今回は、作家のコナン・ドイルの四柱八字を研究してみたいと思います。
ドイルの四柱推命
八字から分かること
アーサー・コナン・ドイル:男性:1859年5月22日4時55分:英国エディンバラ生まれ:均時差は+3分程度、経度時差は-12分程度、よって生時は4時46分頃:水星人(子丑):
ドイルの生年月日と生まれた時刻は、Astro databaseというサイトで検索しました。
ドイルの八字(命式)は次のようになります。
- 時 日 月 年
- 戊 庚 己 己
- 寅 申 巳 未
小山内式の蔵干を採用すると、この八字は次のように書き換えることができます。
- 通変での表示
- 時 日 月 年 時 日 月 年
- 戊 庚 己 己 印 比 印 印 (比=比劫の略)
- ↑ ↑ (官=官殺の略)
- 甲 庚←丙 丁 財 比←官 官 (矢印=剋の略)
「庚←丙」の「地支の剋」が気になる八字です。
日干の強弱の判断
まず、月支が丙なので、この八字は火旺になります。
日干の庚は「旺(5)相(4)死(1)囚(2)休(3)」の「死(1)」で最弱です。
ただ、日干「庚」は日支「庚」に通根しているので、強まります。
しかし、日支「庚」は月支「丙」に剋(こく)されているので、日干を強めることがでできないと考えるのが標準的な四柱推命の解釈だと思います。
つまり、この剋のために「通根が弱まる」と考えるのが普通の解釈だと思いますが、以下で検証するように必ずしも通根が弱まっている訳ではないのかもしれません。
イメージとしては弱い日干「庚」が弱い日支「庚」に通根することによって互いに強化し、月支「丙」からの剋に一体化して対抗している感じです。
また、この八字の「戊」と「己」は、「相(4)」で強いです。
土「印」の特徴が強く表に現れる可能性が高いです。
また、この八字の「丙」と「丁」は、「旺(5)」で最強です。
ただ、火「官殺」は天干にないので、最強でもあまり目立たない特徴になる可能性があると思いました。
また、この八字の「甲」は、「休(3)」で強くも弱くもない並の状態です。
ここから日干の強弱の判断に入ります。
日干に隣接する「戊」と「己」は強いので、日干を強めてくれます。
ただ、「戊」は「甲」に剋されているので、不安定な強めになる可能性があります。
日支「庚」は最強の「丙」から剋されているので、日干を強めることはない可能性が高いです。
これらの力量的なやり取りを総合的に判断しますと、難しいところですが、日干「庚」は身強(やや身強?)になると思います。
よって、大運では「土」と「金」が凶になります。
ただ、弱い「金」ならば、それほど凶にはならないかもしれません。
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 戊 庚 己 己 印 比 印 印 戊 庚 己 己
- ↑ ↑
- 甲 庚←丙 丁 財 比←官 官 寅 申 巳 未
ドイルの気質
日干に隣接する通変は、比劫、印、印になります。
隣接する通変とは、日干の左右および下にある通変のことです。
この隣接する通変がこの人の気質に最も影響すると考えられています。
ただ、小山内式では日支と時干の「比劫」には特別ルールが適応され、今回の場合、この比劫は「財」になります。
ただ、私は「比劫」と「財」の両方を隣接する通変としておきます。
比劫のキーワード:強い思い(強い意思・強い意欲)、意地、しぶとい、芯がある、我が強い、不器用(=我が道を行く)、苦労、浪費、異性運が弱い、拡大、分裂=孤立・自立・自己流・独学・自力で頑張る、他者意識(分離意識)、競争心、攻撃性、ライバル、奪う・奪われる、仲間意識(同化意識)、同志、一体化、共有、共生、協力、進化(=敵(毒)を味方(薬)にすること、ピンチをチャンスに変える)、継続、存続、生存力、体力系・スタミナ、アスリート気質、勇気・やる気・根気・元気・本気、他者との関わりがカギ(親や兄弟も含む)、吉凶混在。
印のキーワード:好奇心、自分の興味関心に従う、マニア、研究心、専門性、一芸に秀でる、国家資格、受賞、入力タイプ=知識欲、教育、文化伝統、知の継承者、文脈重視(歴史を尊重)、丁寧な仕事ぶり、正統派、規則正しい、慎重、安定志向、リスク回避、保証を求める・保険をかける、意識が内に向く=自分の世界=籠(こも)る=孤立、深い思考力、懐疑心、頭でっかち・考え過ぎて動けない、ノイローゼ、マイペース、ユニーク、個性的、自己愛、ナルシシスト、カリスマ性、利己的(我がまま、保身)、好き嫌い、プライドが高い、人気運、引き立て運、愛されキャラ、ゆっくりマイペース、生理的欲求、快楽主義、依存、中毒、他者利用=他力、甘え上手、自分でやらない、努力や競争が嫌い、多様性、開放性(芸術との縁)、受け入れる、享受、飽き性、多忙、システム(社会や家系)からの恩恵、システム(社会や家系)との調和、主観的(他人には理解できない個人的感覚=クオリア)、精神世界、儀式・作法、スピリチュアル、占い、宗教、信仰心、哲学。
財のキーワード:現実的、計画的、合理的、察知、感知、予知、先読み力、計算、物事を円滑に回す能力、客観性、俯瞰力、観察力・分析力、設計力、システム形成(=仕組み作り・構造化・循環化・理論構築)、狩人、追求心・追究心、強い目的意識、欲張り(=あれもこれも求める)、成果主義、目的達成志向、逆算思考、効率主義、ビジネス、支配欲=外界や他を思い通りにしたい・コントロールしたい=統治欲、所有欲=物欲、物質世界(=人・物・金・情報)、気付く、気が利く、気遣い、気配り、察しがいい、意識が外に向く、ニーズの把握、大衆性、大衆受け、エンタメ系、ユーモアがある、人を喜ばせる事が好き、エンターテイナー、愛想がいい、辻褄合わせ、嘘つき、盗み、金銭問題(=お金への執着・借金)、異性問題(=異性への執着)、目的のためには手段を選ばない、強引、負けず嫌いの強い性格、殺人、脳の報酬系(ドーパミン)。
これらのキーワードの内、どれが現実の事象として現れるかは分かりません。
ただ、良い事象が現れるか悪い事象が現れるかは五行の強弱からだいたい分かることもあります。
上述の五行の強弱から考えると、「印」が良い働きをする可能性が高いと思います。
確かに、ドイルは、裕福ではなかったにもかかわらず、きちんと教育を受け、医師の国家資格や博士号を取得しており、作家としても人気が出たので、「印」が良い働きをしたと考えられます。
なお、丙「官殺」は隣接した干ではありませんが、以下に示すようにドイルは「官殺」の性質も強いです。
丙「官殺」は剋を通じて日支「庚」と強く繋(つな)がっているので、甲「財」よりも気質に強い影響力があるのかもしれません。
官殺のキーワード:責任感、正義感、使命感、他者貢献、利他性、自己犠牲の精神、献身的、不安感、危機管理力、強迫観念、ネガティブ思考、クヨクヨしがち、落ち込み易い、義務感、鋭敏(びくびく)、仮面、虚勢を張る、萎縮、逆境に身を置く、自分の事より他者の事を優先する、人の心を揺さぶる、外圧への耐性=外圧に順応して動く、忍耐力、努力家、我慢、組織、力関係、公職、出世、地位、名誉、権力、維持管理、社会帰属意識、自己の存在意義や存在価値を気にする、承認欲求=評価されたい、革命家=理想家、反抗心、怒り、暴力、非道、マスト思考、規律やルールを守る、忠誠心、従順性、思考停止、押し付けがましい、お節介、自分にも他人にも厳しい、ヒーロー気質、リーダー気質、協調性、同調圧力、非結果主義(=プロセス重視)、修業・鍛錬・試練・躾(しつけ)、自制心(ブレーキ)、控え目、礼節丁寧、倫理観、モラル、道徳心、ストレス、重荷、病気、いじめ、縦社会、体育会系、秩序。
なお、日干に「印」と「財」が隣接する方は次の傾向が出やすいそうです:
常識的、人間としてバランスが良い、育ち(家庭環境)がいい、堅実。
年干の解釈
年干(=人生の方向性や家系)が「印」なので、ドイルは「人から愛される人生」になる傾向が強いのではないかと予想されます。
そして、年干「印」のキーワードは、「人気」「安定」「受賞」「権威」「恩恵」「他者利用」などになると思っています。
ドイルは人気作家で、英国王室からナイトの叙位(じょい)も得てるので、年干「印」の象意が良く出ていると思いました。
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 戊 庚 己 己 印 比 印 印 戊 庚 己 己
- ↑ ↑
- 甲 庚←丙 丁 財 比←官 官 寅 申 巳 未
水「食傷」がないが
この八字には、水「食傷」がないので、(ストレス)発散が苦手だったり、アイディアが出なかったり、衝動性(行動力)がなかったり、コミュニケーションが苦手だったりするかもしれません。
実際には、ドイルはスポーツマンで行動力があり、仲間とのコミュニケーションも得意で、アイディアに困ることはなかったそうです(ChatGPT調べ)。
ドイルの八字は土「印」が強いので、反作用(反動)として木「財」の性質(意識が外に向く、客観性、大衆性、観察力・分析力、円滑さ、気配り)が強まる可能性が高いです。
財には「社交性」という象意もあり、火には「爆発力、拡散力、活発、創造性、表現力、雄弁・多弁」という象意があるので、水「食傷」の不足を上手く埋め合わせることができたのかもしれません。
また、木には「仲間、有機的、成長、人情、閃(ひらめ)き、思い付き、ビジョン、妄想」などの象意があります。
この木の性質も水「食傷」の不足を埋め合わせてくれたと考えることができます。
又は、丙「官殺」の強い剋に対抗するため、処世術(しょせいじゅつ)として「食傷」の性質が日干(ドイル)の中で自然に強まっているのかもしれません。
火金の合理
この八字には、火や金が多いので、次の「火金の合理」の傾向が出るかもしれません:
合理的、冷徹、論理的思考、整合性(=矛盾がない)、筋を通す、無駄がない、機械相手の作業が得意、理系向き。
ドイルは医師で医学博士であり、シャーロック・ホームズは冷静沈着で科学的な推理が得意なので、この傾向はよく当てはまっていると思います。
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 戊 庚 己 己 印 比 印 印 戊 庚 己 己
- ↑ ↑
- 甲 庚←丙 丁 財 比←官 官 寅 申 巳 未
天地の剋
この八字には、時柱に「天地の剋(=天干と地支の剋)」があるので、次の傾向が現れるかもしれません:
二面性、「異常(=劣った面)」と「異能(=優れた面=例えば「感性の鋭さ」など)」。
今回の場合、土「印」が木「財」に剋されているので、例えば、次のような二面性が出るかもしれません:
- 古い物に引かれるが、新しい物好きでもある
- 主観的だが、客観的でもある
- 頑固だが、いい加減な面もある
ChatGPTによると、学生時代のドイルは凸凹(でこぼこ)のある生徒(=優れた面と反発的な面がある生徒)だったようです。
ドイルは典型的な優等生タイプではなかったそうです。
ただ、「印」が強くても、興味関心に凸凹がある感じになると思うので、「天地の剋」の解釈は今後も研究が必要だと思います。
地支の剋
この八字には「地支の剋(=地支と地支の剋)」があるので、次の傾向が現れるかもしれません:
月支と日支の剋=戦い、挑戦、勝負、試合、争い、対立、矛盾・理不尽、縛(しば)り(=しがらみ・腐れ縁・癒着・膠着状態・停滞)、活動基盤の問題、家庭問題、健康問題、価値観の変化・認知領域の拡張(→生成と発展へ)。
ChatGPTによると、ドイルは挑戦的なタイプで、ボクシングやクリケットの試合にも多く参加しており、霊的な存在に関する議論ではしばしば争い・対立になることもあったそうです。
また、健康問題は晩年まで無かったそうです。
日干の通根先の日支が剋されているので、健康問題も出そうですが、実際には晩年まで大きな健康問題はなかったそうです。
また、ChatGPTによると、実家が貧乏だったので、家庭問題は多少あったようです。
また、ドイルは隠れて不倫していたので、家庭問題にはならなかったようです。
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 戊 庚 己 己 印 比 印 印 戊 庚 己 己
- ↑ ↑
- 甲 庚←丙 丁 財 比←官 官 寅 申 巳 未
最強の五行
この八字の最強の五行は、「土」であると予想されますが、戊は甲に剋されており、己は陰干なので最強と言えども節度がある強さに留まっている気がします。
「火」は「旺」で最強ですが、通根した「金」を剋しているの力量が減ります。
「金」は「土」に助けられていますが、日支の庚が剋されているので「金」が著しく強まると言うこともなさそうです。
絶妙な五行バランスが保たれている八字であると言えるかもしれません。
ゆえに、ドイルは晩年以外は健康問題が出なかったのかもしれません。
土の病気=「胃、口、鼻、消化器系、すい臓、食道、胆のう、皮膚、脂肪、筋肉」に注意。
土のキーワード:信念の不変・不動(=一貫性)、頑固(=固定観念が強い、融通が利かない、腰が重い、腐らせる、同じ事の繰り返し)、均衡・バランスを保つ、恒常性(=一定の状態に保つ)、復元力(修復力・回復力)、調節・調整、保持・維持、保存、保守的、中庸(中性的・中立性)、柔和=穏やか、マイペース、安定感、安心感、信頼・信用、現実主義(=現実的な考え、堅実)、地味、地道(=コツコツ型、完遂力、反復積み重ね、中途半端が嫌い)、集める・守る・育てる、古いもの、古典、歴史的なもの、伝統文化、記憶、複合体、複雑系、単純と言うよりは複雑、全体性、全体、一体化させる、統括・統合・綜合・包括・司る、中央、要、拠点、器、基盤、母体、土台、安全地帯、安定地、安定期。
火の病気=「心臓、舌、目、血液系、循環器系(血脈,血管)、精神の安定性」に注意。
火のキーワード:絶対的なもの(宗教・科学・法律など)を求める、頂点、君臨、宗教、真理、絶対主義、権威主義、ピラミッド構造、縦社会(上下関係)、トップダウン型(=上から下へ、偉そうな態度、上から目線、尊大)、原理主義(=自分の経験よりも原理・法則・法律・真理を重視)、応用力がある=原理・法則・法律・真理の応用=演繹的思考力=抽象から具体へ、筋を通す、理屈っぽい、ドライな性格、歴史から学ぶ、爆発力(=短気、感情の爆発、心臓=ポンプ、創造性、表現力、プレゼン上手、お喋り、雄弁・多弁)、集中力(熱中、短期集中型、一気呵成、熱血)、活力、活発、情熱、積極性、活動的、戦闘・闘争・戦い、アドレナリン、周囲を活性化(=影響力、魅力、華やかさ、刺激的、熱狂、1点からの拡散)、皆を照らす(=表舞台で注目を集める、目立つ、派手、人目を引く)、闇を照らす(=暴く、暴露、解明力、裸、禿)、自己中心的(=ややサイコパス気質=人を物のように扱うことがある)、移り気、飽き性、排他的、恋愛、(発情?)。
金の病気=「肺、鼻、喉、呼吸器系、腸(大腸,小腸)、免疫系(アレルギー反応)、骨、腰」に注意。
金のキーワード:真・善・美に対する感覚が研ぎ澄まされている・鋭い、道理、正義、美、美意識、審美眼、判断基準の確立(=グレーなものを白か黒かに分ける、真か偽か、善か悪か、美か醜か、世界の分節)、攻撃性(斬る、裁く)、番人(監視、見張り)、観察力・分析力、判断力(果断果決)、瞬発力、直感力、記憶、経験主義(=理論や定説よりも自分の経験を重視、経験から学ぶ)、パターン認識力=具体から抽象へ=帰納的思考力、ボトムアップ型(=下から上へ、下剋上、逆ピラミッド型)、収斂(=洗練化、精緻化、整理整頓、シンプル化、コンパクト化、凝縮)、加工=変形・整形=技術系、無機物的(=機械的・無機質)、合理性・論理性、割り切る(白か黒か)、クール、冷徹さ、残虐性、非情(=感情に左右されない)、過剰反応、自己免疫疾患(=自分をも攻撃してしまう)。
以上が八字から私が読み取れる極めて抽象的な情報です。
残念ながら、具体的な事象として何が現れるかは、なかなか分かりません。ご本人との対話が必要になります。
大運から分かること
ドイルの大運は次のようになります。
- 5 15 25 35 45 55 65 75 85(歳)
- 戊 丁 丙 乙 甲 癸 壬 辛 庚
- 辰 卯 寅 丑 子 亥 戌 酉 申
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 戊 庚 己 己 印 比 印 印 戊 庚 己 己
- ↑ ↑
- 甲 庚←丙 丁 財 比←官 官 寅 申 巳 未
そして、小山内式の蔵干を採用すると、大運は次のように書き換えることができます。
5 11 15 23 25 35 41 45 53 55 65 71 75 83
戊 戊 丁● 丁● 丙● 乙 乙 甲 甲 癸〇 壬〇 壬〇 辛 辛
戊 乙 乙 甲 甲 己 癸〇 癸〇 壬〇 壬〇 戊 辛● 辛● 庚●
ここで●には色々な意味があるのですが、例えば、自分の仕事が他者から認めれる可能性がある時期になります。(ただ環境が整った場合の話になります。)
〇にも色々な意味があるのですが、例えば、独創性や才能(専門性)が発揮される可能性がある時期になります。(ただ環境が整った場合の話になります。)
なお、●と〇の詳しい説明は、こちらのYouTubeをご覧下さい。
健康面
上述のように、ドイルは、大運で「土」と「金」が巡ると「五行のバランス」が崩れることが分かりました。
5歳から14歳までは印「戊」が巡るので、学業や資格の取得には向いている時期になりますが、「五行バランス」が崩れているので体調を崩したり忙しくなったりする時期になる可能性があります。
ただ、実際には体調面の乱れはなかったようです。
若い時期なのでスポーツや学業などに励(はげ)んでいれば健康問題にはならないのかもしれません。
実際に、学生時代のドイルはスポーツに励んでいたそうです(ChatGPT調べ)。
35歳から40歳まで土旺の大運が巡りますが、この時も体調面の乱れはなかったようです。
65歳から70歳まで土旺の大運が巡りますが、70歳頃にドイルは狭心症と診断されます。
そして、71歳の時に心臓発作により逝去(せいきょ)されます。
狭心症や心臓発作は五行論では「火」の病気と言うことになります。
ドイルの八字は「火」が「旺」で強く、日干「庚」の支えとなっている日支の「庚」を「丙」が剋しています。
この「丙」からの「剋」が狭心症や心臓発作の元凶(げんきょう)であったのではないかと推測することができます。
一方で、71歳は「金旺」が巡る大運ですが、辛の「金旺」なので、それほど五行バランスが乱れる時期ではないと予想されます。
65歳から70歳までの戊の「土旺」の大運が、八字の五行バランスを著しく乱し心臓発作の元凶となっていたのではないかと私は考えます。
大運の「土旺」が「火」の病気を引き起こしたとは考えにくいのですが、次のように後付けでこじつけることもできます。
大運の「土旺」が八字の「土」の五行たちを強めてしまい、その反作用(反動)として「木」の五行が強まり、「木生火」で「火」の五行も強まり、「火」の病気が出たと考えることができます。
ただ、虚の存在として(反作用として)強まった「木」が「火」を生じるものなのかは疑問が残るところです。
大ヒットの時期
- 5 11 15 23 25 35 41 45 53 55 65 71 75
- 戊 戊 丁● 丁● 丙● 乙 乙 甲 甲 癸〇 壬〇 壬〇 辛
- 戊 乙 乙 甲 甲 己 癸〇 癸〇 壬〇 壬〇 戊 辛● 辛●
ドイルはシャーロック・ホームズの物語を27歳の時に書き始めています。
そして、そのシャーロック・ホームズの物語が大人気になったのは、32歳の時です。
確かに、ドイルは15歳から34歳まで●が付く時期(=社会的評価が得られる可能性が高まる時期)です。
「丙」の大運の時期なので、「表現力」「拡散力」「影響力」「爆発力」「集中力」がある時期になります。
ドイルは34歳の時にシャーロック・ホームズの物語を一旦終わりにします。
しかし、41歳の時に再び「ホームズ作品」を書き始めます。
確かに、35歳から40歳までは●や〇が付かない時期になります。
ドイルの人生
ドイルの年表
ChatGPT-5-Thinkingによると、ドイルの年表は次のようになります。
なお、色が付いた年齢はドイルが代表作を発表した年齢です。
| 西暦 | 年齢 | 出来事 |
|---|---|---|
| 1859 | 0 | 5月22日、エディンバラ(ピカードリー・プレイス11番地)に生まれる。洗礼は5月24日。 |
| 1862 | 3 | 一家、ポートベローのタワー・バンク(現フィガット・バンク)に居住。 |
| 1864 | 5 | 最初の創作「ベンガル虎の物語」を書く/リバートン・バンク・ハウスなどを転住。 |
| 1866 | 7 | エディンバラのリバートン・バンク・ハウスに居住、母とアイルランドに滞在。ニューイントン・アカデミー入学。仏語教師に後の殺人犯シャントレル。 |
| 1867 | 8 | ストーニーハーストの予備校ホッダー・ハウスに編入(2年間)。 |
| 1869 | 10 | ストーニーハースト・カレッジ(イエズス会)に本入学(5年間)。 |
| 1870 | 11 | 詩「A Student’s Dream」を母に送る。 |
| 1873 | 14 | 学内誌『The Stonyhurst Figaro』創刊に関与、賞を受ける。 |
| 1875 | 16 | ロンドン大学の入学統一試験マトリキュレーションに優等で合格。オーストリア・フェルトキルヒのステラ・マトゥティナへ留学(独語強化・学内誌編集)。 |
| 1876 | 17 | 帰国後、エディンバラ大学医学部に入学。外科医ジョゼフ・ベルらに学ぶ(ホームズ像の着想源) |
| 1877 | 18 | 王立植物園で植物学など履修、ベルの外来助手になる。 |
| 1878 | 19 | 開業医補助・外来係などの実務を重ねる。 |
| 1879 | 20 | 最初の商業誌掲載作「The Mystery of Sasassa Valley」発表。 |
| 1880 | 21 | 北極海捕鯨船ホープ号の船医として約6か月航海。 |
| 1881 | 22 | 医学・外科の学位取得(MB, CM)。 |
| 1882 | 23 | 西アフリカ航路メイユンバ号の船医として乗船/ポーツマス(サウスシー)で眼科医として開業。 |
| 1885 | 26 | 8月6日、ルイザ(トゥーイ)・ホーキンズと結婚。 |
| 1886 | 27 | 『緋色の研究』執筆、出版社ワード・ロック社が買い取り決定(同年10月付受諾書)。 |
| 1887 | 28 | 11月、『緋色の研究』が『ビートンズ・クリスマス・アニュアル』に掲載(ホームズ初登場)。 |
| 1889 | 30 | 長女メアリ・ルイーズ誕生。長編『Micah Clarke』刊。 |
| 1890 | 31 | 『四つの署名』をLippincott’s誌が掲載/ポーツマスの診療所を閉め、眼科を志しウィーン留学へ。 |
| 1891 | 32 | 『ストランド・マガジン』が短編シリーズ開始(初回「ボヘミアの醜聞」)/医業を辞し専業作家へ。 |
| 1892 | 33 | 『シャーロック・ホームズの冒険(短編集)』刊。ノルウェー旅行、のちスイスでスキーを普及させたとされる。 |
| 1893 | 34 | 『最後の事件』でライヘンバッハ滝にてホームズを一旦退場させる。 |
| 1894–97 | 35–38 | 歴史物・海賊物など多彩な創作。エジプト旅行(妻の療養)。 |
| 1899 | 40 | 共同脚色劇『Sherlock Holmes』(主演:ウィリアム・ジレット)初演。 |
| 1900 | 41 | ボーア戦争で南ア・ブルームフォンテンに従軍医として赴く/総選挙に立候補するも落選。 |
| 1901 | 42 | 『バスカヴィル家の犬』連載開始。 |
| 1902 | 43 | 小冊子『The War in South Africa: Its Cause and Conduct』で戦争擁護を展開/10月24日、エドワード7世からナイト叙位。 |
| 1903 | 44 | アメリカ側の巨額提示でホームズ復活(「空き家の冒険」)。 |
| 1906 | 47 | 総選挙再挑戦も落選/妻ルイザ死去。 |
| 1907 | 48 | 9月、ジーン・レッキーと再婚/5月、ジョージ・エダルジ冤罪事件が再審相当となり回復へ(彼のキャンペーンが奏功)。 |
| 1909 | 50 | 長男デニス誕生。オスカー・スレーター事件の減刑・救済に動く。 |
| 1910 | 51 | 次男エイドリアン誕生。 |
| 1912 | 53 | 『失われた世界』刊/『The Case of Oscar Slater』を出版し救済を継続。 |
| 1912 | 53 | 長女ジーン(レナ・アネット・ジーン)誕生。 |
| 1914–18 | 55–59 | 第一次世界大戦期、講演・志願部隊支援・報道活動などに従事。長編『恐怖の谷』連載(1914)。 |
| 1916–17 | 57–58 | 仏伊戦線視察・報告/短編「最後の挨拶」掲載(作中年代は大戦直前)。 |
| 1918 | 59 | 長男キングズリー、戦傷後のインフルエンザで死去(10月28日)。 |
| 1920 | 61 | 心霊主義の講演ツアー(豪・NZなど)開始、ハリー・フーディーニと交流開始。母メアリ死去。 |
| 1922 | 63 | 『The Coming of the Fairies』刊(コティングリー妖精写真を擁護)。 |
| 1924 | 65 | 自伝『Memories and Adventures』刊。 |
| 1925 | 66 | ロンドンにThe Psychic Bookshopを開店。 |
| 1927 | 68 | ホームズ最終短編「ショスコム荘」発表/スコットランド控訴法改正(1927法)を経て、オスカー・スレーター事件の有罪が翌1928年に破棄。 |
| 1928–29 | 69–70 | 南ア〜エジプト経由の長旅、つづいて北欧・オランダ講演。帰国後、狭心症が悪化し臥床がちに。 |
| 1930 | 71 | 7月7日、サセックス州クロウバラの自邸ウィンドルシャムで心臓発作により逝去(「You are wonderful」が最後の言葉と伝えられる)。のちハンプシャー州ミンステッド教会墓地に改葬。 |
- 5 11 15 23 25 35 41 45 53 55 65 71 75
- 戊 戊 丁● 丁● 丙● 乙 乙 甲 甲 癸〇 壬〇 壬〇 辛
- 戊 乙 乙 甲 甲 己 癸〇 癸〇 壬〇 壬〇 戊 辛● 辛●
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 戊 庚 己 己 印 比 印 印 戊 庚 己 己
- ↑ ↑
- 甲 庚←丙 丁 財 比←官 官 寅 申 巳 未
実は、ドイルはホームズ作品よりも歴史小説を書きたかったそうです。
実際に、ドイルの歴史小説もそこそこ評価されているようです。
日干「庚」以外の天干が全て土「印」なので、「古い物」「歴史的なもの」「文化伝統」に興味を持ちやすいのだと思います。
また、ドイルは他者の救済にとても積極的です。
これは「金=正義・道理・美」「官殺=正義感・使命感・他者貢献・利他性」のためだと思われます。
ドイルの性格と人柄
ChatGPTによると、ドイルの性格や人柄は以下のようにまとめられるようです。
- 5 11 15 23 25 35 41 45 53 55 65 71 75
- 戊 戊 丁● 丁● 丙● 乙 乙 甲 甲 癸〇 壬〇 壬〇 辛
- 戊 乙 乙 甲 甲 己 癸〇 癸〇 壬〇 壬〇 戊 辛● 辛●
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 戊 庚 己 己 印 比 印 印 戊 庚 己 己
- ↑ ↑
- 甲 庚←丙 丁 財 比←官 官 寅 申 巳 未
コナン・ドイルは「理詰めの医師/探偵作家」と「神秘を信じる理想家」という二面性を強く併せ持った人です。代表的な性格・人柄を要点でまとめます。
-
合理主義と観察力の人
医学教育(眼科医)に根ざした観察・推論を重んじ、ホームズ像の原型を教授ジョゼフ・ベルに求めるなど「科学的探偵」の発想は極めて合理的でした(←―眼科は「火」や「木」のためかもしれません。合理主義や科学的なのは「火金の合理」のためかもしれません)。 -
行動力と体力、スポーツ好き
典型的な「机上の文士」ではなく、ボクシングやクリケットに熱心で、MCCで一軍試合にも出場。快活で身体を動かすことを好むタイプでした(←―強い丙「官殺」のためだと思います。「官殺=修業・鍛錬・試練」です。ただ強い「官殺」の反作用としての「食傷」も関与しているのかもしれません。体力は「比劫」のためだと考えられます)。 -
社会正義への執念(市民的勇気)
冤罪救済に奔走し、ジョージ・エダルジ事件やオスカー・スレーター事件の再審に尽力。ベルギー領コンゴの人権問題も告発し、世論を動かしています(←―「金=正義・道理・美」「官殺=正義感・使命感・利他性・他者貢献」「比劫=やる気・勇気・根気」になります)。 -
帝国主義的愛国心と「パトリオット」意識
一方で当時の英国的愛国心・帝国主義観にも親和的で、南ア戦争(ボーア戦争)を擁護する小冊子も著しました(同時代的価値観を色濃く反映)(←―愛国心は強い「己」のためかもしれません。帝国主義は「財」が関係していると思われます。「財=支配欲・統治欲」です)。 -
霊媒・心霊主義への強い信仰(素朴さ/信じやすさ)
晩年は心霊主義に深く傾倒し、コティングリー「妖精写真」を擁護(←―心霊主義は強い「印」のためだと思われます。「印=精神世界・スピリチュアル」です)。懐疑派のハリー・フーディーニとはこの件で決裂するなど、信念の強さが対人関係にも影を落としました(←―信念の強さは「土=信念の不変・不動」と「比劫=強い思い」のためだと思われます)。 -
自己像:実務家で冒険家、そしてロマン派
自伝『Memories and Adventures』では、現実派の実務家でありながら、冒険心と理想を失わない自分を語っています(成功後も歴史小説など「本当に評価されたい作品」への執筆意欲を持ち続けた)(←―現実派の実務家は「土」のためかもしれません。「土=現実主義・堅実・地道」です。冒険心と理想は「印」の好奇心と「官殺」の理想家・革命家が関係しているのかもしれません)。 - 心霊主義コレクション(本・写真・資料)
1925年ロンドンで自ら開いた 「The Psychic Bookshop, Library and Museum」 は、その名の通り「書店+図書館+博物館」。心霊主義の書籍や小冊子、講演用の写真パネル、関連資料を体系的に集め、一般に公開していました(←―「土=集める・守る・育てる」です)。
余談:シャーロック・ホームズの性格
ちなみに、ChatGPTによると、シャーロック・ホームズの性格や人柄は以下のようにまとめられるようです。
- 5 11 15 23 25 35 41 45 53 55 65 71 75
- 戊 戊 丁● 丁● 丙● 乙 乙 甲 甲 癸〇 壬〇 壬〇 辛
- 戊 乙 乙 甲 甲 己 癸〇 癸〇 壬〇 壬〇 戊 辛● 辛●
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 戊 庚 己 己 印 比 印 印 戊 庚 己 己
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- 甲 庚←丙 丁 財 比←官 官 寅 申 巳 未
ホームズは「超高性能な観察機械」みたいな頭脳を持つ一方で、強い使命感と独特の人間味を併せ持つ人物です(←―金には「観察力、機械的」という象意があります。強い使命感は強い「官殺」のためかもしれません)。主要な側面を整理しておきます。
中核的な資質
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観察力と推理:微細な手掛かり(爪の泥、靴底の磨耗、筆圧、葉巻の灰)から生業・移動経路・心理状態まで組み立てる「帰納+演繹」の達人(←―「金」には「観察力、論理性」という象意があります。「金」は帰納的思考に、「火」は演繹的思考に関わると言われています)。
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専門知識の凸凹:犯罪学・化学・煙草灰学・地理・変装術は超一流、文学・哲学・天文学などは「役に立たないので切り捨てる」実用主義(←―専門知識の凸凹は強い「印」のためかもしれません。実用主義は「財」か「土」のためかもしれません)。
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作戦行動力:変装・潜入・張り込み・陽動の設計に長ける「フィールド指揮官」。必要なら自ら囮にもなる(←―丙「官殺」が関わっているのかもしれません。「官殺」には「行動力」という象意があります)。
生活習慣・嗜好
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ヴァイオリン:思考の「助燃剤」として即興演奏。難事件の前後に弾くことで思考を整理。
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たばこ&化学実験:パイプ・葉巻・巻きタバコを使い分け、部屋には試薬器具と新聞切り抜きのファイル。
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無聊への弱さ:事件がないと退屈から気分が沈む(←―「金」が関わっているのかもしれません。「金」には「他者からの仕事の依頼」を求めるところがあるようです。又は丙「官殺」の剋から逃れるため常に動いていないとネガティブ思考になってしまうのかもしれません)。初期にはコカインの「7%溶液」に頼る描写(後期は節度と自己管理が強まる)(←―「印」には「中毒」「快楽主義」という象意があります)。
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住まい:雑然として見えるが、情報は自分のルールで高度に整理された「機能的カオス」(←―「金」には「整理整頓」という象意があると思います)。
性格・対人
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冷静だが非情ではない:感情表現は少ないが、弱者には驚くほど優しい。依頼料は能力に応じて柔軟、時に無料(←―「金=冷静沈着、非情」ですが、「金=正義・道理・美」でもあります。ドイルの時支には「木」があるので「優しさ・思いやり・人間味・人間臭さ・人情」という事象も出て来ると思います)。
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正義>形式的な法:軽微な犯罪でも「情状」が正当なら見逃すことがある(道徳と社会正義を優先)(←―「金=正義・道理・美」「官殺=倫理観・モラル・道徳・正義感」です)。
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選民意識とユーモア:自信家で皮肉屋。ただしワトスンへの敬意と友情は深く、しばしば冗談も飛ばす(←―「選民意識」(=自分が「選ばれた特別な存在」であると思い込み、他人を見下したり、排除しようとしたりする考え方)は「火」のためだと思われます。「財」には「ユーモア」という象意があります。「木=仲間・絆・有機的」です)。
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女性観:一般に恋愛へ無関心(←―「金」が関わっているのかもしれません。「金=白か黒か」です)。知的に一目置く「アイリーン・アドラー」を「the woman」と呼び特別視するが、情熱的恋愛は描かれない。
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リスク耐性:己の身を張るのを厭わず、決闘・格闘・危険な潜入も辞さない(←―「官殺」には「自己犠牲の精神」という象意があります)。
能力セット
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身体面:ボクシング、バリツ(護身術)、フェンシング/スティック術に通じる。
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ツール:変装(俳優級)、鍵開け、煙草灰分類表、新聞・犯罪台帳ファイル。
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戦術眼:容疑者心理の「先読み」が巧みで、相手に誤情報を与える誘導作戦も多用(←―「財」が関係している事象かもしれません。「財」には「先読み力」「嘘つき」「他をコントロール」などの象意があります。「財」と「印」が隣接していると戦略的思考になると思います)。
脆さと成長
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依存と倦怠:退屈に弱く、初期は薬物に逃げがち/後期は自制と国家奉仕の志(『最後の挨拶』)が勝る(←―「印=好奇心・中毒・快楽主義・依存」「官殺=自制心、他者貢献、利他性、公職」のためでしょうか)。
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孤高ゆえの孤独:社会的距離を置くが、ワトスンとの友情が情緒のアンカー(←―「陽干=孤高・孤立」「比劫=孤立・自立」が関わっているのかもしれません)。
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宿敵との対峙:モリアーティやミルヴァートンのような「頭脳の鏡像」に対しては、規範を越える強硬策を取ることも。
余談:助手のワトスンの性格
ちなみに、ChatGPTによると、ワトスンの性格や人柄は以下のようにまとめられるようです。
- 5 11 15 23 25 35 41 45 53 55 65 71 75
- 戊 戊 丁● 丁● 丙● 乙 乙 甲 甲 癸〇 壬〇 壬〇 辛
- 戊 乙 乙 甲 甲 己 癸〇 癸〇 壬〇 壬〇 戊 辛● 辛●
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 戊 庚 己 己 印 比 印 印 戊 庚 己 己
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- 甲 庚←丙 丁 財 比←官 官 寅 申 巳 未
ワトスンは「常識・共感・勇気」を兼ね備えた良識派の医師で、ホームズの「人間的バランサー/通訳者」です。主要な側面を整理します。
中核的な資質
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誠実・良識・共感:依頼人の不安に寄り添い、情状を汲む。倫理観が強く、秘密保持に厳格(←―「木」のためでしょうか。「木=実直真面目、正直、誠実、人情味、人間味、有機的、共感力、調和性、感覚派」です)。
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勇気と行動力:銃(アーミー・リボルバー)を携行し、張り込みや追跡、突入でも臆さない。戦地経験に裏打ちされた胆力(←―「比劫」と「官殺」の事象になるのでしょうか。「官殺」には「行動力」という象意もあります。ただ、「食傷」の衝動的な行動力とは違い、外圧に順応した行動力になると思います。「比劫=勇気・やる気・根気」です)。
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観察力は「十分に優秀」:超人的ではないが、医師としての所見・死体所見・傷病の判断は正確。ホームズの推理を現実に接地させる(←―「金=観察力」「財=観察力」です)。
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忠誠心と友情:ホームズを深く敬愛しつつ、必要な場面では意見具申(ぐしん)して諫(いさ)める。単なる追随ではない(←―「木=仲間・絆」です)。
経歴・技能
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元軍医/アフガン帰り:傷病と厳しい環境を経験し、平静さ・節度・自助の精神を形成(←―平静さ=金、節度=官殺、自助=比劫でしょうか)。
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開業医&作家:診療で生活を支えつつ、事件記録を「物語」として編集(←―「火」には「表現力」「文章力」という象意があります)。読者=社会に向けた倫理的メッセージの媒介者。
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射撃・格闘は実戦的:いざというときに頼れる「相棒としての身体性」。
生活習慣・嗜好
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節度ある生活:家庭を持つ時期も多く、家事能力も実務的(←―「印」のためでしょうか)。
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健全な享楽:適度な飲食、音楽や劇を楽しむ穏健な市民(←―「印」のためでしょうか)。
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記録魔(だが文学的):事実と人物像を「読者に伝わる形」に整える編集センス。ここに温かみとユーモアがにじむ。
対人・価値観
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共感的コミュニケーション:依頼人・被害者・警官たちと良好な関係を築く潤滑油(←―木のためでしょうか。「木=仲間、共感、協調性、調和性、絆、有機的、人情味」です)。
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法と正義の調停者:ホームズの「目的優先」を現実社会の規範へと訳す役割(←―「土」のためでしょうか。「土=バランス、調節・調整、中庸=中立性、穏やか」です)。
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ホームズ観:盲信ではなく敬愛+批評。奇癖を理解し支えつつ、健康(薬物・過労)や対人配慮を気遣う。
ドイルの子供時代
ChatGPTによると、ドイルの子供時代は次のようになるようです。
- 5 11 15 23 25 35 41 45 53 55 65 71 75
- 戊 戊 丁● 丁● 丙● 乙 乙 甲 甲 癸〇 壬〇 壬〇 辛
- 戊 乙 乙 甲 甲 己 癸〇 癸〇 壬〇 壬〇 戊 辛● 辛●
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 戊 庚 己 己 印 比 印 印 戊 庚 己 己
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- 甲 庚←丙 丁 財 比←官 官 寅 申 巳 未
実家
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出生:1859年5月22日、エディンバラ・ピカードリー・プレイス11番地。
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家庭の実情:父チャールズはアルコール依存と精神疾患で次第に不調、母メアリは下宿を営み家計を支える。一時は家族が別々に暮らし、アーサーは知人の家に身を寄せた時期も(←―四柱推命では「財=父」「印=母」であり、ドイルの八字は「印」が最強です。つまり、父親よりも母親からの影響が強い可能性があります。また、ドイルの八字は「財」が「印」を剋しているので父が母の世話になるのかもしれません)。
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経済面:裕福ではなく、裕福な叔父たちの援助で進学(←―「印=社会・家系からの恩恵」です)。
学校
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1864–67(5–8歳):父の問題で家族が離散。アーサーはリバートン・バンク・ハウスの下宿に預けられ、地元の学校へ。
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1868–70(9–11歳):イングランドのホッダー・プレイス(ストーニーハーストのプレップ校)に入学。初聖体もこの時期。
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1870–75(11–16歳):ストーニーハースト・カレッジ(イエズス会)。厳格な規律と監督、体罰・いじめも経験したと回想(←―「官殺=いじめ・体罰・しつけ」です)。
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1875–76(16–17歳):オーストリア・フェルトキルヒのステラ・マトゥティナ(イエズス会系)。語学(独語)などを補強。
家庭環境が与えた影響
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母メアリの語り:幼い頃から母の物語に耽溺(たんでき=夢中)。「母の語った生き生きした物語が、現実の記憶をかき消すほど」と本人が述懐。これが読書癖・物語作りの原点になった。
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父の芸術性と病苦:父チャールズは水彩画家でもあったが、のちに長期の入院生活へ。家の不安定さと芸術的素地の両方を、少年アーサーは間近で見ることになる。
学校生活のリアル
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イエズス会教育の厳しさ:ストーニーハーストでは常時監督/夜間巡回/私語・単独時間の抑制など、厳格な生活管理。本人は「誘惑と醜聞は抑えたが、自助や自尊は弱める面も」と総括。
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苦手と得意のはっきりした学習:古典中心の「中世的だが堅実な」カリキュラムと回想。後年、カリキュラムの古さに不満もあり、1875年にオーストリアへ学び直しに出た、とされる(←―「印」は自分の興味関心に従うところがあるので、「好き嫌い」がはっきり出やすいようです)。
文学・性格の芽生え(10代)
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語り手としての萌芽:寄宿学校で年下の生徒を集めて物語を語るのが得意に。のちの作家性の“声”が早くも形成(←―「火=表現力・雄弁・多弁」です)。
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校内誌・創作:年譜では1870年に詩「A Student’s Dream」を母に送り、学内誌編集に関わった記録も。文章を「読ませる形」に整える技がこの頃から(←―「金=洗練化・精緻化」です)。
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読書の肥やし:スコットやジュール・ヴェルヌを貪読、空想と冒険志向が膨らむ(同時にスポーツ好きで、身体を動かすことも大好きな少年)(←―「印=読書」「火=活発、活力、積極的、情熱的、表舞台」です)。
ホームズ作品の大ヒットの理由
ChatGPTによると、ホームズ作品が大ヒットした理由は次のようになるようです。
- 5 11 15 23 25 35 41 45 53 55 65 71 75
- 戊 戊 丁● 丁● 丙● 乙 乙 甲 甲 癸〇 壬〇 壬〇 辛
- 戊 乙 乙 甲 甲 己 癸〇 癸〇 壬〇 壬〇 戊 辛● 辛●
- 時 日 月 年 時 日 月 年 時 日 月 年
- 戊 庚 己 己 印 比 印 印 戊 庚 己 己
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- 甲 庚←丙 丁 財 比←官 官 寅 申 巳 未
「キャラ設計 × 科学的推理 × 連載メディア力」の三拍子が、当時の社会ニーズにドンピシャで刺さったからです。
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キャラクターが強い(記憶に焼きつく設計)
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ホームズ:超人的観察力・変装・ヴァイオリンなど「わかりやすい記号」が多い。
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ワトスン:読者の代弁者=「常識の窓」として置く名デザイン。
→ 天才と常識人のバディ構造が読み味を安定させた(←―「天地の剋」のためでしょうか)。
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科学で謎を解く新しさ
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タバコ灰・筆圧・足跡・化学実験など、当時最先端の「科学的推理」を物語に導入(←―「火金の合理」のためでしょうか)。
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「勘」より検証で犯人に迫る手続きが、近代都市の読者に爽快だった(←―「金=経験重視・帰納的思考・観察力・論理性」ですが、金には「直感」という象意もあると思います)。
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短編連作の「リズム」が快感
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1話完結×連続刊行(『ストランド・マガジン』)。
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読者は毎号「確実に面白い一話」を楽しめ、同時にキャラへの愛着が累積。
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雑誌メディアと挿絵の爆発力
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鉄道普及で雑誌が大衆化。
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シドニー・パジェットの挿絵(鹿撃ち帽やインバネスコートなどの視覚アイコン化)が人気を跳ね上げた。
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ロンドンという「舞台の共感」
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近代都市の不安(匿名性・犯罪の巧妙化)に、「理性で秩序を回復するヒーロー」が応えた。
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警察実務・時事ネタ(国際事件・新技術)も織り込まれ、「今の自分の世界の物語」として読めた。
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語りのうまさ(ワトスン一人称)
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事後報告の形式でどこまで見せるか/隠すかを巧みに制御。
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医師の目線で専門性と人情の両方を担保し、信頼できる語り手に(←―「天地の剋」のためでしょうか。「土「印」=専門性」「木=人情」です)。
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難易のバランス
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謎は「読者も追える」が、最後の一段はホームズの職人芸。
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「読めば自分も賢くなる感」が中毒性を生んだ。
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メディアミックスの早さ
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早期からの舞台化(ウィリアム・ジレット)→のち映画化。
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雑誌→単行本→舞台の相互増幅で「社会的現象」に。
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著者の生産力と品質管理
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ネタの幅(歴史・海洋・政治・科学)+職人気質の文章で、外れ回が少ない(←―「印=一芸に秀でる、丁寧な仕事ぶり」です)。
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「人気が重荷」になれば一度終わらせ、距離を取って質を保つ判断もできた。
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