今回は、計算機科学者のアラン・チューリングの四柱八字を研究してみたいと思います。
チューリングの四柱推命
八字から分かること
アラン・チューリング:男性:1912年6月23日 2時15分:イギリスのロンドン生まれ:均時差は-2分程度、経度時差はなし:土星人(戌亥):
チューリングの生年月日と生まれた時刻は、Astro databaseというサイトで検索しました。
チューリングの八字(命式)は次のようになります。
- 時 日 月 年
- 丁 庚 丙 壬
- 丑 午 午 子
小山内流の蔵干を採用すると、この八字は次のように書き換えることができます。
- 通変での表示
- 時 日 月 年 時 日 月 年 (官=官殺の略)
- 丁→庚 丙←壬 官→比 官←食 (比=比劫の略)
- ↑ ↑ (食=食傷の略)
- 己 丙 丁←癸 印 官 官←食 (矢印=剋の略)
日干の強弱の判断
まず、月支が丁なので、この八字は火旺になります。
日干の庚は「旺(5)相(4)死(1)囚(2)休(3)」の「死(1)」で最弱です。
また、火の五行の丙と丁は「旺(5)」で旺盛(最強)です。
また、水の五行の壬と癸は「囚(2)」で弱いです。
ただ、壬は癸に通根しているので強いです。癸も壬に透干しているので強いです。
また、土の五行の己は「相(4)」で強いです。
ここから日干の強弱の判断に入ります。
弱い日干「庚」は最強の火「官殺」に囲まれ剋(こく)されていますので、力量がとても減らされています。
ただ、月干の「丙」は年干の「壬」の剋されているので、この「丙」は日干を剋せなくなっています。
そのことを考慮しても、やはり日干「庚」は身弱になると思います。
よって、大運では金と土が吉になります。
チューリングの気質
日干に隣接する通変は、官殺、官殺、官殺になります。
隣接する通変とは、日干の左右および下にある通変のことです。
この隣接する通変がこの人の気質に最も影響すると考えられています。
官殺のキーワード:責任感、正義感、使命感、他者貢献、利他性、自己犠牲の精神、献身的、不安感、危機管理力、強迫観念、ネガティブ思考、クヨクヨしがち、落ち込み易い、義務感、鋭敏(びくびく)、虚勢を張る、萎縮、逆境に身を置く、自分の事より他の事を優先する、人の心を揺さぶる、外圧(外界)への耐性=外圧に順応して動く、忍耐力、努力家、我慢、組織、力関係、公職、出世、地位、名誉、権力、維持管理、社会帰属意識、自己の存在意義や存在価値を気にする、承認欲求=評価されたい、革命家=理想家、反抗心、怒り、暴力、非道、マスト思考、規律やルールを守る、忠誠心、従順性、思考停止、押し付けがましい、お節介、自分にも他人にも厳しい、ヒーロー気質、リーダー気質、協調性、同調圧力、非結果主義(=プロセス重視)、修業・鍛錬・試練・躾(しつけ)、礼節丁寧、控え目、自制心、倫理観、モラル、道徳心、ストレス、重荷、病気、縦社会、体育会系、秩序。
これらのキーワードの内、どれが現実の事象として現れるかは分かりません(ただ、良い事象が現れるか悪い事象が現れるかは五行の強弱からだいたい分かることもあります)。
なお、強い火「官殺」の力量(エネルギー)が時支の印「己」に洩(も)れていることがどのような事象に繋(つな)がるのかを検討することが大切だと思いました。
(後付けになりますが、強い「印」には自閉スペクトラム症的な傾向や天才的能力をもたらすことも稀にあるようです。)
年干の解釈
年干(=人生の方向性)が「食傷」なので、チューリングは「やりたい事をやる人生」になる傾向が強いのではないかと予想されます。
水の「食傷」なので、知的な事をやりたい事にする可能性があります。
水にも「変化・自由」という象意がありますが、食傷にも「自由」という象意がありますので、チューリングは社会において強く自由を求める傾向が出るかもしれません。
この八字は火「官殺」がとても強いので、反作用として水「食傷」の性質(発散・衝動性)が強まると考えられます。
やりたい事をやったり、自由に振る舞ったりすることで、「官殺」の強迫観念・ストレス・重荷から逃れようとしているのだと思います。
食傷のキーワード:自由な精神、行動力、表現力、対応力、サービス精神、出力タイプ、閃(ひらめ)き、アイディア、創作、創意工夫、趣味、遊び心、技術、技、職人、手が器用、センス、美学、美意識、鋭い感性・直感、洞察力、子供っぽい、やりたい放題、言いたい放題、毒舌、言語系、思想系、商売、接客業、楽しみたい欲、ワクワク感で動く、自ら事を起こす(衝動性)、スピード(速い)、衝動性、考え無し、うかつ、不注意、無計画、怪我、せっかち、反射神経、(才能)発揮、(ストレス)発散、スポーツ・武術・音楽・演劇・美術・芸術、ポジティブ思考(前向き・楽観性・自発性)、新しい価値観を生み出す、転職が多い、訴訟、社会の型や枠組みから外れる。
火金の合理
この八字は金と火で占められているので、「火金の合理」の傾向が現れるかもしれません。
火金の合理 | 合理的、冷徹、論理的思考、整合性(矛盾がない)、筋を通す、
無駄がない、機械相手の作業が得意、理系向き。 |
---|
「火金の合理」を考慮すると、チューリングが計算機に興味を持ったのは、納得できるところです。
また、この八字には木「財」がないので、チューリングには、嘘が付けなかったり、物事を円滑に回すことが苦手だったり、気が利かなかったり、察しが悪かったりするところがあるかもしれません。
また、地支に剋があるので、次のことが社会生活においてキーワードになるかもしれません:
移動・引越し・移住・転職・転々・海外・出会い・別れ、社会的活動基盤の変化(→生成と発展へ)。
最強の五行
この八字の最強の五行は火のなので、次の火の部位の病気には注意が必要かもしれません:
心臓、舌、目、血液系、循環器系(血液)、精神の安定性に関する病気。
火のキーワード:絶対的なもの(宗教・科学・法律など)を求める、頂点、君臨、絶対主義、権威主義、トップダウン型、宗教、縦社会(上下関係)、原理主義(=経験よりも原理・法則・真理を重視)、原理・法則・真理の応用(=応用力がある)、爆発力(短気、感情的、心臓=ポンプ、創造性、など)、集中力(熱中)、活力、活発、情熱、積極性、活動的、戦闘・闘争・戦い、アドレナリン、周囲を活性化(影響力、魅力、華やかさ、刺激的、1点からの拡大・拡散)、皆を照らす(=表舞台で注目を集める)、闇を照らす(=解明力がある)、自己中心的(=ややサイコパス気質)、移り気、飽き性、表現力、プレゼン上手、お喋り、恋愛。
また、火は金を剋すので、金の部位の病気にも注意が必要かもしれません:
肺、腸、喉、骨、腰、免疫系の病気。
金のキーワード:正義、美意識、美学、審美眼、攻撃性(斬る、裁く)、番人(監視、見張り)、観察力・分析力、判断力(果断果決)、記憶、瞬発力、直感力、経験主義(=理論や定説よりも経験を重視)、ボトムアップ型、収斂(=洗練化、精緻化、整理整頓、凝縮)、加工=変形=技術系、無機的、合理性(論理的)、割り切る(白か黒か)、クール、冷徹さ、残忍性、過剰反応。
以上が八字から私が読み取れる極めて抽象的な情報です。
残念ながら、具体的な事象として何が現れるかは、なかなか分かりません。ご本人との対話が必要になります。
大運から分かること
チューリングの大運は次のようになります。
- 5 15 25 35 45 55 65 75 85(歳)
- 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 甲 乙
- 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯
- 時 日 月 年 時 日 月 年
- 丁→庚 丙←壬 官→比 官←食
- ↑ ↑
- 己 丙 丁←癸 印 官 官←食
そして、小山内流の蔵干を採用すると、大運は次のように書き換えることができます。
- 5 9 15 25 27 35 39 45 55 57 65 69 75
- 丁 丁 戊 己 己 庚 庚 辛 壬 壬 癸 癸 甲●
- 丁 己 庚 庚 辛 辛 戊 壬 壬 癸 癸 己 甲●
ここで●には色々な意味があるのですが、例えば、自分の仕事が他者から認めれる可能性がある時期になります。
なお、●の詳しい説明は、こちらのYouTubeをご覧下さい。
上述のように、チューリングは、大運で「金」と「土」が巡ると五行のバランスが取れることが分かりました。
よって、9歳から54歳までは比較的体調が安定すると予想されます。
ただ、15歳から24歳までの「戊」の天干は日干「庚」を助けてくれる一方で、年干の「壬」を剋してしまいます。
年干の「壬」を剋すと、月干の「丙」が解放され、日干「庚」を剋すことになります。
ゆえに、15歳から24歳までの実際の事象は興味深いです。吉凶が混在する時期になるかもしれません。
55歳から74歳までは通根した強い水の干支が巡ります。
この時期は、命式の「強い火」と大運の「強い水」が相剋(対立)することになります。
恐らく水「食傷」が強過ぎるようになるので、過失事故や訴訟などの悪い事象が現れるかもしれません。
ただ、チューリングは41歳の時に青酸中毒によって自殺したとされています。
甲午の年運でした。「火」が強まる年です。
ただ、その自殺はホルモン注射の影響が関わっている可能性があるようです。
つまりは、その自殺の推命はできない可能性が高いことになります。
確かに、五行のバランスが取れている時期に自殺するのは、四柱推命の論理に反します。
なお、チューリングは●や〇が付かない大運が74歳まで続きます。
著名人としては珍しいかもしれません。
●や〇が付かない大運は、自分探しの時期であったり、試行錯誤の時期であったり、食べるために生きる時期であったりするようです。
チューリングの人生
チューリングの年表
ChatGPT-o4-mini-highによると、チューリングの年表は次のようになります。
なお、色が付いた年齢はチューリングが代表的な成果を出した年齢です。
1912年 | 0歳 | 6月23日、ロンドン・マウントプレザントにて生誕 |
1926年 | 14歳 | ダファム近郊のシュルボーン校に入学 |
1931年 | 19歳 | ケンブリッジ大学キングス・カレッジに奨学生として入学 |
1934年 | 22歳 | ケンブリッジ大学で数学の学士号(BA)取得 |
1936年 | 24歳 | 論文「計算可能数について(On Computable Numbers)」を発表──「チューリングマシン」の概念を提示 |
1937年 | 25歳 | アメリカ・プリンストン大学へ留学。アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドに師事 |
1938年 | 26歳 | プリンストン大学で博士号(PhD)取得(論文「決定性と無決定性(Systems of Logic)」) |
1939年 | 27歳 | 英政府暗号解読局に採用され、第二次世界大戦の暗号解読プロジェクトに参加 |
1940年 | 28歳 | ブレッチリー・パークのHut 8を率い、ドイツ海軍エニグマ暗号の解読に成功 |
1945年 | 33歳 | 戦時中の暗号解読での功績により大英帝国勲章を受章 |
1946年 | 34歳 | 英国国家物理研究所向けにAutomatic Computing Engineの設計を発表 |
1948年 | 36歳 | マンチェスター大学に移り、Manchester Mark 1(世界初期のプログラム内蔵式コンピュータ)開発に参加 |
1950年 | 38歳 | 論文「機械と知能(Computing Machinery and Intelligence)」を発表──チューリングテストを提案 |
1951年 | 39歳 | 英国国家物理研究所向けPilot ACEの設計に従事 |
1952年 | 40歳 | 同性愛行為で有罪判決を受ける。化学的去勢(ホルモン療法)を選択 |
1954年 | 41歳 | 6月7日、マンチェスターにて死去(シアン化合物中毒による自殺と推定) |
- 5 9 15 25 27 35 39 45 55 57 65 69 75
- 丁 丁 戊 己 己 庚 庚 辛 壬 壬 癸 癸 甲●
- 丁 己 庚 庚 辛 辛 戊 壬 壬 癸 癸 己 甲●
- 時 日 月 年 時 日 月 年
- 丁→庚 丙←壬 官→比 官←食
- ↑ ↑
- 己 丙 丁←癸 印 官 官←食
なお、ChatGPTによると、チューリングには持病はなかったそうです。
つまり、5歳から8歳まで「火」の大運が巡っても健康には影響しなかったようです。
反作用の「水」が効いているのでしょうか。
また、15歳から24歳まで大運の「戊」が命式の「壬」を剋し、月干「丙」が日干「庚」を剋すことになりますが、それでも問題がなかったようです。
ただ、大運の「戊」は「火」の強い勢いを洩(も)らしてくれるので、プラスマイナスゼロなのかもしれません。
さらに、「火」から洩らされたエネルギーは「戊」を通じて日干「庚」の助けになる可能性もあります。
そうなれば、この「戊」の時期は吉になると考えることもできます。
また、15歳から24歳までは金旺の大運が巡るので火の勢いはそれほど強くならないのかもしれません。
チューリングは五行のバランスが整う時期に大きな成果を出していることが分かります。
確かに、土「印」が巡るので、研究心や専門性が強まると予想されます。
また、金「比劫」が巡るので、やる気・勇気・根気・元気・本気が強まると予想されます。
「金=無機物=機械=計算機」への関心も強まったと考えられます。
●や〇が付かない大運でも五行が調和していれば、大きな成果を出せるのだと思います。
確かに、伝統的な四柱推命では「五行の調和」で健康以外の事柄についてもその吉凶を判断します。
ただ、ChatGPTによると、チューリングへの学術的・政府的な評価は生前からあったものの、広い意味で世間から彼が評価され始めたのはほぼ全て彼の死後であったそうです。
なお、ChatGPTによると、化学的去勢(ホルモン注射)には精神面への副作用も報告されており、抑うつや自殺念慮を引き起こすことがあるそうです。
チューリングの性格・人柄
ChatGPTによると、チューリングの性格や人柄は以下のようにまとめられるようです。
- 時 日 月 年 時 日 月 年
- 丁→庚 丙←壬 官→比 官←食
- ↑ ↑
- 己 丙 丁←癸 印 官 官←食
-
活気にあふれ、社交的だった
研究仲間によると、彼は「孤立した人間」ではなく、友人たちと過ごすときは 活気にあふれ、ユーモアに富み、楽しい人物だった(←―火の五行の性質(=活発・お喋り・華やかさ)が出て来るのだと思います)。 -
いたずら好きで、皮肉交じりのユーモアが得意
同僚たちは「彼のユーモアはいたずらっぽく、時に刺々しいほどの皮肉を含みつつも感染力のある笑いを周囲に振りまいた」と振り返っている(←―いたずら=子供=食傷なので、食傷の性質が出ているのかもしれません。または火の性質(=影響力・拡散力)と水の性質(知的・闇の性質)が出ているのかもしれません。「官殺=皮肉」なのかもしれません)。 -
言葉を選びつつも「logical」を多用
論理や整合性を何より重視し、よく「logical」という単語を口にしたため、ある同僚は「彼は“logical”という言葉を多用しすぎて…」と苦笑したという逸話が残る(←―やはり「火金の合理」のためでしょうか)。 -
どもり癖があったが、それも個性の一部に
会話中に軽くどもることがあり、口ごもる場面もあったが、当時の友人たちは「それさえもチューリングらしい魅力だった」と語っている(←―「火=舌=お喋り」であり、火の大過で「どもり」なのかもしれません)。 -
長距離ランナーとしての顔
チューリングはブレッチリー・パーク在勤時にも長距離を走ってロンドンの会議に駆けつけるほどのタフなランナーでした。1948年の英AAA選考マラソンでは2時間46分03秒の好タイムで5位に入り、オリンピック参加選考レースをかろうじて逃したほどです(←―「タフ=比劫」だと思いますが、「火=活力・活発・心臓」なので、このような事象になるのかもしれません)。 -
“Can Computers Think?” のラジオ講演
1951年5月15日、BBCの科学番組枠で「Can Computers Think?」と題した講演を行い、一般聴衆向けにコンピュータと知能の関係を語りました。この放送は当時の最先端研究を庶民に伝える試みでもあり、学究肌だけでなくコミュニケーション力も備えていたことを示します(←―「火=表舞台で注目を集める・表現力」なのでこのような事象に繋(つな)がるのかもしれません)。 -
理論生物学への探究心
数学者でありながら1952年に発表した「The Chemical Basis of Morphogenesis(形態形成の化学的基礎)」では、反応拡散モデルを用いて動物の模様形成を初めて理論的に説明しました。この業績は計算機科学だけでなく現代の理論生物学にも大きな影響を与えています(←―「火=応用力」なので、このような事象に繋がるのかもしれません)。 -
サイバネティクス友の会 “Ratio Club” のメンバー
1949~1955年にかけて毎月ロンドンで開かれた若手研究者の会合「Ratio Club」に創設メンバーとして参加。チューリングテストや形態形成モデルについて非公式に発表し、メンバー間の自由闊達な議論を通じてサイバネティクス発展に寄与しました (←―「火=活動的・積極性・表舞台・拡散力」のためでしょうか)。 -
『白雪姫』好きと毒リンゴの謎
死後、自宅で半分かじられたリンゴが見つかり、自殺説を裏付ける象徴として語られます。チューリングが子どもの頃から『白雪姫』の物語を好んでいたというエピソードとも結びつき、彼の繊細な内面が垣間見えます(←―「丁=繊細・神経質・敏感」であるようです)。 -
ティーカップの“盗難”防止策
Bletchley Park(ブレッチリー・パーク)での勤務中、同僚にマグカップをしばしば持ち去られるのを防ぐため、毎晩カップに鎖と錠前をつけてラジエーターに固定していた。同僚たちは時折その錠をこじ開け、カップを“借用”して遊んでいたそうで、チューリング独特の実用主義と子どものようないたずら心が垣間見えます(←―いたずらでしょうか。「いじめ=官殺」です)。
これらのエピソードから、チューリング博士は高度に論理的である一方、ユーモアや遊び心を大切にする人間味あふれる人物であったことがうかがえるそうです。
チューリングの子供時代
ChatGPTによると、ケイシーの子供時代は次のようになるようです。
- 時 日 月 年 時 日 月 年
- 丁→庚 丙←壬 官→比 官←食
- ↑ ↑
- 己 丙 丁←癸 印 官 官←食
1912年 | 0歳 | 6月23日、ロンドン・メイドアヴェイルで誕生 |
1913年 | 1歳 | 両親の赴任先インド帰国に伴い、チューリングと兄ジョンはイングランド南部の退役軍人夫妻宅で育つ(←―「地支の剋」のためでしょうか) |
1918年 | 6歳 | セント・マイケルズ初等学校に入学。校長に「天才」と評される |
1922年 | 9歳 | Hazelhurst Preparatory Schoolに入学 |
1926年 | 13歳 | Sherborne Schoolに入学。1926年の総ストライキ初日、単独でサウサンプトンから97 kmを自転車通学 |
1927年 | 15歳 | Sherborne在学中、微積も学んでいないのに高度な数学問題を解く(微積前の問題を独力で解答) |
1928年 | 16歳 | アインシュタインの相対性理論論文を読解し、ニュートン力学の限界を自力で把握 |
1930年 | 17歳 | 親友クリストファー・モーコムが牛由来結核で急逝。深い悲しみとともに、その死を契機に科学への情熱を燃やす |
このChatGPTの回答からは得るものが少ないので、ChatGPTに次の質問をしてみました。
質問:チューリングは上下関係などを重視する礼儀正しいタイプでしたか。
ChatGPT:いいえ、チューリング博士は上下関係や形式的な礼儀にこだわるタイプではありませんでした。むしろ、彼の上司や周囲の同僚は以下のように評しています。
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「規律を重んじない人」
伝記作家アンドルー・ホッジズによると、チューリングは「均一性や階級をまったく意識しない」状態を好み、上司からはむしろ“undisciplined(規律知らず)”と呼ばれていたそうです(←―水剋火のためでしょうか。水=ルールが無い・常識に囚われない・こだわりが少ない=対等な関係)。 -
身だしなみや礼儀よりも論理を優先
家庭では母親が「汚れた服装やだらしなさ、ぶっきらぼうな振る舞い」を何度も注意しても、チューリングはあまり気に留めなかったといいます(←―水剋火で「食傷」の子供の性質が良く出ているのかもしれません)。
質問:チューリングには発達障害のような傾向がありましたか。
ChatGPT:チューリング博士自身が生前に「発達障害」と診断された記録はなく、当時の医学・精神医学にも現在のような自閉スペクトラム(ASD)やアスペルガー症候群という概念は存在しませんでした。しかし、後世の研究者や回顧的分析では、以下のような特性がしばしば指摘されており、「発達障害スペクトラム上の行動特性」と重なる点が多いとされています。
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対人関係・社会的コミュニケーションの難しさ
同僚や友人からは「社交的というよりはどこか孤立しがち」「距離を置きたがる」と評され、日常会話での相手の感情や社会的ニュアンスを読み取るのが不得手だったと伝えられています(←―先ほどのChatGPTの回答とは真逆の回答ですが、どういうことでしょうか。木「財」が命式にないためでしょうか。命式に「天地の剋」があるため、二面性、つまり「劣った部分」と「優れた部分」が創発するのかもしれません)。 -
強い興味の集中とこだわり行動
幼少期から数学・化学・論理に異常なほど没頭し、それ以外の活動をほとんど顧みなかったほか、就寝前に必ずリンゴをかじるなどの「儀式的ルーティン」を生涯続けていたことが記録されています(←―「火=集中力=熱中」ですが、そういう事ではないようです)。 -
文字通りの解釈傾向
会話において比喩や婉曲表現を文字どおりに受け取りがちで、『イミテーション・ゲーム』の分析でも「相手の言葉を文字どおりに解釈する」傾向が示されています(←―四柱推命では推命が難しい事象だと思います) 。 -
感覚過敏や儀礼への無頓着
服装の乱れや実用本位の振る舞いを気にしない一方で、特定の音や匂い、手触りなどに敏感だった可能性も指摘されています(←―「丁=敏感・繊細・神経質」ですが、そういう事ではないようです)。
これらの行動特性は、現在のDSM-5やICD-11で定義される自閉スペクトラム障害(ASD)、かつてのアスペルガー症候群の診断基準と多くの共通点を持ちます。ただし、公式な診断記録が存在しない以上、「チューリング博士はASDであった」と断言することはできず、あくまで回顧的・仮説的な評価にとどまる点をご留意下さいとのことです。
なお、ChatGPTによると、チューリング博士の「社交的だった」という評価と「対人関係に難しさがあった」という評価は、どちらも事実ですが、それは「場面や相手によって異なる側面が表れていた」ためだそうです。
つまり、チューリング博士は「同じ興味を持つ親しい仲間とは非常に生きいきと交流できる一方で、一般的な社会的ナビゲーション(あいまいな手がかりや暗黙の了解)には苦手意識を抱えていた」という、いわゆる二面性を持つ人物でしたとのことです。
質問:チューリングはなぜ英政府暗号解読局に勤めたのですか。
ChatGPT:チューリング自身も「戦争で自分の能力を社会のために役立てたい」という強い意志を持っており、英政府暗号解読局への参加を積極的に志願したと伝えられています(←―官殺=他者貢献・利他性・社会帰属意識・組織。また、火には「戦争・戦闘」という象意もあるようです)。
質問:チューリングには強迫観念のようなものがありましたか。
ChatGPT:チューリング博士が生前に「強迫性障害」と正式に診断された記録はありません。しかし、以下のような儀式的・反復的な行動が多く見られたため、「強迫観念のようだ」と評されることがあります。
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マグカップの“鎖付け”
同僚にカップを盗まれないよう、毎晩マグカップをラジエーターのパイプに鎖で固定していた(←―官殺=危機管理力のためでしょうか)。 -
自転車チェーンの“回転数カウント”
チェーンが外れやすい愛用の自転車を修理せず、ペダルが外れる直前の回転数を数えてから降りて手で調整していた(←―官殺=維持管理のためでしょうか)。 -
ランニングの反復
強いストレス解消法として、目的もなく毎日長距離を走り続けた(「脳を静かにするため」と本人も語っており、いわゆる自閉スペクトラムの“スティミング”にも似た行動)。(←―水剋火のためでしょうか。つまり「食傷」で「官殺」を剋すことで「官殺」からのストレスを回避しているのかもしれません) -
毎晩のリンゴ習慣
一日の終わりには必ずリンゴを1個かじることを欠かさず、そのルーティンを生涯維持したとも伝えられています(←―「官殺=マスト思考・規律を守る」のためでしょうか)。 -
日用品や所持品へのこだわり
日用品や机上の小物についても非常に几帳面で、「強迫性障害では?」と囁かれるほど細部にこだわりを見せたそうです(←―「火土のこだわり(=頑固・執着・こだわり・妥協できない)」のためでしょうか)。
以上のような反復的・儀式的行動は、一見すると強迫観念的ですが、チューリング自身や周囲に「日常生活に支障があった」という記録はほとんどありません。あくまで「天才ゆえの独特の癖・作業習慣」として捉えられることが多い点にご留意下さいとのことです。
チューリングの業績
ChatGPTによると、チューリングが研究者として高く評価されている理由は、次のようになるようです。
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「計算とは何か」をはっきりさせた
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論文『計算可能数について(On Computable Numbers)』で、どんな問題が機械(計算機)で解けるかを「チューリングマシン」というモデルで示しました。
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これによって「コンピュータの理論的な基礎」が初めて確立され、今日のあらゆるプログラムやアルゴリズム研究の出発点となりました。
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万能な計算機のアイデアを提案した
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「チューリングマシン」は命令を書きかえれば何でも実行できる“万能機械”の考え方です。
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この発想が、プログラム可能なコンピュータ(今のパソコンやスマホ)の原型になりました。
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戦争を短くした暗号解読の功績
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第二次大戦中、ドイツ軍のエニグマ暗号を解読し、連合国の勝利を大きく後押ししました。
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機密扱いだったため長く知られませんでしたが、後にその重要性が明らかになり「戦争の時間を数年縮めた」と評されます。
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「機械は考えられるか?」を問うチューリングテスト
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論文『機械と知能(Computing Machinery and Intelligence)』で、人間と機械の区別をテストする方法を提案。
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今日の人工知能(AI)研究やロボット倫理議論における出発点になっています。
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異分野にも踏み込む好奇心
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生命の模様形成を説明する「形態形成(Morphogenesis)」の論文で、理論生物学にも大きな影響を与えました。
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一つの専門にとどまらず、数学・暗号・人工知能・生物学と幅広く先駆的研究を行った点が評価されています。
-
以上のように、チューリング博士は「計算の土台を築き」「戦争に貢献し」「AIの問いを立て」「生命現象にも挑戦した」──この圧倒的な幅広さと深さこそが、彼が今なお“現代科学の父”と呼ばれるゆえんであるそうです。
