「太極図のピート・モンドリアン化」の絵
今回は、陰陽論の「太極図(たいきょくず)」をピート・モンドリアン風に作成してみました。
画像の販売もしていますので、ご利用下さいませ。一枚330円です。
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太極図のモンドリアン化
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解説
上の絵は、画家ピート・モンドリアンの『コンポジション』シリーズに刺激を受けて、陰陽論の「太極図」をモンドリアン風に描いたものです。
モンドリアンの「水平線」と「垂直線」は正に陰陽論の「陰」と「陽」にそれぞれ対応していると思います。
- モンドリアンの水平線 ←→ 陰
- モンドリアンの垂直線 ←→ 陽
Geminiによると、モンドリアンは「ヘーゲルの弁証法」に精通していたようですが、彼が表現しようとしたものは弁証法よりも陰陽論の方に近かったようです。
弁証法と陰陽論
Geminiによると、弁証法と陰陽論には次の共通点と相違点があるそうです。
以下の文章はGeminiによる説明です。
共通点:動的な二元論
両者の根本的な共通点は、世界を固定された静的なものではなく、「対立する要素の相互作用によって変化し続けるプロセス」として捉えている点です。
-
対立項の不可分性: どちらの理論も、一方の要素が存在するためには、対極にあるもう一方の要素が不可欠であると考えます(例:光と影、善と悪)。
-
変化の原動力: 物事が動いたり変化したりするエネルギーの源は、この「二つの力のぶつかり合い、あるいは交わり」にあるとしています。
相違点:進化か、循環か
両者の最大の違いは、そのプロセスが「どこへ向かうのか」という方向性にあります。
| 比較項目 | ヘーゲル弁証法 | 陰陽論 |
| 対立の性質 |
矛盾・闘争:互いを否定し、対立し合う関係 |
相補・依存:互いを補い、支え合う関係 |
| 相互作用の結果 |
アウフヘーベン(止揚):矛盾を乗り越え、より高次の新しいものを生む |
動的均衡(バランス):対立したまま、全体としての調和を保つ . |
| 変化の方向性 |
直線的・螺旋的(進化):歴史や精神は、より高い次元へ向かって進歩する |
循環的(サイクル):昼夜や季節のように、永遠に入れ替わりながら循環する |
| 最終的な目的 |
絶対精神への到達:究極の真理や自由な状態というゴールがある |
太極(完全なる全体):ゴールはなく、循環し続けること自体が宇宙の真理 |
ヘーゲル弁証法(矛盾からの進化)
ヘーゲルのモデルは、「正(テーゼ)」とそれに反発する「反(アンチテーゼ)」が衝突することで成り立ちます。この激しい矛盾と闘争を乗り越えることで、両方の良い部分を統合したより高次元の「合(ジンテーゼ)」が生まれます(これをアウフヘーベンと呼びます)。 つまり、歴史や人間の精神は、矛盾を解決しながら最終的なゴール(絶対精神)に向かって進歩・発展していくという考え方です。
陰陽論(循環とバランス)
陰と陽は、敵対し打ち負かすべき「矛盾」ではなく、互いに補い合う「ペア」です。陽がきわまれば陰となり、陰がきわまれば陽となるように、互いに入れ替わりながら循環します。 新しい次元(合)を生み出して過去を置き去りにするのではなく、対極のエネルギーが引っ張り合いながら、一つの円(太極)の中で永遠に完全なバランスを保ち続けるという考え方です。
結論として、ヘーゲル弁証法が「闘争と進化の歴史モデル」であるのに対し、陰陽論は「調和と循環の宇宙モデル」であると言えます。
以上がGeminiによる解説になります。
太極図とは
Geminiによると、太極図(たいきょくず)とは、中国の伝統的な哲学である陰陽論(いんようろん)において、宇宙の万物を構成する「陰」と「陽」の2つの「気(エネルギー)」がどのように関係し、調和し、変化しているかを表した図であるそうです。
一般的に知られる黒と白の勾玉を組み合わせたような図は、正確には「陰陽太極図」や「陰陽魚(いんようぎょ)」と呼ばれるそうです。
以下の文章はGeminiによる太極図の詳細な説明です。
図の構成要素と意味
太極図の各要素は、宇宙や自然界の法則を視覚的に表現しています。
-
円全体(太極) 万物の根源や全宇宙を表します。対立する2つの性質(陰と陽)を含みながら、全体として調和している状態を示します。
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白と黒の勾玉(陽魚と陰魚)
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白い部分(陽): 光、熱、昼、動、上昇、能動などの性質を表します。
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黒い部分(陰): 闇、冷、夜、静、下降、受動などの性質を表します。
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中央のS字曲線: 陰と陽が静止した関係ではなく、昼から夜、夏から冬へと常に流動・循環していることを表します。
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小さな丸(陽中の陰・陰中の陽)
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白い部分の黒い丸(陽中の陰): 陽の力が最も強まった時でも、その内部には既に陰の要素(種)が存在することを示します。
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黒い部分の白い丸(陰中の陽): 陰の力が最も強まった時でも、その内部には既に陽の要素(種)が存在することを示します。
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太極図が示す4つの基本法則
陰陽論では、太極図の構造を通じて以下の4つの法則を説明するそうです。
| 法則 | 意味 | 具体例 |
| 対立(たいりつ) | 陰と陽は相反する性質を持ち、互いに制約し合う | 昼と夜、熱気と冷気、動と静 |
| 互根(ごこん) |
一方がなければもう一方も存在できない依存関係にある | 「上」がなければ「下」の概念はない |
| 消長(しょうちょう) |
常に一方が増え、一方が減るというバランスの変化を繰り返す | 日の出から日没までの光量の変化 |
| 転化(てんか) |
どちらかが極限に達すると、反対の性質へと反転する | 極寒の冬が終わり、暖かい春に向かう |
太極図は「完全な白(純陽)」や「完全な黒(純陰)」は存在せず、万物は常に変化し合いながらバランスを保っているという自然界の動的な秩序を表しているそうです。
以上がGeminiによる解説になります。
太極図のモンドリアン化の解説
東洋と西洋
まず、次の対応付けを利用しました。
「東洋の太極図」←→「西洋の太極図=モンドリアンの水平線と垂直線の交差」
と言う事は、西洋の十字というのは陰陽論に関係しているのかもしれません。
太極図の循環性のモンドリアン化
太極図の循環性は、水平線と垂直線の循環である正方形で表現されています。
水平線が極まると、突然、垂直線になります。
垂直線が極まると、突然、水平線になります。
「徐々」に東洋的で、「突然」が西洋的という対応関係になります。
確かに、イメージとして西洋の方が「突然」という感じがします。
Geminiによると、東洋は世界を連続した『波(つまり連続性と循環)』として捉え、西洋は世界を区切られた『粒子(つまり離散性と飛躍)』として捉える傾向があるそうです。
- 東洋=グラデーション、時間の循環性、境界の曖昧さ
- 西洋=明確な区切り、パラダイムシフト(概念の劇的な変化)、離散的なジャンプ
つまりは、次の様になるのかもしれません。
- 東洋=アナログ的、水と木の五行
- 西洋=デジタル的、火と金の五行
「陽中の陰・陰中の陽」のモンドリアン化
白い区画に黒い正方形を描くことで「陽中の陰」を表現しました。
黒い区画に白い正方形を描くことで「陰中の陽」を表現しました。
そして、対称性を崩すことで、つまり正方形を崩すことで、「ヘーゲル的な生成発展」または「循環的な生成発展」を表現しました。
さらに、黒と白による陰陽表現から、水平線と垂直線のみによるシンプルな陰陽表現を試みました。
「五行論の色」と「モンドリアンの色」
五行論の五行(=木、火、土、金、水)には、次のようにそれぞれ色と方位が紐付けられています。
- 火=赤色=南
- 水=黒色=北
- 木=青色=東
- 金=灰色=西 (一般的には金=白ですが、灰色、金色、銀色も金の色です)
- 土=黄色=中央
一方、Geminiによると、モンドリアンの『コンポジション』シリーズにおける色の意味は次のようになるようです。
以下の文章はGeminiによる解説になります。
モンドリアンが属した芸術運動「デ・ステイル(新造形主義)」は、個人の感情や自然界の偶然性を排除し、宇宙の普遍的な秩序を視覚化することを目指しました。
この厳格なルールの中で、色は以下のような役割と意味を持っています。
神智学と数学的アプローチ:なぜ「この3色」なのか
モンドリアンが赤・青・黄の三原色に限定した背景には、オランダの数学者であり神智学者であったM.H.J. スホーンマーカースの著書『造形的数学の原理』(1915年)からの強い思想的影響があります。
スホーンマーカースは宇宙を構成する絶対的な対立要素を幾何学と色彩で定義し、モンドリアンはこれを絵画理論の基盤として採用しました。
- 黄色: 太陽の中心から放射される光線の動きであり、「垂直」の力を象徴する。
- 青色: 黄色と対立するものであり、地球を囲む天空や「水平」の力を象徴する。
- 赤色: 垂直の黄色と水平の青色が交差・結合することによって生まれる、実体としての色。
これらは「自然の風景を単純化した色」ではなく、「宇宙の物理的・精神的な力」を数学的に抽出した純粋な記号として扱われています。
色と非色(Non-color)の機能的対立
モンドリアンの絵は、エネルギーを持つ「色」と、空間を定義する「非色」の対立によって構成されます。
| 分類 | 要素 | 絵における機能・役割 |
| 有彩色 | 赤・青・黄 | 絵に「活動」と「エネルギー」を与える。大きさや配置によって視覚的な「重さ」が異なる。 |
| 非彩色 | 白・黒・灰 | 黒は直線のグリッドとして「構造」を決定し、白は単なる余白ではなく、有彩色と対立・拮抗する「能動的な空間」として機能する。 |
動的均衡の達成
これらの色と線が最終的に目指すのは、「動的均衡」です。
モンドリアンは、完全なシンメトリー(左右対称)は生命力のない「死んだ状態」であるとして厳しく排除しました。
ピート・モンドリアン『Composition with Red, Blue, and Yellow』1930年, 油絵, チューリッヒ美術館例えば、上の絵の右上に配置された巨大で強い「赤」の重さに対し、左下の小さな「青」や右下の極小の「黄」、そして周囲の「白」と「黒い線」の太さを緻密に計算して配置することで、非対称でありながら画面全体が完璧に釣り合う状態を作り出しています。
色は単なる装飾ではなく、この「釣り合い」を成立させるための物理的な分銅(=天秤の金属製のおもり)として機能していると言えます。
以上がGeminiによる解説になります。
上の今回の私の絵はまだかなり対称的かもしれません。もっと対称性を崩した方がよりモンドリアン化できたかもしれません。
また、今回の私の絵での色は「五行論の色」を採用しています。
ただ、「モンドリアンの色」と「五行論の色」は見た目(ぱっと見)はよく似ているので、細かい事はあまり気にしないことにします。

