今回は、画家のアンリ・マティスの四柱八字を研究してみたいと思います。

マティスの四柱推命

八字から分かること

アンリ・マティス:男性:1869年12月31日20時00分:フランスのル・カトー=カンブレジ生まれ:均時差を考慮すると真太陽時での生時は19時56分頃:天王星人霊合星(辰巳):

マティスの生年月日と生まれた時刻は、Astro databaseというサイトで検索しました。

マティスの八字(命式)は次のようになります。

  • 時 日 月 年
  • 戊 丙 丙 己
  • 戌 申 子 巳

小山内式の蔵干を採用すると、この八字の地支は次のように書き換えることができます。

  •            通変での表示
  • 時 日 月 年    時 日 月 年   (比=比劫の略)
  •  丙 丙      比 比    (食=食傷の略)
  •   ↓ ↑        ↓ ↑     (官=官殺の略)
  •            (矢印=剋の略)

画家の八字に強い食傷があるのは吉かもしれません。

日干の強弱の判断

まず、月支が「癸」なので、この八字は水旺(すいおう=水が旺じている)になります。

日干の丙は「旺(5)相(4)死(1)囚(2)休(3)」の「(1)」で最弱です。

ただ、「丙」は陽干であり、壬ではなく癸の「死」なので、最弱と言えどもそこそこ強さがあるような気がします。

この八字の残りの「丙」も「死(1)」で最弱です。

また、この八字の「戊」と「己」は「囚(2)」で弱いです。

ただ、時干「戊」は時支「戊」に通根しているので、かなり強そうです。

また、この八字の「庚」は「休(3)」で強くも弱くもない並みの強さです。

また、この八字の「癸」は「旺(5)」で最強(旺盛)です。

  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

ここから日干の強弱の判断に入ります。

最弱の日干「丙」は並みの「庚」を剋(こく)しているので、かなり力量を減らします。

さらに、日干「丙」は時干「戊」に力量を洩(も)らしています。

しかし、日干「丙」は月干「丙」に扶(たす)けられているので、力量が増えます。

これらの力量のやり取りを総合的に判断しますと、日干「丙」は身弱になると思います。

よって、大運では「火」と「木」が吉になります。

  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

マティスの気質

日干に隣接する通変は、比劫食傷になります。

隣接する通変とは、日干の左右および下にある通変のことです。

この隣接する通変がこの人の気質に最も影響すると考えられています。

比劫のキーワード強い思い(強い意思・意志・意欲、念)、意地しぶとい芯がある我が道を行く=他者の目や評価を気にしない確信がある(=我が強い?)、不器用、苦労、浪費、異性運が弱い、拡大、分裂=孤立・自立・自己流・独学・自力で頑張る、自分が自分であるための他者との関わり、他者意識・分離意識=張り合う、競争心、負けず嫌い、攻撃性、ライバル、他者意識・分離意識=奪う・奪われる、弱肉強食、(縄張り争い?)、仲間意識・同化意識=同志、同族、一体化、共有、共生、協力、分かち合う、仲間意識・同化意識=共存共栄、共同生活・同居、つるむ、進化=敵(毒)を味方(薬)にすること=ピンチをチャンスに変える、体力系、スタミナ、気力体力、タフ、継続性・継続力、存続、サバイバル能力、生きる力、生存力、アスリート気質、仏門・僧侶=禁欲的、気合、勇気やる気根気・元気・本気、比劫(仲間)が巡ると「氣」が大きくなる、(親や兄弟も含む)他者との関わりがカギ、吉凶混在、比劫となっている五行の性質が強まる。

食傷のキーワード:子供のような自由な精神、表現力発散力行動力、対応力・コミュ力、サービス精神、出力タイプ=生み出す閃(ひらめ)きアイディア創作創意工夫、技、技術、匠(たくみ)、職人系=手に職系、手が器用、飲み込みが早い、鋭い感性・直感・洞察力、センス、美学、美意識趣味、遊び心、娯楽、やりたい放題、言いたい放題、子供っぽい・子供、毒舌、言語系、思想系、接客業・サービス業・企画系・営業系、やりたい事しかしたがらない、赴(おもむ)くままに面白い事をしたい、つまらない事・人を避ける、楽しいか楽しくないかが判断基準(原動力)になる、内面が思わず外に洩(も)れ出る=衝動性=自ずと言葉が出る・体が動く、スピード(速い)、せっかち、衝動性、考えが浅い、うかつ、不注意、怪我、無計画、無責任、多動、没頭、反射神経、(才能)発揮(ストレス)発散、スポーツ・ダンス・武術・音楽・演劇・美術・ファッション・美容・ゲーム・物書き・芸術・料理・旅行・物造り、自分を取り戻す動き、ポジティブ思考(前向き・楽観性・自発性)、新しい価値観を生み出す、転職が多い、訴訟、社会の型や枠組みから外れる。

財のキーワード意識が外に向く、察知、感知、予知、先読み力(=事前に済ます)、計算(=シミュレーション、確率の計算など)、計画性(段取り)合理性現実的物事を円滑に回す能力、客観性、俯瞰力、観察力・分析力、目標を立てる、設計力システム形成(=仕組み作り・構造化・循環化・理論構築)、狩人、追求心・追究心強い目的意識、欲張り(=あれもこれも求める)、成果主義、目的達成志向、逆算思考、効率主義、ビジネス損得勘定思いを実現する力がある=目標を現実化する力、支配欲・統治欲=外界や他を思い通りにしたい・コントロールしたい、所有欲(=物欲)、物質世界(=人・物・金・情報)、気付く、気が利く、気遣い、気配り、察しがいい、流れ・空気を読む、ニーズの把握、大衆性、大衆受け、エンタメ系、ユーモアがある、相手を喜ばせる人を喜ばせる事が好き、エンターテイナー、愛想がいい、辻褄合わせ、嘘つき、騙(だま)す・騙される、盗み、金銭問題(=借金・お金への執着)、異性問題(=異性への執着)、目的のためには手段を選ばない、強引、(負けず嫌いの強い性格)、(殺人)、脳の報酬系(ドーパミン)、自分を失う、目的と手段が逆転する?。

これらのキーワードの内、どれが現実の事象として現れるかは分かりません。

ただ、良い事象が現れるか悪い事象が現れるかは五行の強弱からだいたい分かることもあります。

上述のように、この八字は「戊」が通根していて強まるので、「食傷」の特徴が良く現るのではないかと予想されます。

また、年干「己(食傷)」も周囲の「丙」から力量を得ているので、かなり強いと思います。

  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

なお、「食傷」と「財」が隣接する方は次の「外向き」の傾向が現れ易いそうです:

刺激を求める、行動力がある、革新的、未来志向。

年干の解釈

年干(=人生の方向性や家系)が「食傷」なので、マティスは「やりたい事をやる人生」になる傾向が強いのではないかと予想されます。

そして、年干「食傷」のキーワードは、「自由」「楽しむ」「技(技術・匠・手に職)」「生み出す」「アイディア」「新たな価値提供」などになると思っています。

Gemini3によると、確かに、マティスには、父の反対を押し切りやりたい事をやった面があるそうです。

しかし、マティスにとって絵を描くことは、「描かなければならない」という強烈な強迫観念に突き動かされたものであり、それは「楽しみ」というよりは「逃れられない義務」に近いものであったそうです。

強迫観念や義務感は「官殺」のキーワードなので、まさかとは思いますが、月支の癸「官殺」が関係しているのでしょうか。

月支「癸」は2つの「丙」に反剋(はんこく)されているように見えますが、それでもそんなに強い影響力があるのでしょうか。

ただ、陽の王である「丙」を唯一制することができるのは、陰の王である「癸」であると聞いたことがあります。

つまりは、「雨雲は太陽光を遮(さえぎ)ることができる」という論理があるようですが、本当なのでしょうか。

  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

木「印」が無いが

この八字には、木「印」がありません。

よって、マティスは他者利用せず(他者の力を借りず)、自力で頑張る傾向が出る可能性があります。

しかし、実際には、マティスは「自分の頭脳と感性以外はすべて他人に頼っても良い」と考えていたフシがあったそうです(Gemini3調べ)。

彼は自分のやりたい事を100%貫くために、生活の雑事や制作の物理的な労働を他人に委ねるシステムを冷徹なまでに構築したそうです。

彼の八字は土「食傷」が多く強いので、反作用(副作用)として木「印」の性質(=他者利用、他力、依存、中毒など)が後天的に強まったのかもしれません。

  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

火土のこだわり

この八字は、「火」と「土」が多いので、次の「火土のこだわり」の傾向が現れ易いかもしれません:

強いこだわり、頑固、融通が利かない、職人気質、執着、やり通す、妥協できない、中途半端にできない、自己主張が強い、強い信念、プライドが高い、誇り高い、強い自尊心、偏屈、マイペース、マイルールがある。

Gemini3によると、マティスは、一つの作品が完成するまでに、同じ構図で何十回も描き直すことが常であったそうです。

大きなピンクの裸婦が完成するまでに、彼は約半年間を費やし、22段階にも及ぶ制作過程を写真で記録させたそうです。

一段階ごとに構図や色の配置をミリ単位で検討し、納得がいかなければ一度全てを塗り潰して最初からやり直すという作業を繰り返したそうです。

また、一見すると一筆書きのように見えるデッサンも、実際にはその「究極の一本」に辿り着くまでに、何百枚もの下描きを捨てているそうです。

なお、「土=反復積み重ね、同じ事の繰り返し、頑固」になります。

  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

火金の合理

この八字は、「火」と「金」が多いので、次の「火金の合理」の傾向が現れ易いかもしれません:

合理的、冷徹、論理的思考、整合性、筋を通す、無駄が無い、機械相手の作業が得意、理系向き。

以下で紹介するように、確かに、マティスには論理的な面や無駄を省く面や冷徹な面があったようです。

  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

「天地の剋」と「地支の剋」

この八字には、天干と地支の間に剋があるので、次の「天地の剋」の傾向が現れるかもしれません:

二面性、柱の不安定さ、異常と異能、創発。

「火と金」や「火と水」という真逆の性質が共存するので、何か新たな性質や能力が創発するかもしれません。

  • 火=演繹的思考=上から下へ=歴史から学ぶ。  火=情熱、広める。
  • 金=帰納的思考=下から上へ=経験から学ぶ。  水=冷静、深める。

この八字は「天干の陽の気」と「地支の陰の気」が対立する構図になっているのだと思います。

ただ、年支は「丙」で「陽の気」ですが。

  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

また、この八字には、地支と地支の間に剋があるので、次の「地支の剋」の傾向が現れるかもしれません:

移動・移住・転職・転々・海外・出会い・別れ・引越し、社会的活動基盤の変化(→生成と発展へ)。

確かに、マティスは最初は法律家を目指していましたが、20歳の時の盲腸炎を機に、画家を目指します。

  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

最強の五行

この八字の最強の五行は「土」だと思います。

ただ、陽干の「丙」が3つもあるので、「火」もそこそこ強いと思います。

土の病気=胃、口、鼻、消化器系、すい臓、食道、胆のう、皮膚、脂肪、筋肉に注意。

土のキーワード信念の不変・不動(=一貫性、動じない、自分を変えない自分は動かない)頑固(=固定観念が強い、融通が利かない、腰が重い、留まる、腐らせる、同じ事の繰り返しこだわりが強い)、バランス・均衡を保つ、維持、保持、恒常性(=一定の状態に保つ)、回復力=復元力=修復力=元に戻す、調節・調整、中庸(=中性的・中立性)、柔和=穏やか、マイペース、安定感、安心感、信頼・信用、地に足がついた人現実的、堅実、落ち着いた雰囲気、地味、保守的、地道(=コツコツ型、着実、完遂力、反復積み重ね)、集める・守る・育てる、包容力、古い物・古典・歴史的な物との縁、伝統文化、記憶、(複合体?、複雑系?、単純と言うよりは複雑な性格?)全体性・全体化力=落ち着かせる・安定化させる・定着させる=包括・統括、中央、要、拠点、器、基盤、母体、土台、安全地帯、安定地、安定期、インフラ、プラットフォーム、空間の性質=何も無い「場」であり何でも有る「場」でもある=「形あり」でもあり「形なし」でもあるもの。

火の病気心臓、舌、目、血液系、循環器系(血脈,血管)、精神の安定性に注意。

火のキーワード絶対的なもの(宗教・科学・法律など)を求める、絶対的な存在、頂点、君臨、宗教、真理、普遍性、絶対主義、権威主義、ピラミッド構造、縦社会(上下関係・序列)、トップダウン型(=上から下へ、上から目線、偉そうな態度、尊大、独裁的、排他的)、原理主義(=自分の経験よりも「絶対的なもの(原理・法則など)」を重視)、歴史(絶対)から学ぶ、応用力がある=「絶対的なもの」の応用=演繹的思考力=抽象から具体へ、目的合理(=ある目的を達成するために、最も効率的で論理的な手段を選択・実行する考え方や行為)、爆発力(=感情の爆発、(短気?)、勃興、ハッスル、覚醒、創造性表現力アピール力、自己主張、プレゼン上手、お喋り、雄弁・多弁、言語能力、拡散力、自分の熱を広める・伝える)、集中力(熱中、短期集中型、一気呵成、熱血)、エネルギー、活力、活発、情熱、積極性、活動的、戦闘・闘争・戦い、アドレナリン、周囲を活性化(=元気・勇気づける応援、盛り立てる、熱狂させる、沸かす、影響力、宴会)、皆を照らす(=表舞台で注目を集める、目立つ、人目を引く、派手、華やかさ、魅力的、刺激的、アイドル性)、闇を照らす(=暴く、暴露、開示、真相解明、解明力、裸、禿)、ドライな性格自己中心的ややサイコパス気質共感性が低い人を物の様に扱う事がある、移り気(=飽き性、やる気・気分に波がある、感情の浮き沈み)、恋愛(心臓=ポンプ=ドキドキ?、ロマンチック、発情?)。

以上が八字から私が読み取れる極めて抽象的な情報です。

残念ながら、具体的な事象として何が現れるかは、なかなか分かりません。ご本人との対話が必要になります。

大運から分かること

マティスの大運は次のようになります。

  • 8  18 28 38 48 58 68 78 88(歳)
  • 乙  甲  癸  壬  辛  庚  己  戊  丁
  • 亥  戌  酉  申  未  午  巳  辰  卯
  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

そして、小山内流の蔵干を採用すると、大運の地支は次の様に書き換えることができます。

8  18 24 28 36 38 48 54 58 66 68 78 84 88

〇 〇 〇 ● ● ● 辛  辛  庚  庚  己  戊  戊〇 

● 〇 辛  辛● ● ●   ● ● ● ●   〇 

ここで●には色々な意味があるのですが、例えば、自分の仕事が他者から認めれる可能性がある時期になります。(ただ環境が整った場合の話になります。)

〇にも色々な意味があるのですが、例えば、独創性や才能(専門性)が発揮される可能性がある時期になります。(ただ環境が整った場合の話になります。)

なお、●と〇の詳しい説明は、こちらのYouTubeをご覧下さい。

●や〇の予想が妥当なものであったかは、以下の年表のところで検証します。

健康面

上述のように、マティスは、大運で「火」と「木」が巡ると「五行のバランス」が整うことが分かりました。

58歳から77歳までは火旺の大運なので、体調が整い易いかもしれません。

しかし、実際には、71歳の時に十二指腸癌になり、二度にわたる大規模な摘出手術を受け、一時は命が危ぶまれる深刻な状態(腹膜炎の併発)となったそうです。

十二指腸は「土」の部位になります。

71歳は火旺の大運でその天干は「己」なので、「土」が強まり過ぎたのかもしれません。

また、84歳からは木旺の大運が始まりますが、

マティスは84歳の時に心臓発作で逝去されました。

Geminiによると、長年の持病であった心臓疾患の悪化による心臓発作だったそうです。

心臓は「火」の部位です。

マティスの「心臓の衰弱(弱さ)」が発覚したのは、44歳の時で、徴兵検査で分かったそうです。

28歳から47歳までの強い「金水」の大運が、彼の八字の「金水」と結託して、彼の3つの「丙」を相剋していたのかもしれません。

  • 8  18 24 28 36 38 48 54 58 66 68 78 84
  • 〇 〇 〇 ● ● ● 辛  辛  庚  庚  己  戊  戊
  • ● 〇 辛  辛● ● ●   ● ● ● ●   
  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

ただ、Geminiによると、マティスは当時としては非常に長生きだったそうです。

マティスは当時の平均寿命よりも約17〜19年も長く生きたことになるそうです。

1860年代生まれの男性で80代半ばまで生存した割合は、現代よりもはるかに低いものであったそうです。

マティスの人生

マティスの年表

Gemini3によると、マティスの年表は次のようになります。

なお、色が付いた年齢はマティスが代表作を発表した年齢です。

1869年 0歳 12月31日、フランス北部のル・カトー=カンブレジにて、比較的裕福な穀物商の長男として誕生。
1887年 17歳 法律家を志し、パリへ出て法学を学ぶ。
1889年 19歳 法律関係の資格取得後、故郷近くの法律事務所で書記として働き始める。
1890年 20歳 急性盲腸炎で入院。療養中に母から贈られた絵具で初めて絵を描き、画家に転身することを決意。
1891年 21歳 画家になることに激怒する父を説得し、パリへ向かう。アカデミー・ジュリアンに入学。
1892年 22歳 国立美術学校(エコール・デ・ボザール)のギュスターヴ・モローのアトリエに通い始める。
1894年 24歳 モデルのカロリーヌ・ジョブローとの間に長女マルグリットが誕生(後に認知するが結婚はせず)。
1898年 28歳 アメリ・パライールと結婚。ロンドンへ新婚旅行に行き、ターナーの絵画を研究。
1899年 29歳 長男ジャンが誕生。経済的に困窮する中、セザンヌの『三人の水浴女』を私費で購入。
1900年 30歳 次男ピエールが誕生。家族を養うため、パリ万博の装飾作業に従事。過労で倒れる
1902年 32歳 【負の出来事】 妻の実家が「アンベール事件(大規模詐欺事件)」に巻き込まれ破滅。精神崩壊と極貧に陥る
1904年 34歳 ヴォラール画廊で初の個展。シニャックから点描技法を学ぶ。
1905年 35歳 サロン・ドートンヌに『帽子の女』を出品。激しい色彩が「野獣(フォーヴ)」と罵倒されスキャンダルに。
1906年 36歳 大作『生きる喜び』を発表。パブロ・ピカソと出会う。
1908年 38歳 「マティス・アカデミー」を開設。『画家のノート』を出版し、自身の芸術理論を言語化
1910年 40歳 ロシアの収集家シチューキンの依頼で『ダンス II』『音楽』を制作。巨匠としての地位を固める。
1914年 44歳 第一次世界大戦勃発。志願するも年齢と健康状態から拒否される。弟がドイツ軍の捕虜となる。
1917年 47歳 南仏ニースへ移住。モデルを多用した「ニース時代(オダリスク時代)」が始まる。
1925年 55歳 レジオンドヌール勲章を受章。
1930年 60歳 【負の出来事】 創造力の停滞に悩みタヒチへ旅立つが、何も描けず虚脱感に陥る。
1932年 62歳 リディア・デレクトルスカヤを助手として雇用。後の家庭崩壊の火種となる。
1939年 69歳 【負の出来事】 長年献身的に支えた妻アメリと別居(後に離婚)。第二次世界大戦勃発。
1941年 71歳 【負の出来事】 十二指腸癌を発症し、二度の手術を受ける。合併症で死の淵を彷徨い、以後車椅子生活に。
1943年 73歳 戦火を避けヴァンスに移住。体力の低下からハサミを用いた「切り絵」の技法を本格化させる。
1944年 74歳 【負の出来事】 元妻アメリと長女マルグリットがレジスタンス容疑でゲシュタポに逮捕。娘は激しい拷問を受ける。
1947年 77歳 切り絵による画集『ジャズ』を出版。
1948年 78歳 ヴァンスのロザリオ礼拝堂の設計・装飾に着手。以後4年間、心血を注ぐ。
1951年 81歳 ロザリオ礼拝堂が完成。「生涯の集大成」と宣言。
1952年 82歳 『青い裸婦』連作を制作。故郷ル・カトー=カンブレジにマティス美術館が開館。
1954年 84歳 11月3日、ニースにて心臓発作により死去。遺作は礼拝堂のステンドグラスの試作など。
  • 8  18 24 28 36 38 48 54 58 66 68 78 84
  • 〇 〇 〇 ● ● ● 辛  辛  庚  庚  己  戊  戊
  • ● 〇 辛  辛● ● ●   ● ● ● ●   
  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳
年代 代表作 発表時の年齢 技法・主な特徴
1905年 『帽子の女』 35歳 フォーヴィスムの幕開け
1906年 『生きる喜び』 36歳 色彩とアラベスクの融合
1908年 『赤のハーモニー』 38歳 平面的な装飾構成
1910年 『ダンス (II)』 40歳 形態の単純化と生命力
1916年 『ピアノのレッスン』 46歳 幾何学的・構築的構成
1943年 『イカロスの転落』 73歳 切り絵(グアッシュ・デクペ)
1951年 ヴァンスのロザリオ礼拝堂 81歳 総合芸術としての集大成
1952年 『青い裸婦』連作 82歳 究極の純粋形態

80代での活躍は●の予想から外れますが、その他の代表作は●の時期に発表されていると思います。

ただ、優れた芸術作品は●の時期に入ったから直ぐにできることか、●の時期から外れたから直ぐにできなくなると言うものではないと思います。

つまり、代表作の発表時期が●の時期からややずれる可能性もあると思います。

また、マティスは24歳から67歳まで「金」が巡ります。

「金」は「美」や「色彩感覚」に関わる五行になります。

美術家には「吉」の五行だと思います。

ただ、「金」には「完璧主義」や「自己免疫疾患(=自分をも攻撃する、神経を削る)」という象意(キーワード)もあります。

ゆえに、以下で紹介するマティスの「神経衰弱」「強迫性パーソナリティ障害のような傾向」「不安症・パニック発作」は、もしかすると、大運で長年続く「金」のためかもしれません。

そして、その「金」が水「官殺」を強めることもそれらの負の事象に関係しているかもしれません。

なお、こじ付けになりますが、マティスは木「印」の大運で資格を取得しています。

「印=資格」になります。

  • 8  18 24 28 36 38 48 54 58 66 68 78 84
  • 〇 〇 〇 ● ● ● 辛  辛  庚  庚  己  戊  戊
  • ● 〇 辛  辛● ● ●   ● ● ● ●   
  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

マティスの性格・人柄

Gemini3によると、マティスの性格や人柄は以下のようにまとめられるようです。

  • 8  18 24 28 36 38 48 54 58 66 68 78 84
  • 〇 〇 〇 ● ● ● 辛  辛  庚  庚  己  戊  戊
  • ● 〇 辛  辛● ● ●   ● ● ● ●   
  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

長所:卓越した精神力と知性

  • 極めて高い自己規律と勤勉さ マティスは「銀行員」と比喩されるほど規則正しい生活を徹底していました。放縦な芸術家イメージとは対照的に、毎日決まった時間にアトリエに入り、事務的かつ献身的に制作を続ける自己管理能力を持っていました(←――「官殺」の性質が関係している感じがします。地支の金「財」と水「官殺」が関係しているのかもしれません。「財=円滑に回す、計画性、システム形成」「官殺=危機管理力、維持管理、自制心」「土=同じ事の繰り返し、反復積み重ね、地道、堅実、着実」になります)。

  • 強靭な不屈の精神(レジリエンス): 32歳での「アンベール事件」による社会的破滅、41歳での「野獣派」への激しいバッシング、そして71歳での大手術と、人生の節目で大きな困難に直面しながらも、その都度新たな技法を編み出して再起する精神的な強さを持っていました(←――強い「土」のためでしょうか。「土=回復力、復元力、元に戻す」になります)。

  • 論理的分析的な探究心: 法律家としての教育背景もあり、感覚に頼るだけでなく、色彩の相互作用や画面構成を数学的・論理的に分析する知性を備えていました(←――上述の「火金の合理」のためでしょうか。「金=論理性、分析力、観察力」になります)。伝統をただ壊すのではなく、深く学んだ上で解体・再構築する誠実な研究態度が貫かれていました。

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短所:神経の脆弱さと人間関係の葛藤

  • 極度の神経過敏不安症 生涯を通じて深刻な不眠症と神経衰弱に悩まされていました(←――「天干の陽気」と「地支の陰気」の対立(相剋)のためでしょうか。又は「天地の剋」があるので「異能な面」と「異常な面」が出てしまうのかもしれません)。制作に対するプレッシャーからくる予期不安が強く、夜中に叫び声を上げたり一晩中部屋を歩き回ったりするなど、精神的に非常に不安定な側面がありました(←――水火激冲に似た「天干の陽気」と「地支の陰気」の対立(相剋)のためでしょうか。「火」は「精神の安定性」に関わるようです)。

  • 強迫的な完璧主義 納得のいく形や色に到達するまで、同じ作品を何度も(時には数十回)やり直す偏執的な完璧主義者でした(←――「火土のこだわり」と「金=完璧主義」が関係しているのだと思います)。この気質は自分自身を追い詰めるだけでなく、モデルや周囲の人間に対しても極めて高い緊張感と忍耐を強いる結果となりました(←――「金=美、完璧主義、自分をも攻撃する、神経を削る、過剰反応」が関係しているのだと思います)。

  • 芸術優先による家庭生活の破綻: 結婚時に妻に宣言した通り、家庭や人間関係よりも常に芸術を最優先しました(←――財の「成果主義、目的達成志向、追究心」のためでしょうか)。長年献身的に支えた妻アメリに対しても、晩年には事務的な秘書を重用して疎遠になり、最終的には70歳を目前に離婚に至るなど、親密な人間関係においては自己中心的・冷徹と評される側面がありました(←――「火=自己中心的、ややサイコパス気質、共感性が低い、人を物の様に扱う事がある」になります)。

  • 社会的変化への適応の難しさ: 秩序と規律を極端に重んじたため、予測不可能な事態や無秩序な状況に対して強い拒絶反応を示しました(←――財の「コントロール欲」が関係しているのでしょうか。また「官殺=規律、秩序」になります。「火」も秩序に関係しているのかもしれません)。自身の生活環境を厳格にコントロールしようとするあまり、周囲に対して融通の利かない、気難しい人物として映ることがありました(←――「財=支配欲・統治欲=外界や他を思い通りにしたい・コントロールしたい」「土=頑固、融通が利かない、信念の不変不動、恒常性(=一定の状態に保つ)」が関係しているのでしょうか)。

妻アメリとの離別とモデル(リディア)の優先

マティスの冷徹さが最も顕著に現れたとされるのが、40年以上連れ添った妻アメリとの関係の終焉です。

  • 助手リディアの採用: 1930年代、マティスは若いロシア人女性リディア・デレクトルスカヤを助手兼モデルとして雇いました。リディアは事務や家事、制作の補助まで完璧にこなし、マティスの制作環境を支える不可欠な存在となりました。

  • 妻への冷遇: 長年マティスを支えてきた妻アメリはリディアの存在に苦しみ、リディアを解雇するよう求めました。マティスは一度は解雇しましたが、彼女がいないと制作が滞るという理由で呼び戻しました。

  • 離婚の選択: 1939年、最終的にアメリから「私か、リディアか」という選択を迫られた際、マティスは自分を献身的に支えてきた妻ではなく、制作上の利便性(リディア)を事実上選びました。これが決定打となり、二人は離婚に至りました(←――「火金の合理」のためでしょうか)。

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娘マルグリットに対する態度

長女マルグリットに対しても、父親としての愛情よりも「画家の目」を優先させる冷徹なエピソードが残っています。

  • モデルとしての酷使: マルグリットは幼少期に病気で気管切開手術を受けており、首に傷跡がありました。マティスは彼女を頻繁にモデルにしましたが、その際、彼女の体調や感情よりも、自分が求めるポーズや構成を維持することを厳格に要求しました(←――「火=自己中心的、ややサイコパス気質、共感性が低い、人を物の様に扱う事がある」になります)。

  • 戦時中の反応: 第二次世界大戦中、レジスタンス活動に従事していたマルグリットがゲシュタポに逮捕され、激しい拷問を受けた際、マティスは南仏ニースに留まり制作を続けていました。もちろん心配はしていましたが、周囲からは「娘の危機に際しても、自分の芸術的ルーティンを崩さない」その姿勢が、ある種の非情さと映ることがありました(←――「金=クール、冷徹さ、残虐性、非情(=感情に左右されない)」になります)。

制作現場における「人間性の剥奪」

マティスにとって、アトリエにいる人間(モデルや助手)は、感情を持った人間である前に「構成要素(オブジェ)」でした。

  • 絶対的な静止の要求: モデルがわずかでも動いたり、自身の思考を妨げるような言動をしたりすることを極端に嫌いました。彼はモデルに対し、椅子や花瓶と同じように、自分の色彩設計の中に完璧に収まる「静止した素材」であることを強要しました(←――「火=共感性が低い、人を物の様に扱う事がある」になります)。

  • 感情の排除: モデルとの間に個人的な会話や親密な情熱が生まれることを避けました。彼は「感情的な混乱は画面の調和を乱す」と考え、モデルに対しては極めて事務的、あるいは観察対象としての冷淡な態度を貫きました(←――「金=観察力、冷徹さ、非情(=感情に左右されない)」になります)。

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経済的・事務的な厳格さ

成功を収めて富を得た後も、金銭や事務に関しては非常に厳格で、家族に対しても細かく管理を行う側面がありました(←――「財=支配欲・統治欲=外界や他を思い通りにしたい・コントロールしたい」になります)。

  • 権利への執着: 自分の作品の版権や販売ルート、価格設定に対して非常に執念深く、画商に対しても一歩も引かない厳しい交渉を行いました。この「芸術をビジネスとして冷徹に管理する姿」は、情緒的なつながりを期待する周囲の人間にとって、非常に突き放された印象を与えました(←――「火土のこだわり」と「火金の合理」のためでしょうか)。

1940年、第二次世界大戦時の「ブラジル亡命の中止」

1940年、ナチス・ドイツがフランスに侵攻した際、多くの芸術家がアメリカや南米へ亡命しました。マティスもブラジルへの入国ビザを取得し、実際にパリから南仏へと避難しました。

  • 拒絶の様相: 彼はカサブランカ(モロッコ)経由でブラジルへ向かう直前まで行きましたが、土壇場で亡命を断念しました。

  • 理由: 彼は慣れ親しんだフランスの光、自分の道具、そして何より「管理された制作環境」を失うことを、戦争の脅威以上に恐れました。見知らぬ土地での不安定な生活という「予測不可能な事態」を避けるため、彼は占領下のフランスに留まるという、客観的には危険な選択をしました(←――強い「土」のためかもしれません。「土=信念の不変不動、自分は動かない、頑固、留まる、郷土」になります)。

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アトリエにおける「物の配置」への執着

マティスの制作現場は、一点の無駄もなく、すべての物が決まった場所に配置されていなければなりませんでした。

  • 拒絶の様相: 静物画を描く際、配置したオブジェ(花瓶や布など)が掃除などで数ミリでも動かされると、激しく取り乱し、制作を中断することがありました

  • 具体例: 彼はアトリエの床に、椅子の脚やイーゼルの位置を記した「印」をつけていました。環境が自分のコントロール下から外れる(無秩序になる)ことは、彼にとって思考の糸が切れることに等しい致命的な事態でした。

←――「金」のためなのでしょうか。「金=絞り込む、洗練化、精緻化、美化、整理整頓、シンプル化、コンパクト化」になります。「火土のこだわり」も関係しているのかもしれません。

←――もしかすると、食傷の「鋭い感性」にも関係するのかもしれません。一般に「傷官」には、繊細・敏感・神経質な面があると言われますが、マティスは「食神」が強いです。

←――又は「天地の剋」の「異常な面」が出たのでしょうか。ASD的な傾向が現れている気もしますが。

「アンベール事件」後の精神的崩壊

32歳の時に直面した「アンベール事件」は、彼にとって人生最大の「予測不可能な社会的混乱」でした。

  • 拒絶の様相: 警察の家宅捜索という暴力的な無秩序に晒された際、彼は極度の対人恐怖とパニック発作に陥りました。

  • 結果: この事件の後、彼は「二度と外部の混乱に自分の人生をかき乱されない」という決意を固めたかのように、極端に規則正しく、外部との接触を制限した「銀行員のような生活」へと閉じこもるようになりました。

←――ASD的な傾向が現れている気がしますが。

←――Geminiによると、『彼の「感覚の鋭敏さ」「秩序への異常な執着」「対人関係における情緒的距離感」といった特徴が、現代の概念で言うところの発達障害の特性と極めて高い親和性を持っていることは、多くの専門家が認めるところです』とのことです。

←――残念ながら、四柱推命では、遺伝的な脳の特性は推命できないのではないかと予想されています。ただ、四柱推命でも一部は分かることもあるのかもしれませんが。

展示作業における「完璧な統制」

自分の作品が他人の手によって不適切に扱われたり、無秩序に並べられたりすることに対しても、強い拒絶反応を示しました。

  • 具体例: 展覧会の設営では、作品の間隔や照明の角度について、細かく指示を書き込んだ図面を送り、設営担当者がそれに背くことを一切許しませんでした

  • 拒絶の様相: 晩年、体が不自由になっても、自分の指示通りに展示されていないことを知ると、車椅子で会場に乗り込み、すべてをやり直させるまで納得しませんでした

←――「火土のこだわり」と考えることもできますが、ASD的な傾向が現れている気がします。

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モデルの「人間味」の排除

前述の通り、モデルが感情を見せたり、予期せぬ動きをしたりすることも「無秩序」の一種として拒絶しました。

  • 具体例: 彼はモデルが私談を始めたり、自分の私生活の悩みを持ち込んだりすることを極端に嫌いました。

  • 拒絶の様相: 彼はモデルに対し、「生きている人間」ではなく「静止した色彩の構成要素」であることを求めました。モデルが人間らしい不規則な反応を見せた瞬間、マティスの集中力は削がれ、冷淡な態度で追い出すこともありました。

←――「火=人を物の様に扱う事がある」「金=無機物的、機械的、ロボット」と関係しているのかもしれませんが、発達障害の可能性の方が高い気がします。

「銀行員」のような社会性

マティスは、当時のモンパルナスにいた酒浸りの画家たちとは正反対の生活を送っていました。

  • 外見のこだわり: 外出時や来客時には常に清潔なスーツを着こなし、ネクタイを締め、眼鏡をかけ、整えられた髭を蓄えていました(←――食傷の「美意識、ファッション」のためかもしれません)。

  • 話し方: 法律家としての教育を受けていたため、非常に論理的で、言葉選びも慎重かつ正確でした。相手を威圧するようなことはありませんでしたが、その理知的な態度は「普通の人」以上に整いすぎていて、逆に近寄りがたいオーラを放っていました(←――「火金の合理」のためなのかもしれません)。

趣味も「規律」と「反復」

マティスの趣味は、単なるリラックスのためのものではなく、そこにも彼の完璧主義規律が現れていました。

  • ヴァイオリンの演奏: 彼は熱心なヴァイオリン奏者でした。しかし、それは「楽しむ」ためというより、「描くことができなくなった時のための、もう一つの自己表現手段(保険)」として、毎日猛練習していました。不眠症に悩む夜、一人でヴァイオリンを弾く姿がよく目撃されています(←――自己表現や自己アピールは「火」の特徴だと思います。不眠症は「木」が無いためでしょうか。「木」は睡眠に関わるようです)。

  • ボート(漕艇): 若い頃はボートを好みました。これも、同じリズムで体を動かす「反復運動」であり、彼の精神を安定させるための「動的な瞑想」のようなものでした(←――「土=同じ事の繰り返し、反復積み重ね」になります)。

  • 収集癖: マティスは、単なる「収集」という趣味を超えて、自分のアトリエを「オブジェの図書館」と呼ぶほど、膨大な品々(織物・布地、アフリカの仮面と彫刻、家具と調度品、陶磁器とガラス製品、植物と小鳥)を集めていました。彼はそれらを眺めて楽しむだけでなく、自分の絵画を構成するための「俳優」や「道具」として、極めて実用的な目的で収集していました(←――「土=集める・守る・育てる」になります)。

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会話の内容と社交スタイル

マティスとの会話は、決して「退屈」ではありませんでしたが、非常に「濃密」でした。

  • ピカソとの対話: 20世紀の二大巨匠として、ピカソとは頻繁に交流がありました。ピカソが感情的で情熱的に話すのに対し、マティスは常に冷静で、分析的でした。ピカソはマティスのことを「奴の頭の中には図面が入っている」と評したほどです(←――情熱は「火」の象意なので、マティスにも情熱的なところがあったと思いますが、会話には出なかったのかもしれません。なお「火=表現力、アピール力、お喋り、雄弁・多弁、言語能力」になります)。

  • 私的な会話の欠如: 家族や親しい友人に対しても、いわゆる「世間話」をすることは少なかったようです。会話の内容は常に芸術、哲学、あるいは非常に具体的な事務連絡に終始しがちでした。相手の感情に寄り添うような「普通の雑談」はあまり得意ではなく、どこか突き放したような冷たさを感じさせることもありました(←――「火金の合理」のためとも考えられますが、ASD的な傾向のためである気がします)。

  • 嫌悪: マティスにとっての「普通」は「無駄な混乱がなく、すべてが管理された静かな状態」でした。したがって、彼と「普通の会話」をすることは十分に可能でしたが、それはあくまで「彼がコントロールしている静寂の中での、知的で秩序ある対話」に限られていました。彼が最も嫌ったのは、予測不可能なジョークや、酔っ払いの絡み、感情的な爆発であり、そうした「無秩序な人間らしさ」が顔を出す場面では、彼はすぐに口を閉ざしてその場を去るような人物でした(←――ASD的な傾向のためでしょうか)。

植物と小鳥への愛(晩年の癒やし)

晩年、身体が不自由になってからのマティスは、少しだけ「柔らかい」一面を見せるようになりました。

  • アトリエの森: 部屋を熱帯植物で埋め尽くし、たくさんの鳩や小鳥を飼っていました。彼は鳥たちがさえずる声を聴き、その動きを眺めることを唯一の安らぎとしていました(←――「土=集める・守る・育てる」になります)。

  • 穏やかな沈黙: 制作していない時は、ベッドの上でこれらの植物や鳥に囲まれ、静かに読書をしたり、訪れる人々(特に晩年の友人となった修道女など)と穏やかに宗教や死について語り合ったりしていました(←――六星占術の天王星人っぽい感じがします。なお、マティスの作品の中には、「やっぱり天王星人だなぁ」と思わせる作品があります)。

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マティスの子供時代

Geminiによると、マティスの子供時代は次のようになるようです。

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アンリ・マティスの子供時代を紐解くと、彼は決して「クラスの人気者」や「ガキ大将」のような、友達に囲まれて賑やかに過ごすタイプではありませんでした

むしろ、集団の中にいてもどこか一線を画し、一人で静かに何かを凝視しているような、「孤独を苦にしない内向的な少年」でした(←――ASD的な傾向のためでしょうか)。

「観察」という名の孤独な愉しみ

マティス少年は、他の子供たちが外で泥だらけになって遊んでいる間、家の中で母親が扱う帽子のリボンの色や、織物の複雑な模様、あるいは花瓶に生けられた花などを、何時間も飽きずにじっと眺めているような子供でした。 この「対象と一対一で向き合う時間」が彼にとっての最大の娯楽であり、他人と騒ぐことは彼の鋭敏な神経にとって、むしろ「ノイズ」に感じられたのかもしれません(←――ASD的な傾向のためでしょうか。それとも大運の「印」が関係しているのでしょうか。「印=籠る、深い思考力、自分の世界、精神世界、主観的」になります)。

「繊細な身体」がもたらした距離

彼は身体がそれほど頑強ではなく、激しいスポーツや荒っぽい遊びには参加しませんでした。

  • 運動よりも思考: 当時のフランスの田舎町では、少年たちの交流の多くは肉体的な遊びにありましたが、彼はそこから一歩引いた場所にいました

  • 孤立ではなく自律: 彼は仲間外れにされていたというよりは、自らの意思で「静かな場所」を選んでいました。この頃から、群れることよりも「自分の知覚(センス)を信じる」という彼の本質的な自律心が見て取れます。

←――「食傷」が強いので、衝動的に動き回っていたような気がしますが、意外です

←――残念ながら、私にはマティスの身体がそれほど頑強でないことが八字や大運から読み取れませんでした。「旺相死囚休」の「死(=最弱)」と言うだけでは、「虚弱なタイプである」とは判断できないと思います。

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厳格な父による「社交の制限」

父親のエミールは非常に厳格で、息子に「立派な職業(法律家)」に就くための猛勉強を強いていました

  • 遊びの不在: 放課後に友達と遊び歩くような余裕はほとんどなく、彼は父親の期待に応えるために勉強に没頭していました

  • 狭く深い関係: 彼の数少ない友人は、同じように知的な関心を持つ控えめな少年たちに限られていました。この「少数の人間と深く、誠実に関わる」というスタイルは、後のピカソとの関係(お互いを唯一のライバルと認め合う)にも通じるものがあります(←――月干に「比劫」があるので、ライバル心や他者意識が強かったのかもしれません)。

「芸術」とは無縁だった論理的な少年

驚くべきことに、マティスは子供の頃、絵を描くことに全く関心を示しませんでした

  • 学業への集中: 彼は数学や法学の勉強に励み、非常に成績の良い、論理的思考を好む少年でした(←――「火金の合理」のためだと思います)。

  • 虚弱さと内面の「熱」: 彼は身体があまり強くなく、どこか「か細い」印象を与える子供でした。しかし、その内面には一度何かに集中すると止まらない「狂気的なまでの没頭力」を秘めていました(←――火の「集中力、熱中」のためでしょうか。食傷の「没頭」のためでしょうか。発達障害的な傾向(過集中)のためでしょうか)。この「表面的には静かで論理的だが、内側には凄まじい熱量を秘めている」という性質は、子供時代から一貫していた彼の本質です(←――彼は天干が「火=情熱」で、地支に「金・水=論理・冷静」があります。一般に天干が表面で、地支が内面(裏面)であると考えられていますが、彼の事象は逆になっています)。

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「良い子」という仮面

彼は周囲からは「非常に礼儀正しく、物静かな優等生」と見なされていました。 しかし、その穏やかな表面の下には、後に「野獣派」として爆発するような凄まじい内面の熱量が蓄積されていました。彼にとって子供時代の社交とは、父親の期待を裏切らないための「義務」に近いものであり、本当の自分(アーティストとしての自我)を共有できる友人は、20歳で絵筆を手にするまで一人もいなかったと言っても過言ではありません。

←――子供時代は割と「官殺」の傾向が強く出ている気がしますが、なぜでしょうか。8歳から17歳までの水旺(官殺)の大運が関係しているのでしょうか。

←――なお、「火」には「礼儀正しい」という象意があると言われています。

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マティスの功績

Gemini3によると、マティスが美術界で高く評価される理由は、次のようになるようです。

アンリ・マティスが「20世紀最大の巨匠」の一人とされ、現在も高く評価されている理由は、一言で言えば「絵画における『色』と『形』のルールを根本から変えてしまったから」です。

それまでの画家たちが数百年にわたって守ってきた「常識」を、彼は以下のように塗り替えました。

色を「現実」から解放した

マティス以前の絵画では、色は「物の説明」のために使われていました。空は青、木は緑、顔は肌色で描くのが当たり前でした。

  • マティスの革命: 彼は「画面全体のバランスや、自分の感情が求めているなら、顔を緑で描いても、空を赤で描いてもいい」と考えました。

  • 評価の理由: 色を「実物のコピー」から「感情を表現する独立した主役」へと引き上げたことが、後の現代アートに繋がる非常に大きな一歩でした。

←――「金」の色彩感覚が関係しているのでしょうか。

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「光」や「感情」の呪縛からの脱却

マティス以前の画家たちが色を変えたのには、まだ「理由(言い訳)」がありました。

  • 印象派(モネなど): 「夕陽に照らされて、私には雪が紫に見えるから」という、視覚的な事実に基づいた色の変化。

  • ポスト印象派(ゴッホ、ゴーギャン): 「自分の激しい情熱を伝えたいから」「宗教的な神聖さを表したいから」という、物語や感情に基づいた色の使用。

  • マティスの突破点: 彼は、「右側に強い赤を置いたから、画面全体のバランスをとるために左側を緑にする」といった、絵画自体の構造的な都合だけで色を決めました。色を、光や感情を説明するための「道具」から、画面を組み立てるための「建築材」へと完全に切り替えたのです。

←――「土」には「バランスをとる」という象意があります。

「不協和音」の肯定

マティスが登場するまで、絵画における色の役割は「調和(ハーモニー)」でした。

  • マティスの特異性: 1905年の『帽子の女』において、彼は本来混ざり合わないような強烈な原色同士を、あえてぶつけ合わせました(←――彼の八字の「天地の剋」に関係しているのでしょうか。つまり、真逆の性質をもつ五行同士の相剋が彼の八字にあることと関係があるのかもしれません)。

  • 評価の理由: これまで「汚い」「不快」とされた色の組み合わせを、知的な計算によって「力強い新しい秩序」として提示したことが、当時の美術界に凄まじい衝撃を与えました。これは音楽で言えば、それまでの古典的な旋律を壊し、不協和音を取り入れた近代音楽の誕生に近い衝撃でした。

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論理性と体系化

マティスが単なる「奇をてらった人」で終わらなかったのは、彼がこの新しい色の使い方を体系化(セオリー化)したからです(←――「財=システム形成=理論構築」になります)。

  • 理論の確立: 彼は自身の著作『画家のノート』などで、「なぜこの色をここに置くのか」という理由を、色彩心理学や構図の論理を用いて説明しました(←――「金=論理性」になります)。

  • 影響力: 感覚だけに頼らず、論理的な裏付けを持って「色の新しいルール」を提示したため、後の抽象画(カンディンスキーなど)やグラフィックデザインに決定的な影響を与えることになりました。

「引き算」の美学を極めた

マティスの絵は、一見すると子供が描いたようにシンプルに見えることがあります。しかし、それは手を抜いたのではなく、「徹底的に無駄を削ぎ落とした結果」です(←――「金=取捨選択、絞り込む、洗練化、精緻化、美化、整理整頓、シンプル化、コンパクト化」になります)。

  • マティスの革命: 彼は、対象をじっと観察し、その物の「本質」を伝えるために最低限必要な線や形だけを残しました(←――「金=観察力・分析力・洗練化」になります)。

  • 評価の理由: 写実的に細かく描き込むことよりも、「シンプルな線一本で、その物の生命力をいかに伝えるか」という新しい評価軸を作りました。

「心地よさ」を芸術の目的にした

多くの芸術家が「社会の苦しみ」や「激しい感情」を作品にぶつける中、マティスは全く異なる目的を掲げました。

  • マティスの革命: 彼は、自分の絵が「疲れ切ったビジネスマンや労働者が、一日の終わりに座る『安楽椅子』のような存在であってほしい」と願いました(←――天王星人っぽいです)。

  • 評価の理由: 芸術は難解で苦しいものである必要はなく、「人間の精神を癒し、調和を与えるための機能的なもの」であってもいいという視点は、デザインやインテリアの分野にも多大な影響を与えました。

  • 8  18 24 28 36 38 48 54 58 66 68 78 84
  • 〇 〇 〇 ● ● ● 辛  辛  庚  庚  己  戊  戊
  • ● 〇 辛  辛● ● ●   ● ● ● ●   
  • 時 日 月 年    時 日 月 年    時 日 月 年
  •  丙 丙      比 比     戊 丙 丙 己
  •   ↓ ↑        ↓ ↑
  •             戌 申 子 巳

まとめ

マティスが評価されているのは、単に「綺麗な絵を描いた」からではなく、「絵画はもっと自由で、もっとシンプルで、もっと人間に寄り添うものであっていい」という新しい自由を、論理的な裏付けとともに証明したからです。

晩年の彼は、体力が衰えると「描く」ことすらやめ、ハサミで色紙を切り抜く「切り絵」に到達しました。この「色彩そのものをハサミで掴み取る」という行為は、色と形の対立を終わらせた芸術の究極の形として、今も美術史に刻まれています。

←――確かに、彼の八字における「天地の剋」は、「火剋金」と「水剋火」ですが、「火生土、土生金」及び「水生木、木生火」と言うように通関用神を用いるならば、対立関係(相剋関係)は解消されます。

彼の八字には、通関用神として「土」はありますが、「木」がありません。

「木=情緒性、人情味、人間味・人間臭さ、仁=思いやり・優しさ」なので、「もっと人間に寄り添うものであっていい」という彼の芸術の目的は、水面下で「木」が関係しているのかもしれません。