今回は、アニメ『上野さんは不器用』の登場人物を六星占術で分析してみたいと思います。
【注意】
- アニメ『上野さんは不器用』のネタバレを含みます.
- 六星占術の簡単な知識があった方が楽しめると思います.
あらすじ
ある中学校の科学部で巻き起こされる奇想天外な部活動(恋愛模様)を描いたギャグアニメ。
科学部部長の天才少女・上野さん(中3)は、今日も発明品の実証実験に余念がない。
それもそのはず、上野さんの発明は全て後輩男子・田中(中2)の気を引くためのものであるからである。
田中は、上野さんの気持ちには全く気づいてはいないが、何だかんだ言いながらも部長・上野の実証実験に付き合う。
上野さんは、発明品を使い、あの手この手で田中の反応・気持ちを試すが、いつも想定外の方向に事が進み、最終的には上野さんが辱(はずかし)めを受けることになり、理科室を一人去って行くことも少なくない。
なお、科学部には上野さんと田中の他にもう一人、物静かな女子部員の山下さん(中1)がいる。
山下さんは部長・上野の田中への恋心を了解しており、何かと部長をサポートする。
また、山下さんは、先輩である田中に手厳しい発言が多く、たまに暴走する田中を上手く制止する。
六星占術による分析
『上野さんは不器用』は、科学の専門用語や知的な言い回しなども出て来て、何となく知能の高さを感じるギャグアニメです。
『上野さんは不器用』の登場人物は六星占術で分析するよりも、別の占星術で分析した方がより深い理解が得られるかもしれません。
このアニメは金星人を学びたい方には非常にお薦めです。
上野は何星人か
引用元:アニメ『上野さんは不器用』より
©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
それではまず、「上野さんが何星人か」を考えてみたいと思います。
上野さんは、頭の回転が速く、発想力豊かで、たまに常人には理解しがたい発明品も生み出します。
また、口調は、「中学の科学部の部長」というよりは「会社の部長」という感じで、ベテラン感があります。そして、いつも割と自信満々な話し方で、時に説得力さえあります。
なお、田中の反応を観察するために、何段階ものステップを踏んだ長期的な作戦を実行するのも得意です。さすが天才科学少女という感じです。
また、「せっかち」なためか、「遅いぞ、田中」が口癖です。
また、「おっちょこちょい」な面があり、しばしばオモシロ・トラブルを引き起こします。
また、気性が荒いところもあり、いまいち察しが悪い田中に対して「じゃろがい」や「ナスボケ」などと言い出すこともあります。
逆に、上野さんは「相手の気持ちを察する」ところがあり、部員たち(田中・山下)の気持ちを汲んでタモンを黒タイツに戻すことを止めました。
ただ、田中が紳士的に気を遣っても、上野さんは深読みしすぎな難癖をつけて怒り出すことがあります。さらに厄介なことに、上野さんはその時の感情や気分で言うことがコロコロ変わります。
しかし、友達は多く、色々な部活の部長が上野さんを頼って理科室にやって来ます。
上野さんも自分の発明が、人の役に立つことが嬉しいのかもしれません。
また、恋愛には奥手で、なかなか自分の気持ちを伝えられません。直ぐに恥ずかしくなってしまい、その場を離れてしまいます。
なお、恥ずかしくなると、赤面し、ツインテールが逆立ち、大量の汗をかきます。
上野さんは威勢が良く自信家に見えますが、繊細で傷付きやすく心配性なところがあるようです。
また、科学部の部員たちには体育会系の部活を思わせるような厳しさがありますが、部員以外の人(田中の妹)には比較的優しいです。内弁慶タイプかもしれません。
ただ、夜の学校で山下さんがお漏らしをしてしまった時は、とても優しい対応でした。
以上のことを考えると、上野さんには
- 頭の回転が速い
- 発想力豊か
- 行動力抜群
- せっかち
- おっちょこちょい
- 相手の気持ちを察する
- 目下の人(=部員たち)に厳しい
などの特徴があるので、金星人の可能性が高いです。
金星人の特徴としては以下のものが挙げられているようです:
せっかち、行動力抜群、じっとしていることは苦手、思い立ったら即行動、スピーディー、アウトドア派な人が多い、自由人、自由奔放、天真爛漫、束縛されるのが嫌い、誰とでも打ち解けやすい、コミュニケーション能力が高い、場を和ませるムードメーカー、相手の気持ちを察して行動する、平和主義者、周りに人が居なくても平気、友達がいなくても寂しくない、頭の回転が速い、勘が鋭い、先行きを読むのが得意、合理的、無駄が嫌い、要領が良い、臨機応変に対応できる、器用、古い価値観に囚われない、独創的な発想力をもつ、アイディアが豊富、センスが良い、オシャレ、流行に敏感、ファッションに興味がある、美的な感性が鋭い、好奇心旺盛、チャレンジ精神旺盛、慎重さがない、深く考えない、深く反省しない、口が軽い、コツコツと地道な努力を重ねるのが苦手、警戒心がない、肝心な所でポカをすることがあるので信頼性は低い、最終的な詰めが甘い、周囲から軽く見られ易い、家庭に落ち着かない、好きになったら相手に飛びつく、気持ちが長続きしない、飽きっぽい、好きなことには没頭する、明るく前向き、過去を引きずらない、落ち込む時間が短い、ユーモアがある、強運(金運)の持ち主、子供っぽく純粋、目下の人に厳しく目上の人に優しい、社交的、裏方には向いていない、注目を浴びるのが好き、仕切りたがり屋、グループのまとめ役。
なお、上記の特徴は、金星人の人ならば全て当てはまるという訳ではなく、金星人の人でも当てはまらない特徴が幾つもあると思います。
ちなみに、上野さんが自身を模して開発した(カスタマイズした)元介護用ロボットのウエノ13号は甘えん坊で、田中にナデナデしてもらいます。
上野さんの葛藤:嬉し恥ずかし
第12話で、上野さんは発明品の実証実験のために田中と「恋人つなぎ」で手を繋ぐことになりますが、「恥ずかしさ」と「部長としての立場」がせめぎ合い大変なことになってしまいます。
以下はその時の上野さんの発言です。
「すみませんのですけどぉ、こちらとしては軽い気持ちでやってるだけなんで」
「何かそういうの意識されると困るんですけどぉ」
「そういえば今日は用事があったんで」
「この辺で止めまーす」
「はい、さよーならー」
引用元:アニメ『上野さんは不器用』第12話より
この発言は、何となく金星人らしい器用な「かわし方」だと思います。
上野さんには気を遣い過ぎて又は意識し過ぎて中々一歩を踏み出すことができない事があるようです。
一方で、田中は、上野さんが容易には通り抜けられないポイントを容易に通り抜けます。
そのような田中に対して、上野さんは時にイライラしてしまうこともありますが、それ以上に愛おしさを感じているのかもしれません。
田中は何星人か
引用元:アニメ『上野さんは不器用』より
©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
次に、「田中が何星人か」を考えてみたいと思います。
田中は、「恋愛関係の事柄」や「思春期のヤツ」には著しく鈍いところがありますが、比較的普通の穏やかな部員です。
ただ、科学部部員らしく好奇心は旺盛で、その強い好奇心のためにたまに暴走してしまいます。
また、女心は全く理解しておらず、女子(上野さん)に対してもバカ正直に「汚い」とか「臭い」と言ってしまいます。なお、テニス部の南峰(みなみね)さんには上野さんの前で「可愛い」と言いました。
ただ、田中は言葉遣いは比較的キレイであり、上野さんの突飛な要求に対しても正論で立ち向かい感情的になることはほぼないです。
また、行儀の良いところがあり、田中の妹たちが理科室で上野さんに友達感覚で絡(から)んでしまった際には、妹たちをその場で厳しく躾(しつ)けました。
また、上野さんのまともな提案や指摘は、素直に受け入れます。
ただ、たまに人の話を聞いていないところがあり、話の流れを無視した行動に出るところがあります。
例えば、水泳部の北長さんが質問しているにもかかわらず、突如、北長さんの胸辺りの「黒いヤツ」を触ろうとします。
また、「人の役に立ちたい」という思いがあるようで、上野さんに「人々の救済と考えろ」と言われると、乗り気でなかった痴漢役を引き受けたりします。
また、客観性を重視するところもあり、「女子にスネ毛が生えているのかいないのか」という疑問に対しては色々な女子に聞き込み調査をしました。
また、空気を読むことはでき、上野さんが理科室で着替えをしようとすると、自ら理科室を出て行きました。
ただ、上野さんから見ると、田中は察しが悪いようで、柔軟に対応できないところがあるようです。
例えば、上野さんは開発した強化ベルトを着けて、田中と相撲をしますが、上野さんはベルトのスイッチを入れ忘れており、田中に簡単に押し出されそうになります。この時、田中はスイッチが入っていないことに気付くべきだったようです。
なお、この相撲対決で、田中は「全男子の誇りにかけて負ける訳にはいかない」と発言しています。意外と負けず嫌いなのかもしれません。
また、平和主義で優しいところもあり、「鬼畜な上野さん」とも「ヒステリックになりやすい山下さん」とも何とか上手くやっています。
また、やや「こだわり(思い込み?)」が強いところがあり、これだと思ったことにはしつこく攻めるところがあります。
実際に、第2話では上野さんのお尻をしつこく叩き続けます。
なお、田中には観察力があり、上野さんがいつもは履いている黒タイツを履いていないことに気付きました。
以上が大まかな田中の特徴になります。何星人か分かりにくいですが、
- 好奇心旺盛
- 目下の人(=妹たち)に厳しい
- 素直
- 人の話を聞いていない
- 空気を読む
- 平和主義
などの特徴を重視すると、金星人の可能性があります。
ただ、田中には「行動力」のある典型的な金星人とは違うややマイペースな雰囲気があります。
実際に、自分の関心のないことには著しく鈍感であるという特徴は、少し火星人ぽい気もします。
また、上野さんは「行動力」と言うよりは「実行力」という感じでしたが、田中は理科室で自習していることが少なくないのでやや受け身な印象が強いです。
つまり、田中は何だかんだ言っても上野さん(の発明)を頼りにしていると思います。
山下は何星人か
引用元:アニメ『上野さんは不器用』より
©tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
最後に、「山下さんが何星人か」を考えてみたいと思います。
山下さんは、物静かでよく本を読んでいますが、しばしば田中に対してヒステリック(攻撃的)になります。
また、部長・上野の恋心をよく理解しており、部長を何かとサポートします。部長の有能な右腕です。
また、部長よりも大胆なことが多く、例えば「例のロ過水」を飲んでしまったり、理科室で(しかも田中の前で)パンツを脱いだりします。
そのためか、部長のことをややヘタレ(小心者)だと思っているようです。たまに部長のヘタレぶりに人知れずイライラしています。
ただ、お化け系の怖い物は苦手なようで、夜の学校では物静かにお漏らしをしてしまいました。しかし、元介護用ロボットのウエノ13号が上手く対応したので問題はなかったです。
また、セクハラには敏感です。
また、意地っ張りなところもあり、田中に「部長のタイツは臭くない」と頑なに言い張るところがありました。
また、暴走した田中を止められるのは、山下さんだけです。
以上のことを考えると、山下さんには
- 物静か
- 攻撃的になりやすい
- サポートがうまい
- 大胆
- 頑な
- 科学部の裏の管理者
などの特徴があるので、木星人の可能性があります。
木星人の特徴としては以下のものが挙げられているようです:
家庭や家族を大切にする、管理が好き、根が真面目、コツコツ型の努力家、優等生タイプ、論理的で理屈っぽい、素直になれない、自分の本当の気持ちを伝えるのが苦手、あまのじゃく、ルールを守らない人が嫌い、気性が荒い面もある、攻撃的になりやすい、負けん気が強い、自尊心が強い、ひと言多い、敵を作りやすい、人を見下す、偽善者、堅実で慎重な性格、口が堅い、サポートがうまい裏方タイプ、奉仕精神がある、人の役に立つことが好き、世話好き、包容力がある、度胸がある、大胆、忍耐強い、我慢強い、精神的にタフ、体力がある、責任感が強い、信頼感がある、几帳面、ストレスをため込み易い、感情より理性を重んじる、計画を立てて行動する、常識人、大器晩成型、家庭第一主義者、浮気はしない、家事全般が得意、子ぼんのう、妻を大切にする、子宝に恵まれやすい、奥手、人づき合いが苦手、口下手、相手の気持ちを汲み取るのが苦手、不器用な性格、冒険や変化を好まない、保守的、柔軟性に欠ける、迅速な決断が苦手、堅物、控えめで物静か、目立つ存在ではない、内向的、面白味がない、根が暗い、元々は凡人が多い、才能に恵まれている訳ではない、組織に従属する、組織での自分の存在価値を気にする、世間体や人の評価を気にする、承認欲求が強い、母親との縁が薄い、兄弟との仲があまり良くない、伝統を重んじる、育ってきた環境に依存する、親の跡継ぎに向く。
なお、上記の特徴は、木星人の人ならば全て当てはまるという訳ではなく、木星人の人でも当てはまらない特徴が幾つもあると思います。