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アニメ『Another』を見て洞察力を磨く

今回は、アニメ『Another』の登場人物を六星占術で分析してみたいと思います。

【注意】

  • アニメ『Another』のネタバレを少し含みます.
  • 六星占術の簡単な知識があった方が楽しめると思います.

あらすじ

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父親の仕事の都合で、母親の実家に引っ越して来た中学生の榊原 恒一(さかきばら こういち)は、引越し後すぐに気胸を患い入院することになってしまいます。

その病院で、ミステリアスな女子中学生の見崎 鳴(みさき めい)と偶然出会います。

入院のため、恒一は5月6日から夜見北中学の3年3組に登校することになりますが、そのクラスにはあの不思議な少女がおり、担任の先生を含めクラス全員が何か重大な秘密を隠しているようでした。

恒一はミステリアスな鳴に積極的に関わろうとしますが、鳴から「私には近寄らない方が良い」と告げられてしまいます。

仲良くなったクラスメイトの勅使河原 直哉(てしがわら なおや)や望月 優矢(もちづき ゆうや)からも鳴との関わりを止められそうになりますが、恒一はお構いなしです。

そうこうしている内に、ついに、悲惨な事故が起こってしまいます。クラスメイトの桜木ゆかりが階段から転落し、亡くなってしまいます。

さらに、恒一の周りで不慮の死が続きます。クラスメイトで対策係の赤沢 泉美(あかざわ いずみ)は、不幸の連鎖を止めようと対策を講じますが、果たして。

一方、恒一は、鳴や図書室の司書の千曳 辰治(ちびき たつじ)から3年3組の隠された過去や事情を教えてもらうことになりますが、果たして恒一は無事この中学を卒業できるのでしょうか。

六星占術による分析

アニメ『Another』はホラー系ではありますが巧妙に作り込まれたミステリー作品であるため、ストーリーを追うだけでも大変です。

ゆえに、登場人物が何星人かなどは考えていられないと思います。私も登場人物が何星人かなどは全く分かりませんでした。

しかし、例によって、アニメ『Another』の原作者の方が何星人か調べてみました。原作者の方は火星人(+)でした。

火星人を特徴づけるキーワードとしては以下のものが挙げられているようです:

人見知り、恥ずかしがり屋、警戒心が強い、秘密主義、本心を語らない、何を考えているのか分からず謎が多い、天然で不思議なタイプ、人から誤解されやすい性格、マイペース、自分のポリシーがある、変わり者、世間知らず、子供っぽい面もある、気分屋、感性で行動する、わがまま、人に信用されにくい、セクシーな魅力がある、本質を鋭く見抜く、芸術的センスが高い、感受性が強い、繊細、メンタルが弱い、傷付きやすい、心配性、パーソナルスペースがとても広い、逆境に弱い、寂しがり屋、フレンドリーな性格、自分が認めた人には心を開き従順、裏切りなどがあると傷ついてスパっと縁を切ってしまう、図々しい人には壁を作る傾向がある、友達が少ない、反骨精神が旺盛、愚痴っぽい、協調性に欠ける、組織や集団行動が苦手、周囲のことに干渉しない、干渉や束縛が嫌い、一人で思った時に思った事を進めるのが好き、ハマり易い、一つの事をとことん追究する、中途半端なことを嫌う、納得いくまで行動をする、興味がある事と興味がない事がハッキリしている、欲しいものは手に入れる、物欲が強い、浪費や衝動買いが多い、アイディアマン、頭の回転が速い、目下の人に縁が薄い、周囲の人から援助を受ける強運の持ち主、自分からは告白しない。

なお、上記の特徴は、火星人の人ならば全て当てはまるという訳ではなく、火星人の人でも当てはまらない特徴が幾つもあると思います。

原作者の方が火星人だと言われてみると、「確かになるほど」と思うところが多い作品だと思います。

火星人の人は、「何を考えているのか分からないミステリアスな魅力をもつ」と言われていますが、この抽象的な表現に今一ピンと来ない方も多いと思います。しかし、鳴はまさにその魅力をもつ少女だと思います。

アニメ『Another』は火星人ぽさが強い作品だと思いますので、火星人を学びたい方には非常にお薦めです。

鳴(めい)は何星人か

それでは「鳴が何星人か」を考えてみたいと思います。

鳴は、物事を達観的に捉えているためでしょうか、無表情で非常に大人しい子です。

また、物事を他人事のように捉えているところがあり、恐怖心が薄い感じがします。

また、喋り方や思考、行動が普通の中学生とは明らかに違っています。何を考えているのか分からないミステリアスな人物というのは、まさに鳴のような人のことだと思います。

また、非常にマイペースで、信頼していない人からの質問攻めを嫌います。

また、親や他者に束縛されることを嫌っており、例えば、携帯電話は持ちたがりません。最終的には携帯電話は川に捨ててしまいました。

また、「頭の回転が速い」のか、定期試験のテストはクラスで一番早く終わらせています。

また、絵が好きで、美術部に所属しています。

また、単独行動も平気なようで、一人で海水浴場に遊びに来ていました。

これらのことから、鳴は火星人の可能性が高いです。

火星人ぽいところ

火星人には「人見知り」,「警戒心が強い」,「秘密主義」という特徴がありますが、鳴は恒一のことが気に入ったのでしょうか、割と直ぐに、自分の眼帯の下を恒一に見せてしまいます。(ただ、眼帯の下の目の本当の秘密は、この場面では、まだ恒一に明かされません。)

火星人が自分の秘密を明かすのは、信頼していることの合図だとも考えられるので、恒一は、割と直ぐに、鳴の信頼を得たことになります。鳴は恒一のどこに興味をもったのでしょうか。火星人の人は、好意を向けられるとその相手を好きになってしまうことがあるようなので、そんな感じでしょうか。

また、第7話では勅使河原と鳴が校舎の屋上で会話する場面がありますが、勅使河原は鳴に向かって「変わってるな」と何度も言います。火星人の人の中には「変わっている」と言われると喜ぶ人もいるようですが、一般的には「変わっている」は褒め言葉ではないと思います。

恐らく、『Another』では「変わっている」は悪い意味の言葉ではないと思います。実際に、鳴も恒一が料理研究部に所属していたことを聞いて、「変わってるね」と恒一に言っています。

また、火星人には「天然」なところがあると言われていますが、第8話や第9話では鳴の天然なところが見られると思います。例えば、BBQの食材には向いていないものばかり恒一に渡したり、みんなが旧校舎で探し物をしている時に見当違いな事をしていたり。

恒一(こういち)は何星人か

次に「恒一が何星人か」を考えてみます。

恒一は、一見、特別な特徴がない普通の中学生のような感じがするため、何星人か分かり難いと感じられるかもしれません。

しかし、恒一は興味をもった物事に対する好奇心・探求心が非常に強いです。

実際に、鳴に興味をもってしまった恒一は、兎に角、鳴に積極的に関わって行こうとします。例えば、鳴に沢山の質問を浴びせ掛けたり、鳴を尾行したり。

また、恒一は中学2年までは東京の私立中学に通っており、勉強ができる生徒であると推測されます。なお、恒一の父親は大学教授です。

また、恒一は真面目な生徒という訳ではなく、先生がいない自習の授業では、一人だけ教室を抜け出し、自分の興味をもった事を図書室に調べに行きます。

また、恒一は、絵がうまい訳ではないようですが、美術系の学校に進みたいようです。

また、恒一は前の学校で料理研究部に属しており、料理は得意なようです。(これは母親がいないためかもしれません。)

また、恒一は一人でお弁当を食べることもあります。

以上のことからだけでは、断定はできませんが、恒一は火星人ぽい気がします。

火星人ぽいところ

それでは、もう少し恒一の火星人ぽいところを探ってみたいと思います。

あまり一般的な特徴ではないかもしれませんが、火星人には体が弱い人が少なくないようです。恒一も気胸を患っているため体が弱いと言えると思います。

また、恒一は勅使河原と仲が良く、赤沢さんを苦手としていることから、ますます火星人ぽい気がします。なぜ、勅使河原と仲が良く、赤沢さんを苦手としていると、火星人ぽさが増すのかは後ほど説明します。

また、恒一は勉強ができるのかもしれませんが、やや天然ぽいところもあり、「驚き」の様なものを表す「心の声」(例えば「へぇ」,「えぇ」,「ふぇ」,「ほぇ」,「うぇ」など)を会話の中に入れてしまうことが少なくないです。

また、クラスのみんなから「いない者」扱いされていると感じた恒一は、原因を突き止めるため、比較的「なよなよ」しているクラスメイトの望月くんの下校を待ち伏せします。火星人には「繊細」や「メンタルが弱い」という特徴があるので、問題が起きた場合には直ぐに解決させて安心したいのかもしれません。

また、恒一は、ある日曜に勅使河原から「イノヤという店に来てほしい」と連絡を受けます。しかし、恒一は乗り気ではありません。渋っている恒一に勅使河原は「鳴ちゃんとデートかぁ?」と冷やかします。火星人はとてもマイペースなので、突然自分の予定を変更されると、うまく対応できないことがあるようです。この時の恒一もデートとは関係なく、突然の誘いに戸惑っていたのかもしれません。

また、海辺のホテルに出かけた際にも、「水着を持って来てない」と恒一が少しごねる場面が出て来ますが、これも想定外の成り行きに戸惑ってしまったのかもしれません。

なお、恒一は友達ではないクラスメイトには「くん」や「さん」を付けて呼びますが、仲の良いクラスメイトに対しては苗字のみ(例えば、見崎、勅使河原、望月)で呼びます。

勅使河原(てしがわら)は何星人か

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次に「勅使河原くんが何星人か」を考えてみます。

勅使河原くんは、常にジャージを着ており、おっちょこちょいなところもありますが、クラスのムードメーカー的存在の子です。

また、勅使河原くんは、自分のことをオシャレだと思っているようです。

また、勅使河原くんは、一般的な霊や祟りは信じていないようです。

また、遠出する際は持ち物がとても多いタイプです。実際に、海辺のホテルに行く際には、大荷物でやって来ました。

以上のことから、勅使河原くんは金星人のような気がします。

金星人を特徴づけるキーワードとしては以下のものが挙げられているようです:

せっかち、行動力抜群、じっとしていることは苦手、思い立ったら即行動、スピーディー、自由人、自由奔放、天真爛漫、束縛されるのが嫌い、誰とでも打ち解けやすい、コミュニケーション能力が高い、場を和ませるムードメーカー、相手の気持ちを察して行動する、周りに人が居なくても平気、友達がいなくても寂しくない、勘が鋭い、先行きを読むのが得意、頭が切れる、合理的、無駄が嫌い、要領が良い、古い価値観に囚われない、独創的な発想力をもつ、アイディアが豊富、センスが良い、流行に敏感、おしゃれ、ファッションに興味がある、美的な感性が鋭い、好奇心旺盛、チャレンジ精神旺盛、慎重さがない、深く考えない、反省しない、地道な努力は苦手、警戒心がない、肝心な所でポカをすることがあるので信頼性は低い、最終的な詰めが甘い、家庭に落ち着かない、好きになったら相手に飛びつく、気持ちが長続きしない、飽きっぽい、明るく前向き、過去を引きずらない、落ち込む時間が短い、ユーモアがある、強運の持ち主、子供っぽく純粋、社交的、裏方には向いていない、注目を浴びるのが好き、仕切りたがり屋、グループなどのまとめ役。

一般に、火星人の作者が金星人を登場させないことは、ほぼないのではないでしょうか。

なぜなら、火星人には変わっているところや繊細なところがあり、誰とでも仲良くなれる訳ではありませんが、なぜか金星人には心を開くことが少なくないからです。

六星占術によると、火星人と金星人の相性は良いようです。

ゆえに、火星人ぽい恒一が金星人ぽい勅使河原くんと仲が良いのは、納得できるところです。

赤沢さんは何星人か

次に「対策係の赤沢さんが何星人か」を考えてみます。

赤沢さんは、恒一の発言に基づくと、強くたくましく、押しが強いところがあり、責任感が強いようです。

また、赤沢さんが対策係に立候補した理由は「みんながやりたがらないから」だそうです。

また、赤沢さんには「理不尽な現象は許せない」という強い信念があるようです。

また、クラス合宿では、赤沢さんは自身の不手際を認めみんなに謝罪しましたが、鳴にも責任の一端があるとし、鳴に謝罪を求めます。

これらのことから、赤沢さんは土星人の可能性があります。

土星人を特徴づけるキーワードとしては以下のものが挙げられているようです:

理想主義者、こうなら良いのにと理想を抱く、ああいう人になりたいと理想を抱く、理想が高い、想像力が豊かで独特な観点をもつ、何事も白黒はっきりさせたい、潔癖な性格、プライドが高い、近寄り難い雰囲気がある、二面性の性格をもつ、性格に表と裏がある、本性は出さない、上辺だけの付き合いが得意、理にかなっていればどんな事でも素直に受け入れる、お人好し、詐欺に引っかかり易い、逆境や試練に強い、責任感が強い、正義感が強い、ボランティア精神が強い、人が嫌がるような仕事でも率先してやる、寡黙にコツコツと仕事をする、もともと能力が高い、自分にも他人にも厳しい、律義、一本気、周囲からの信頼が厚い、仕切るのが上手い、倹約家、愚痴をこぼさない、ストレスがたまりやすい、気に障ることがあるとキレてしまう、束縛されると自分の能力が発揮できない、物を教えるのが苦手、人の好き嫌いが激しい、偏食、嫉妬心が強い、負けず嫌い、気持ちが顔や態度に出る、したたかで冷酷な一面がある、インドア派な人が多い、行動力に欠ける、協調性に欠ける、団体行動や組織が苦手、社会や組織の矛盾に憤りを感じる、理想と現実のギャップに悩む、自己主張が強い、自分の考えが一番正しいと思っている、唯我独尊、周囲の人の声に耳を傾けない、頑固、自分の考えを曲げない、自分以外のことには興味を持ちにくい、保身に走る、わがまま、気分屋、自分のペースを大事にする、飽きっぽい。

クラス合宿で、赤沢さんが鳴に謝罪を求めたのは、土星人の「自分にも他人にも厳しい」という特徴のためかもしれません。

また、赤沢さんが恒一に3年3組の事情を説明できなかったのには、色々な理由があると思いますが、土星人の「物を教えるのが苦手」という特徴も影響していたかもしれません。

また、六星占術によると、火星人と土星人の相性はあまり良くないようです。ゆえに、火星人ぽい恒一が土星人ぽい赤沢さんを苦手としているのは、何となく納得できます。

望月くんは何星人か

次に「望月くんが何星人か」を考えてみます。

望月くんは、美術部に所属しており、絵が得意なようです。ただ、クラスメイトによると、望月くんは普通の人とは違う絵を描くようです。

また、望月くんは、男子ですが中性的な感じで、話しかけ易いタイプです。みんなと仲良くできるタイプだと思います。

また、望月くんはクラスの決め事をきちんと守ろうとするところがありますが、状況に応じて臨機応変にルールを守るべきか自分で判断できるタイプです。

また、望月くんは、ワカメ状態になってしまったカセットテープを直すなど器用なところがあります。

また、望月くんは、美術部の三神先生のことが好きで、三神先生のことになると普段より大胆に行動します。

また、望月くんは、みんなと海辺のホテルに出かける際には、ピンク色のポロシャツを着て来ました。オシャレなのかもしれません。

また、望月くんは、怖がりなところもありますが、何だかんだでうまく危険を回避できるタイプです。

以上のことからだけでは、望月くんが何星人か全くわかりませんが、直感的には金星人ぽい気がします。

そこで、消去法で望月くんが何星人か考えてみたいと思います。

生真面目な面がある木星人や精神が崇高な土星人ではないと思います。

利己的な面がある水星人や楽天的で人間好きな天王星人でもないと思います。

残るはマイペースな火星人か行動力のある金星人ですが、どちらかと言うと金星人でしょうか。

千曳(ちびき)さんは何星人か

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最後に「司書の千曳さんが何星人か」を考えてみます。

怜子さん(恒一の叔母)によれば、千曳さんは無愛想で、いつも黒い服(現在は紺色の服)を着ていて、女子はたいてい気味悪がっていたとのことです。

確かに、千曳さんには、独特な雰囲気があり、やや特徴的な喋り方ですが、恒一や鳴に対しては、それほど無愛想ではなく、むしろ優れた協力者です。

現在、千曳さんは、3年3組の関係者(担任)になることを避け、図書室で司書をしていますが、3年3組のことは今でも心配で、相談されれば喜んで手助けしています。

また、現在、千曳さんは演劇部の顧問で、演技指導は結構うまく、演技中はカッコ良く見えるようです。

このようなエピソードをもつ千曳さんですが、千曳さんは

  • 服にこだわりがあったり、
  • 少し変わり者ぽいところがあったり、
  • 図書室のような静かで「パーソナルスペース」を広く取り易い場所で働いていることから、

火星人ぽい気がします。