「丁」も「相」で強いです。
また、この八字の「甲」と「乙」は「旺(5)」で最強(旺盛)です。
また、この八字の「癸」は「休(3)」で強くも弱くもない並みの状態です。
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
- ↓ ↓
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
ここから日干の強弱の判断に入ります。
日干「丙」は最強の「木」に取り囲まれ力量が多量に供給されている状態です。
時支に「丁」があるので、供給過多である「木」からの力量を多少は散らすことができますが、「丁」は陰干なのでそれほど力量を受け取ってくれません。
つまり、日干「丙」の力量は溢(あふ)れ返っている状態です。
ただ、月干と時干が陰干の「乙」なので、陽干よりは力量供給が少なめで、まだマシだったと言えるかもしれません。
いずれにしても、日干「丙」は印強の身弱になると思います。
よって、大運では「火」「土」「金」が吉になるのではないかと予想されますが、反作用(副作用)が関わってくるので、以下で説明するようにそう単純ではないようです。
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
- ↓ ↓
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
フィッシャーの気質
日干に隣接する通変は、印、印、印になります。
隣接する通変とは、日干の左右および下にある通変のことです。
この隣接する通変がこの人の気質に最も影響すると考えられています。
印のキーワード:好奇心、自分の興味関心に従う、マニア、研究心、専門性、一芸に秀でる、資格、受賞・勲章、入力タイプ=吸収力・知識欲、教育、文化伝統、知の継承者、文脈重視=歴史好き、丁寧な仕事ぶり、正統派、規則正しい(生活)、慎重、安定志向、リスク回避、保証を求める・保険をかける、意識が内に向く=自分の世界=籠(こも)る=孤立、深い思考力、懐疑心、考え過ぎて結局動けない、ノイローゼ、マイペース、ユニーク、個性的、自己愛、ナルシシスト、カリスマ性、利己的(我がまま、保身)、えり好みする、気難しい、プライドが高い、人気運、引き立て運、愛されキャラ、(ゆっくりマイペース?)、生理的欲求、快楽主義、依存、中毒、他者利用=他力、甘え上手、自分でやらない、努力や競争が嫌い、多様性、開放性が高い(芸術との縁)、受け入れる、享受、飽き性、多忙、システム(社会や家系)からの恩恵、システム(社会や家系)との調和、感謝、主観的(他人には理解できない個人的感覚=クオリア)、哲学、意味付け、精神世界、儀式・作法、スピリチュアル、不思議系、占い、宗教、信仰心。
これらのキーワードの内、どれが現実の事象として現れるかは分かりません。
ただ、良い事象が現れるか悪い事象が現れるかは五行の強弱からだいたい分かることもあります。
上述の五行の強弱から考えると、「印」が強過ぎるので、「印」の悪い特徴もよく現れる可能性が高いと思います。
また、「印」が強いと、頭の回転が速くなることがあるそうですが、実際に、フィッシャーはIQが180だったそうです。
なお、身長は185cmだったようです。
ただ、Gemini3によると、フィッシャーが15歳の頃に受けたIQテストは高校で一般に行われたので、その数値は医学的にはあまり信頼できるものではないようです。
また、「印」が強く多いと、ASDの傾向が出ることがあるようですが、実際に、フィッシャーにはASDっぽいところがあったようです。
つまりは、異常なこだわりがあったようです。
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
- ↓ ↓
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
年干の解釈
年干(=人生の方向性や家系)が「官殺」なので、フィッシャーは「社会的な役割を果たす人生」になる傾向が強いのではないかと予想されます。
そして、年干「官殺」のキーワードは、「社会貢献」「お役目」「家系からの使命」「地位」「名誉」「権力」「出世」などになると思っています。
しかし、年柱は年干「癸」と年支「丁」が相剋(そうこく)の関係になっているので、社会的な役割を果たすまでに何らかの困難や障害がある可能性が高いです。
または、フィッシャーとしては社会的な役割を果たそうなどとは少しも考えていないかもしれません。
実際に、フィッシャーは一見すると、社会的な役割を果たすどころか、アメリカ社会に反発する人物のように見えます。
しかしながら、フィッシャーはチェス界できちんと役割を果たしているように私には思えます。
なお、この八字は天干の流れが良いです。
つまり、癸「官殺」→乙「印」→丙「比劫」という相生関係があります。
ゆえに、家系(先祖・家族)や社会(組織・団体)からの役割(お役目)を運命付けられており、その学びや恩恵を上手く活かして社会で活躍する可能性があると思います。
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
- ↓ ↓
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
反作用(副作用)
この八字には、金「財」がありません。
よって、フィッシャーは、嘘がつけなかったり、物事を円滑に回すことが苦手だったり、察しが悪かったり、気が利かなったり、空気が読めなかったり、計画性がなかったりするかもしれません。
しかし、この八字は木「印」が異常に強いです。
ゆえに、反作用(副作用・反動)として、金「財」の性質が強まる可能性が高いです。
つまり、「金剋木(きんこくもく)」で強過ぎる「木」を「金」である程度抑えようとする力が働くと予想されます。
金のキーワード:真・善・美に対する感覚が研ぎ澄まされている・鋭い、道理、正義、美、美意識、審美眼、判断基準の確立(=グレーなものを白か黒かに分ける、真か偽か、善か悪か、美か醜か、世界の分節)、攻撃性(斬る、裁く)、番人(監視、見張り)、観察力・分析力、判断力(果断果決)、瞬発力、直感力、記憶、経験主義(=理論や定説よりも自分の経験を重視、経験から学ぶ)、パターン認識力=具体から抽象へ=帰納的思考力、ボトムアップ型(=下から上へ、下剋上、逆ピラミッド型)、収斂(=洗練化、精緻化、整理整頓、シンプル化、コンパクト化、凝縮)、加工=変形・整形=技術系、無機物的(=機械的)、合理性・論理性、割り切る(白か黒か・0か1か)、クール、冷徹さ、残虐性、非情(=感情に左右されない)、過剰反応、自己免疫疾患(=自分をも攻撃してしまう)。
財のキーワード:意識が外に向く、察知、感知、予知、先読み力、計算(=シミュレーション、確率の計算など)、計画性(段取り)、合理性、現実的、物事を円滑に回す能力、客観性、俯瞰力、観察力・分析力、目標を立てる、設計力、システム形成(=仕組み作り・構造化・循環化・理論構築)、狩人、追求心・追究心、強い目的意識、欲張り(=あれもこれも求める)、成果主義、目的達成志向、逆算思考、効率主義、ビジネス、損得勘定、支配欲・統治欲=外界や他を思い通りにしたい・コントロールしたい、所有欲(=物欲)、物質世界(=人・物・金・情報)、気付く、気が利く、気遣い、気配り、察しがいい、ニーズの把握、大衆性、大衆受け、エンタメ系、ユーモアがある、人を喜ばせる事が好き、エンターテイナー、愛想がいい、辻褄合わせ、嘘つき、騙(だま)す・騙される、盗み、金銭問題(=借金・お金への執着)、異性問題(=異性への執着)、目的のためには手段を選ばない、強引、(負けず嫌いの強い性格)、(殺人)、脳の報酬系(ドーパミン)。
やはり、チェスの世界チャンピオンになるには金「財」の性質(論理性、判断力、冷徹さ、計算、先読み力、客観性、俯瞰力、観察・分析力、設計力、追究心、戦略的思考)が必要になると思います。
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
- ↓ ↓
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
フィッシャーがチェスに異常に夢中になったのは、彼の強過ぎる木「印」を抑えるための金「財」を強めるためであったと私は解釈します。
つまり、フィッシャーのチェスは彼の生命維持に関わっていたと私は思います。
実際に、印の大過は、時に生死に関わる病気を引き起こすことがあるようです。
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
- ↓ ↓
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
木火の陽気
この八字には木と火が多いです。
ゆえに、次の「木火の陽気」の傾向が現れ易いかもしれません:
成長、上昇志向、活発、表舞台(=積極的)。
Gemini3によると、フィッシャーは「世界一になる」という目標を達成するために、自分の人生のすべてをチェスに捧げたそうです。
-
飽くなき研究: 10代の頃から、過去100年間の主要な対局をすべて暗記・分析し、ソ連の最新論文を読むためにロシア語を独学しました。
-
「最善」への執着: 彼は「勝てればいい」とは考えず、その局面における「数学的な正解(真理)」を指すことに執着しました。そのため、格下の相手に対しても手を抜かず、徹底的に「完璧な勝利」を目指したのです。
また、フィッシャーは子供の頃からスポーツ(水泳・卓球・テニス・長距離歩行など)や筋力トレーニングにも励(はげ)んでいたそうです。
フィッシャーの八字には土「食傷」がありませんが、「火」がある程度「食傷」の代わりになっていたと考えられます。
ただ、Gemini3によると、彼はコミュニケーションが苦手であったようです。
コミュニケーションが苦手なのは、八字に「食傷」や「財」がないためかもしれません。
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
- ↓ ↓
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
五行の偏り
この八字は「木」と「火」に偏っています。
八字に五行の偏りがあると、次の傾向が出やすいようです:
並外れた集中力、没頭、専門性、突破力、カリスマ性、協調性の欠如、不安定さ、健康面の偏り、凸凹、特定分野での天才性、強烈な個性、波瀾万丈、生きづらさ、好き嫌いが激しく独自の美学やこだわりを持つ、敵を作りやすい、運気のアップダウンが激しい、自分に合った環境を探すのに苦労する、自分の能力を活かせる環境が限られる。
以下でご紹介するように、フィッシャーにはこの傾向が良く出ていると思いました。
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
- ↓ ↓
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
最強の五行
この八字の最強の五行は「木」だと思いますが、「火」も強いと思います。
木の病気=肝臓、目、脳神経系、頭、メンタル、精神病、睡眠、筋(=神経,腱,筋膜)。
木のキーワード:生命力=伸びる力、躍動・うごめき、始動、前進・発展、(ゆっくりと)成長、上昇志向、(長期的な)目標、(長期的な)ビジョン、理想を抱く、実直真面目、正直、誠実、不器用、リーダーシップがある、上下関係、情緒性、人間性・人間らしさ、感情や気持ちを重視、感情的、感動、情に流され易い、情に弱い、情に厚い、人情味、義理人情、人間味・人間臭さ、仁(=思いやり・優しさ)、「動物を可愛がるのも木、動物を虐待するのも木」、情け容赦ない、情にほだされる、情をかける、温かみ、非合理(=回り道)、非結果主義(=人間性・人柄・努力・道徳観・過程・物語性を重視)、有機物的(有機的)、人との繋(つな)がり、ネットワーク、仲間、縁、調和性、協調性、共感力、絆、友情、しなやかさ(柔軟性)、感覚派、気分、気まぐれ、思い付き、閃(ひらめ)き、妄想、始まり、新しい物好き、新奇性、革新的、新進気鋭、創造性(発想力)、若々しい、快楽、だらしなさ、ぐだぐだ、いい加減、曖昧、優柔不断、繁殖。
火の病気=心臓、舌、目、血液系、循環器系(血脈,血管)、精神の安定性。
火のキーワード:絶対的なもの(宗教・科学・法律など)を求める、頂点、君臨、宗教、真理、普遍性、絶対主義、権威主義、ピラミッド構造、縦社会(上下関係・序列)、トップダウン型(=上から下へ、上から目線、偉そうな態度、尊大、独裁的、排他的)、原理主義(=自分の経験よりも「絶対的なもの(原理・法則など)」を重視)、応用力がある=「絶対的なもの」の応用=演繹的思考力=抽象から具体へ、歴史(絶対)から学ぶ、筋を通す(論理性)、ドライな性格(合理性)、目的合理=ある目的を達成するために、最も効率的で論理的な手段を選択・実行する考え方や行為、爆発力(=感情の爆発、短気、心臓=ポンプ、勃興、創造性、表現力、プレゼン上手、お喋り、雄弁・多弁)、集中力(熱中、短期集中型、一気呵成、熱血)、活力、活発、情熱、積極性、活動的、戦闘・闘争・戦い、アドレナリン、周囲を活性化(=影響力、魅力、華やかさ、刺激的、熱狂させる、拡散力)、皆を照らす(=表舞台で注目を集める、目立つ、人目を引く、派手)、闇を照らす(=暴く、暴露、解明力、裸、禿)、自己中心的、ややサイコパス気質、共感性が低い、人を物の様に扱う事がある、移り気、飽き性、恋愛、(発情?)。
以上が八字から私が読み取れる極めて抽象的な情報です。
残念ながら、具体的な事象として何が現れるかは、なかなか分かりません。ご本人との対話が必要になります。
大運から分かること
フィッシャーの大運は次のようになります。
- 1 11 21 31 41 51 61 71 81(歳)
- 甲 癸 壬 辛 庚 己 戊 丁 丙
- 寅 丑 子 亥 戌 酉 申 未 午
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
- ↓ ↓
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
そして、小山内流の蔵干を採用すると、大運の地支は次の様に書き換えることができます。
1 11 17 21 29 31 41 47 51 59 61 71 77 81
甲 癸 癸 壬 壬 辛 庚 庚 己〇 己〇 戊〇 丁 丁 丙
甲 己〇 癸 癸 壬 壬 戊〇 辛 辛 庚 庚 己〇 丁 丁
ここで〇には色々な意味があるのですが、例えば、独創性や才能(専門性)が発揮される可能性がある時期になります。(ただ環境が整った場合の話になります。)
なお、〇の詳しい説明は、こちらのYouTubeをご覧下さい。
結果を先に言ってしまうと、今回は〇の予想が大きく外れています。
恐らく原因はフィッシャーの八字が特別格局または外格のためであると考えられます。
特別格局の場合、つまり、八字における五行の偏りが著しい場合は、小山内式の●と〇による大運の解釈は当てにならないことがあると私は思っています。
特別格局の場合は、「通変」よりも「五行」で反作用を考慮しつつ吉凶を丁寧に判断して行くしかないのではないかと考えています。
1 11 17 21 29 31 41 47 51 59 61 71 77 81
甲 癸 癸 壬 壬 辛 庚 庚 己〇 己〇 戊〇 丁 丁 丙
甲 己〇 癸 癸 壬 壬 戊〇 辛 辛 庚 庚 己〇 丁 丁
大運の解釈
1歳から10歳まで強い木旺の大運が巡ります。
フィッシャーの八字は「木」が強過ぎるので、強い「木」の大運は凶になると考えられます。
何らかの深刻な健康問題が出てもおかしくないです。
しかし、実際には、この強い木旺の大運で、フィッシャーはチェスに出会い、異常なまでにチェスに熱中します。
この「木」が強い大運をフィッシャーはチェスに異常に集中することで、「金」の性質(論理性、判断力、観察・分析力、記憶力、攻撃性、美意識)を高め回避したと私は見ています。
つまりは「金剋木」の相剋の活用です。
なお、反作用は「陰」が極まると「陽」になると言う陰陽論とも関係するかもしれません。
フィッシャーは楽しいから何となくチェスをやっていた訳ではないと思います。
彼の強い「木」を何んとか抑えるために必死にチェスをやっていたのだと思います。
もちろん、本人にはそのような四柱推命的な意識はないと思いますが。
11歳から30歳までは強い「水」の大運が続きます。
この強い「水」の大運も彼の八字の強い「木」をさらに強めてしまい良くないと思います。
ゆえに、フィッシャーは「金」の性質を強めるために必死にチェスに専念し続けたのだと思います。
強い「木」を抑えるには、「金剋木」を使う他ありません。
ただ、「金生水(きんしょうすい)」もあるので、せっかく強めた「金」の力量の一部は大運の「水」に洩(も)れてしまったかもしれません。
しかしながら、フィッシャーは29歳の時に世界チャンピオンになります。
1 11 17 21 29 31 41 47 51 59 61 71 77 81
甲 癸 癸 壬 壬 辛 庚 庚 己〇 己〇 戊〇 丁 丁 丙
甲 己〇 癸 癸 壬 壬 戊〇 辛 辛 庚 庚 己〇 丁 丁
31歳から50歳までは待望の「金」が巡って来ます。
待望の「金」が巡って来たことで、気が抜けたのでしょうか、または必死になる必要がなくなったのでしょうか。
フィッシャーは32歳の時に、防衛戦の条件を巡り国際チェス連盟と対立し、王座を剥奪されます(試合で負けた訳ではありません)。
そして、その後、約17年もの間、表舞台から姿を消します。
しかし、49歳の時に、フィッシャーは表舞台に返り咲き、元世界チャンピオンのボリス・スパスキーと試合をして10勝5敗15引き分けという成績で勝利を収め賞金(約4億円以上)を得ます。
強い「金」の大運は彼にとっては強い「財」の大運でもあります。
強い「財」の大運で大金を得ると言うのは、何んとも四柱推命の理論通りなお話しです。
1 11 17 21 29 31 41 47 51 59 61 71 77 81
甲 癸 癸 壬 壬 辛 庚 庚 己〇 己〇 戊〇 丁 丁 丙
甲 己〇 癸 癸 壬 壬 戊〇 辛 辛 庚 庚 己〇 丁 丁
51歳から70歳までは金旺で土「食傷」が大運で巡ります。
この大運は八字の強い「木」を抑えてくれる大運なので、大金も得たので自由にやりたい事をやっていたのではないかと予想されます。
実際に、フィッシャーはこの時期「逃亡者」として世界各地を転々としながら、気ままな生活を送っていたようです。
ただ、61歳の時に日本で身柄を拘束されますが、チェスファンや周囲の助けにより解放されます。
「印」の「人気運」「引き上げ運」「庇護」の特徴がよく現れたエピソードだと思います。
そして、64歳の時に腎不全のため死去されます。
腎不全は「水」の病気なので、彼の死因を四柱推命で説明するのは簡単ではないと思います。
17歳から30歳までの強い水「官殺」の大運が関係しているのでしょうか。
この時期に腎臓に負担がかかり、病気の種が出来上がってしまったのかもしれません。
なお、官殺の象意には「試練、ストレス、強迫観念、病気、ネガティブ思考」などがあります。
1 11 17 21 29 31 41 47 51 59 61 71 77 81
甲 癸 癸 壬 壬 辛 庚 庚 己〇 己〇 戊〇 丁 丁 丙
甲 己〇 癸 癸 壬 壬 戊〇 辛 辛 庚 庚 己〇 丁 丁
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
- ↓ ↓
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
フィッシャーは「木火の陽気」の八字をもち、大運は強い「水」と「金」の「陰気」な干支が巡ります。
- 木火の陽気=成長拡大・上昇志向・活発・活気・表舞台・積極的・生成発展
- 金水の陰気=冷静沈着・知性的・洗練化・深化・裏舞台・控え目・浄化再生
フィッシャーの人生
フィッシャーの年表
Gemini3によると、フィッシャーの年表は次のようになります。
なお、色が付いた年齢はフィッシャーがチェスプレイヤーとして活躍した年齢です。
| 1943年 | 0歳 | 3月9日、アメリカのシカゴで誕生。母レジーナが一人で育てる。 |
| 1949年 | 6歳 | ニューヨーク・ブルックリンへ移住。姉のジョーンからチェスを教わり、その才能が開花し始める。 |
| 1956年 | 13歳 | ドナルド・バーンを破る「世紀の一局」を披露し、全米に神童としてその名が知れ渡る。 |
| 1958年 | 15歳 | 史上最年少(当時)でグランドマスターに昇格。学校の知能テストでIQ 180を記録。 |
| 1959年 | 16歳 | 「学校では何も学べない」と言い残し、エラスムス・ホール高校を中退。プロ棋士としての活動に専念。 |
| 1962年 | 19歳 | ストックホルムでの大会で優勝するも、ソ連勢が談合していると公然と批判し、独力で国家組織に挑む姿勢を鮮明にする。 |
| 1964年 | 21歳 | 全米選手権において、強豪相手に11戦全勝という空前絶後の完全優勝を果たす。 |
| 1967年 | 24歳 | スースの大会で首位を独走中、運営への不満や宗教的理由から突如棄権し、会場を去る。 |
| 1970年 | 27歳 | 2年間の空白を経て復帰。公式戦で20連勝という驚異的な記録を打ち立て、再び世界を震撼させる。 |
| 1972年 | 29歳 | アイスランドでの「世紀の一戦」でスパスキーを撃破し、世界チャンピオンとなる。アメリカの英雄として脚光を浴びる。 |
| 1975年 | 32歳 | 王座防衛戦のルール条件が受け入れられず、対局を拒否。国際チェス連盟から王位を剥奪され、隠遁生活に入る。 |
| 1981年 | 38歳 | パサデナで銀行強盗の容疑者と間違われ誤認逮捕される。警察の対応に激怒し、後に告発パンフレットを自費出版。 |
| 1992年 | 49歳 | ユーゴスラビアでスパスキーと再戦し勝利。巨額の賞金を得るが、米政府の制裁違反により逮捕状が出され、逃亡生活へ。 |
| 1990年代 | 50代 | ハンガリー、フィリピン、日本を転々とする。ハンガリーではポルガー姉妹と交流し、日本では渡井さんと親交を深める。 |
| 2001年 | 58歳 | 9.11テロ直後、ラジオ番組で過激な反米発言を行い、世界中から強い批判を浴び、完全に孤立する。 |
| 2004年 | 61歳 | 成田空港で身柄を拘束され、日本の入管施設に収容される。拘束中に渡井さんと婚姻届を提出。 |
| 2005年 | 62歳 | アイスランドから市民権を付与され、日本を出国。レイキャビクにて、ようやく安住の地を得る。 |
| 2008年 | 64歳 | 1月17日、レイキャビクにて腎不全により死去。 |
- 1 11 17 21 29 31 41 47 51 59 61 71 77
- 甲 癸 癸 壬 壬 辛 庚 庚 己〇 己〇 戊〇 丁 丁
- 甲 己〇 癸 癸 壬 壬 戊〇 辛 辛 庚 庚 己〇 丁
- .
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
- ↓ ↓
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
残念ながら、小山内式の〇ではフィッシャーの活躍を説明できませんでした。
これは恐らくフィッシャーの八字の五行が著しく偏っているためだと思います。
以前に研究した建築家のガウディも火「印」が強く多い八字で、大運では強い「金」と「水」の干支が巡りました。
ガウディの場合は小山内式の〇で何とか説明できていたと思います。
ガウディの場合は強い火「印」を抑える水「財」が八字にありました。
これがフィッシャーとの違いだと思います。
フィッシャーの場合、透派の従強格に分類されるのだと思います。
ガウディの場合は、透派の従強格に分類されないのだと思います。
なお、私は反作用という概念で大運を解釈しましたが、透派の外格でもフィッシャーの大運を上手く説明できるのかもしれません。
フィッシャーの性格・人柄
Gemini3によると、フィッシャーの性格や人柄は以下のようにまとめられるようです。
- 1 11 17 21 29 31 41 47 51 59 61 71 77
- 甲 癸 癸 壬 壬 辛 庚 庚 己〇 己〇 戊〇 丁 丁
- 甲 己〇 癸 癸 壬 壬 戊〇 辛 辛 庚 庚 己〇 丁
- .
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
- ↓ ↓
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
長所
フィッシャーの長所は、何ものにも染まらない「純粋さ」と「意志の強さ」に集約されます。
-
驚異的な自己規律と求道心: 「チェスは人生そのもの」と語った通り、24時間365日をチェスの研究に捧げました(←――印の「中毒」や火の「集中力・熱中」のためでしょうか)。若き日にスポーツで肉体を鍛えたことも含め、目標達成のために自分を追い込める力は人類最高レベルでした(←――大運の強い「官殺」のためでしょうか)。
-
妥協なき「真実」の追求: 盤上において、彼は決して嘘をつきませんでした(←――財がないためでしょうか)。相手を騙す心理戦よりも、その局面における「数学的な正解」を導き出すことに命を懸けました(←――火の「論理性」や反作用としての金の「論理性」のためでしょうか)。この誠実さが、後に「クリスタル・クリア」と呼ばれる彼の美しい棋風を生みました(←――金の「美・洗練化」と関係するのかもしれません)。
-
不屈の反骨精神とパイオニア精神: 巨大なソ連帝国にたった一人で挑み、さらに「チェス・プレイヤーの地位向上」のために権力と戦いました(←――年干の「官殺」のためでしょうか、それとも大運の強い「官殺」のためでしょうか)。現代のプロが恵まれた環境にいるのは、彼の孤独な戦いがあったからです。
-
裏表のない実直さ: お世辞や社交辞令が使えない代わりに、彼は常に本音で生きていました(←――財がないためだと思います)。その不器用なまでの正直さは、心を許した友人(スパスキーや渡井さんなど)にとっては深い信頼の対象となりました(←――木には「不器用、正直、誠実、実直真面目」などの象意があります)。
短所
彼の短所は、長所である「純粋さ」が「極端な柔軟性の欠如」として裏返ったものでした。
-
「0か100か」の極端な思考: 「自分のルールが1ミリでも通らなければ全てを放棄する」という極端な性格は、1975年の王座剥奪という最大の自滅を招きました(←――極端な思考は「水」や「金」が関係していると思います。大運の強い「水」や反作用としての「金」が関係しているのかもしれません)。社会的な妥協を「悪」と見なしたことが、彼の人生を困難にしました。
-
社会性と共感力の欠如: 他人の感情を推し量ることや、文化的な文脈を理解することが苦手でした(←――火には「共感力が低い」という象意がありますが、強い印によるASD傾向のためかもしれません)。その結果、自分より劣る者を見下したり、女性や他国に対して攻撃的な発言をしたりして、自ら敵を作ってしまいました(←――火には「上から目線や威張る」という象意があります。金には「攻撃性」という象意があります。また火にも「戦い・闘争・興奮・アドレナリン・感情の爆発」などの象意があると思います)。
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深刻な被害妄想(パラノイア): 「世界が自分を監視している」という不信感から、晩年は陰謀論に深く傾倒しました(←――印の「懐疑心、考え過ぎ、主観的、ノイローゼ」が関係しているのかもしれません。また木には「妄想、メンタル、精神病」という象意があります)。これにより、かつての称賛者は去り、彼は精神的な孤独の深淵へと沈んでいきました。
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自己管理の拒絶: 自分の知性への過信から、他人の助け(特に医療)を頑なに拒みました(←――強過ぎる「印」のためでしょうか)。その結果、治療可能な病気で命を落とすという、あまりにも惜しまれる最期を迎えました。
- 妥協ゼロ: 対局会場の照明の明るさ、椅子の座り心地、観客の咳払い一つに対しても、完璧な環境でなければ対局を拒否しました。これは「わがまま」というより、「最高の芸術を作るために雑音を一切排除したい」という求道者的な潔癖さから来るものでした(←――反作用としての金の「美や洗練化」のためでしょうか)。
社会的スキルの欠如と「子供のような純粋さ」
知能指数が極めて高かった反面、情緒面や社会性は未発達だったとしばしば指摘されます。
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対人関係の不器用さ: 友人に対しても非常に無愛想、あるいは極端に攻撃的になることがありました。一方で、自分が信頼した人物には驚くほど子供っぽく、素直な一面を見せることもあったそうです(←――強過ぎる印の「利己性、えり好みする、気難しい、プライドが高い」のためでしょうか)。
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「チェス以外はゴミ」: 彼にとってチェス以外の世俗的な事柄(政治、社交、一般的なマナー)は無価値であり、それらに適応しようとする努力を一切しませんでした(←――強過ぎる印の「主観性、クオリア」のためかもしれません)。
強烈な「闘争心」と「自信」
フィッシャーの対局スタイルは、引き分け(ドロー)を嫌い、どんな状況でも勝ちを狙いに行くものでした。
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エゴの強さ: 彼は「自分は世界で最も優れたプレイヤーだ」と公言してはばかりませんでした(←――火の「頂点、君臨、絶対的な者になる、独裁的」という象意のためでしょうか)。対戦相手を精神的に打ちのめすことに快感を覚えるような冷徹な勝負師の顔を持っていました(←――火の「ややサイコパス気質」のためでしょうか)。
「チェスは残酷なスポーツだ。相手のプライドを粉砕することが目的なんだ」という言葉が、彼の攻撃性を物語っています。
晩年の「被害妄想」と「孤立」
1972年に世界王者になって以降、彼の精神状態は徐々に「疑惑」に支配されていきました。
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陰謀論への傾倒: ソ連が自分を暗殺しようとしている、ユダヤ人グループが自分を陥れようとしているといった強烈な被害妄想に陥りました(彼自身もユダヤ系であったにもかかわらず、激しい反ユダヤ発言を繰り返しました)(←――「印=懐疑心・主観的・考え過ぎ・ノイローゼ」のためでしょうか。または、大運の強い水「官殺」により「強迫観念、鋭敏、心配性、ネガティブ思考」といった負の感情が芽生えてしまったのかもしれません)。
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絶対的な孤独: 最終的にアメリカ政府とも対立し、国を追われた彼は、誰のことも信じられないまま、チェスだけを友として亡くなりました(←――「印=意識が内に向く=自分の世界=籠(こも)る=孤立」になります)。
特定分野への異常なまでの「過集中」
ASDの大きな特徴の一つに、特定の興味対象に対する並外れた集中力と執着があります(←――やはり強い印とASDには何か繋(つな)がりがありそうです)。
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チェスへの没頭: 幼少期から食事や睡眠を忘れてチェスに没頭し、それ以外の社会的関心(学業や友人関係)を完全に排除していました(←――「火=集中力・熱中」ですが、印の「中毒」も関係しているのかもしれません)。
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驚異的な記憶力: 膨大な棋譜を暗記し、数年前の対局の細かいニュアンスまで即座に再現できる能力は、サヴァン症候群に近い突出した知能の現れとも見られます(←――五行の著しい偏りが関係しているのかもしれません)。
社会的コミュニケーションの困難
フィッシャーは、対人関係において、相手の感情を読み取ることや、社会的な暗黙の了解(マナーや空気を読むこと)が苦手な傾向がありました(←――財がないためかもしれません)。
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極端な率直さ: 相手がどう思うかを考慮せず、自分の考えをストレートに(時には攻撃的に)表現しました。
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孤立の選択: チームプレーや集団行動を極端に嫌い、常に一人で行動することを好みました(←――印や食傷が強いと「人に合わせない」という傾向が出やすくなるようです)。
感覚過敏(聴覚・視覚など)
フィッシャーは対局中、周囲の環境に対して異常なほど敏感でした。
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ノイズへの反応: 観客の咳払い、カメラのシャッター音、さらには照明のわずかな「ジー」という音に対しても、耐えがたい苦痛を感じて対局を拒否することがありました。
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完璧な環境へのこだわり: これは単なるわがままではなく、ASDの人に見られる「感覚過敏」の典型的な症状であった可能性が高いと考えられています。
変化への抵抗と「マイルール」
フィッシャーは自分のルーティンや特定の条件が崩れることを極端に嫌いました。
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64の要求: 64個もの対局条件へのこだわりも、自分の中で構築された「完璧な秩序」が崩れることへの強い不安(同一性保持の欲求)から来ていたという見方があります。
宗教との関わり
フィッシャーにとって宗教は、チェス以外で「絶対的な真理」を追い求めた数少ない領域の一つでした(←――「火」には「宗教、真理、絶対的なものを求める」という象意があります。さらに「印」にも「精神世界、宗教、信仰心」という象意があります)。しかし、その関わり方は極めて極端で、最終的には彼の人間不信をさらに深める結果となりました。
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のめり込んだ理由: 彼が入った教団は「聖書の預言」や「世界の終末」を強調しており、白黒はっきりした答えを求めるフィッシャーの論理的かつ極端な性格に合致してしまいました(←――この性格には「金」の特徴がよく現れていると思います)。
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多額の寄付: 彼は1972年の世界選手権で得た賞金の多く(当時の数万ドル)を教団に寄付しました。当時の彼は、この教団こそが世界の真実を握っていると信じて疑いませんでした。
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信念の優先: 彼にとって、チェスの勝利よりも「神の掟(教団の教え)」を守ることの方が重要だった時期があったのです。
- 「カルト」としての告発: 1970年代半ば、フィッシャーは教団の「預言」が外れたことや、幹部たちの腐敗、金銭への執着を目の当たりにし、激しいショックを受けました。彼は教団を脱退し、「彼らは私の精神をコントロールし、金を奪った」と激しく非難しました(←――金の「攻撃性」のためでしょうか。火の「興奮、戦い、暴露、拡散力、感情の爆発」のためでしょうか)。
フィッシャーの子供時代
Gemini3によると、フィッシャーの子供時代は次のようになるようです。
- 1 11 17 21 29 31 41 47 51 59 61 71 77
- 甲 癸 癸 壬 壬 辛 庚 庚 己〇 己〇 戊〇 丁 丁
- 甲 己〇 癸 癸 壬 壬 戊〇 辛 辛 庚 庚 己〇 丁
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- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
- ↓ ↓
- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
複雑な家庭環境と二人の「父」
フィッシャーの生い立ちは、長年謎に包まれていました。
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母親レジーナ: ユダヤ系ポーランド移民の非常に聡明な女性(看護師、教師、活動家)でした。彼女は単身でボビーと姉のジョーンを育てたシングルマザーでした。
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実父の謎: 長らくドイツ人男性が父親とされてきましたが、後のFBIの調査などで、ハンガリー出身のユダヤ人物理学者が実父であった可能性が極めて高いことが判明しています。実父は密かに養育費を送っていましたが、ボビーが彼と「父子」として過ごす時間はありませんでした(←――四柱推命では「財=父」ですが、確かに彼の八字には「財」がありません。たまたまでしょうか)。
6歳、運命の出会い
1949年の五月晴れの日、退屈していた6歳のボビーのために、姉のジョーンが近所の駄菓子屋で安いチェスセットを買ってきたことがすべての始まりでした。
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説明書だけで習得: 二人は付属の説明書を読みながらルールを覚えました。しかし、姉はすぐに飽きてしまい、ボビーは一人で「右手の自分」対「左手の自分」で対局を続けるようになります。
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異常な没頭: この日から、彼の世界からチェス以外のものが消え始めました。母親のレジーナは、息子が友達とも遊ばず、一人で盤面を見つめ続ける姿を心配し、精神科医に相談したほどでした(医師の診断は「チェスは彼にとっての表現方法であり、問題ない」というものでした)。
ブルックリン・チェス・クラブへの入会
ボビーの才能に気づいた母親は、彼を地元のチェス・クラブに連れて行きます。
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最初の師: クラブの会長カーマイン・ニグロは、ボビーの並外れた集中力に驚き、彼にチェスの基礎と美学を教え込みました。
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「チェスしかない」少年: 10歳になる頃には、大人の強豪たちを次々と破るようになります。彼は学校の授業中も教科書の裏に隠したポケット・チェスで研究を続け、成績は芳しくありませんでした。
16歳での高校中退
1959年、フィッシャーは「学校では何も学べない」と言い残し、エラスムス・ホール高校を中退しました。
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独学の言語習得: 彼は学校の勉強は拒否しましたが、最新のチェス理論を学ぶために、当時チェス大国だったソ連の雑誌を原文で読む必要性を感じ、独学でロシア語をマスターしました(←――印が強いので「吸収力・入力力」は非常に強かったのではないかと予想されます)。
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「プロ」への決意: この若さですでに「チェスで生きていく」という強い決意を固めていました。当時のアメリカではチェスで生活するのはほぼ不可能でしたが、彼はその常識を覆そうとしたのです。
類まれなる母、レジーナ・フィッシャー
母レジーナは、息子に負けず劣らず非常に知的な女性でした。
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超エリート: 複数の言語を操り、看護師や教師の資格を持つ、非常に活動的な女性でした。
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政治的背景: 共産主義に傾倒していた時期があり、そのためFBIから長年監視されていました。この「常に国家に監視されている」という家庭環境が、後のボビーの被害妄想(パラノイア)の種になったという説が有力です。
母が抱いた「チェス」への葛藤
レジーナは、息子が6歳の時にチェスセットを買い与えた人物ですが、その後のボビーの没頭ぶりを見て、すぐに後悔し始めます。
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「孤立」への恐怖: ボビーが友達も作らず、食事中もトイレでもチェス盤を手放さない姿を見て、レジーナは「息子が精神を病んでしまうのではないか」と本気で心配しました。
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介入と反発: 彼女はボビーを精神科医に相談したり、他の趣味を持たせようと必死に画策しました。しかし、これがボビーにとっては「自分の唯一の居場所(チェス)を奪おうとする敵」として映り、激しい母子間の対立を生みました(←――四柱推命では「印=母」ですが、彼の八字は印が強過ぎるので、母を避ける傾向が出るのは四柱推命的には納得できるところです)。
16歳での「別居」という決断
関係が悪化した結果、ボビーが16歳の時、ついにレジーナは家を出ることになります(ボビーが彼女を追い出したという側面もあります)。
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一人暮らしの神童: ボビーはブルックリンのアパートで一人、チェス漬けの生活を始めます。母の干渉から解放されたことで彼はチェスに没頭できましたが、同時に「社会性を学ぶ機会」を完全に失うことにもなりました。
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金銭的・法的な支援: 離れて暮らしていても、レジーナは陰でボビーの遠征費用を工面したり、彼が不当な扱いを受けた時に抗議運動を行ったりと、献身的に息子を支え続けました。
晩年の和解
長く疎遠な時期もありましたが、1997年(54歳の時)にレジーナが癌で亡くなる直前、二人は再会し、ボビーは彼女の最期を看取りました(←――大運に「金旺」が巡ることで「金剋木」により八字の強い木「印」をある程度抑えることができるようになった事と関係があるかもしれません)。
母の死とボビー: 普段、感情を表に出さないボビーでしたが、母の死に際しては人目を憚らず号泣したと言われています。
ボビーの「国家への不信感」や「女性への偏見」の根源には、常にこの母との強烈な体験が横たわっていました。
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- 甲 癸 癸 壬 壬 辛 庚 庚 己〇 己〇 戊〇 丁 丁
- 甲 己〇 癸 癸 壬 壬 戊〇 辛 辛 庚 庚 己〇 丁
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- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
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- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
フィッシャーの功績
Gemini3によると、フィッシャーがチェス界で高く評価されている理由は、次のようになるようです。
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- 甲 癸 癸 壬 壬 辛 庚 庚 己〇 己〇 戊〇 丁 丁
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- 乙 丙 乙 癸 印 比 印 官 乙 丙 乙 癸
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- 丁 甲 甲 丁 比 印 印 比 未 寅 卯 未
1. 「ソ連帝国」に一人で立ち向かった「一匹狼」
当時、チェス界はソ連(現在のロシアなど)の独壇場でした。ソ連は国家の威信をかけ、組織的に最強のプレイヤーを育成し、数十年間にわたり王座を独占していました。 そこにアメリカから現れたたった一人の青年が、ソ連の国家的エリート集団を次々となぎ倒し、世界の頂点に立ったのです。この「個人 vs 国家」という劇的な構図が、彼をヒーローにしました(←――「火=戦い、闘争、活力、アドレナリン、頂点、君臨、絶対的な存在、表舞台で注目を集める」が関係しているのかもしれません)。
2. コンピュータのような「圧倒的な正確さ」
彼の指し手は「クリスタル・クリア(水晶のような透明感)」と評されます。 迷いや曖昧さがなく、まるで現代のAI(人工知能)が導き出すような、論理的に最も正しく、かつ鋭い手を指し続けました(←――「金=論理性・鋭い・美・攻撃性」「火=論理性・合理性・目的合理」になります)。コンピュータが普及するはるか前に、人間が到達しうる論理の極致を見せたことが、専門家たちを驚かせ続けています。
3. 「チェスをプロスポーツ」に変えた
フィッシャー以前、チェスプレイヤーの地位や報酬は非常に低いものでした(←――官殺には「地位・名誉」という象意があります。彼の八字の「官殺」や大運での強い「官殺」が関係しているのかもしれません)。 彼は「これほど頭を使う高貴な競技に、なぜ賞金がこれっぽっちなんだ!」と激怒し、大会主催者と徹底的に戦いました(←――「火=戦い・闘争・興奮・爆発力・アドレナリン・情熱」です)。彼がわがままと言われるほどの要求を繰り返した結果、チェスの賞金額は跳ね上がり、「チェスだけで食べていけるプロ」の道が切り拓かれたのです(←――「強い印=わがまま・主観的・利己的・保身・安定志向」になります)。
4.歴史的偉業
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1972年 世界チャンピオン獲得: アイスランドでの「世紀の一戦」でソ連のボリス・スパスキーを破り、アメリカ人初(かつ現在まで唯一)の生粋のアメリカ人王者となりました。
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対局時計の発明(フィッシャー・クロック): 「一手指すごとに時間が数秒加算される」という仕組みを考案しました。これにより、時間が切れて負けるという不条理が減り、現代のすべてのチェス大会でこの方式が採用されています。
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フィッシャー・ランダム(Chess960)の提唱: 駒の初期配置をランダムにするルールを考案しました。これは、現代のチェスが「事前の暗記勝負」になりすぎることを防ぐための革命的なアイデアでした。
5.不滅の記録
| 驚異的な戦績 | 内容・凄さ |
| 全米選手権 11戦全勝 | 1963-64年の全米選手権で、強豪相手に一度も引き分けず全勝。これはチェス界の「100m走で5秒台」と言うほどの不可能に近い記録です。 |
| 20連勝(公式戦) | 世界トップクラスの相手に、引き分けを挟まず20回連続で勝ち続けました。現在のトッププロでも数連勝がやっとの世界です。 |
| 史上最年少GM | 15歳でグランドマスター(最高位)を獲得。当時の世界最年少記録を大幅に更新しました。 |

