ヨーク研究所
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四柱推命

画家の八字を研究する(その5)【四柱推命】

今回は、画家のゴッホの四柱八字を研究してみたいと思います。

ゴッホの四柱推命

八字から分かること

フィンセント・ファン・ゴッホ:男性:1853年3月30日午前11時00分:オランダ・北ブラバント州ズンデルト生まれ:均時差は-4分程度、経度時差はなし。ゆえに生時は約10時56分:天王星人(辰巳):

ゴッホの生年月日と生まれた時刻は、Astro databaseというサイトで検索しました。

ゴッホの八字(命式)は次のようになります。

  • 時 日 月 年
  • 癸 丙 乙 癸
  • 巳 申 卯 丑

小山内式の蔵干を採用すると、この八字は次のように書き換えることができます。

  •           通変での表示
  • 時 日 月 年   時 日 月 年  (比=比劫の略)
  •   癸   官 印   (官=官殺の略)
  • ↓ ↓       ↓ ↓      (矢印=剋の略)
  •        

年柱と月柱が通根(=天干と地支が同じ五行)しており、美しい八字だと思います。

日柱と時柱の複雑な「剋(こく)」の相互作用がどのような事象として現れるのか気になります。

日干の強弱の判断

まず、月支が乙なので、この八字は木旺になります。

日干の丙は「旺(5)相(4)死(1)囚(2)休(3)」の「(4)」で強いです。

そして、時支の丙も「相(4)」で強いです。

また、この八字の乙は、「旺(5)」で旺盛(最強)です。

さらに、乙は通根・透干しているのでより強まります。

また、この八字の癸は、「休(3)」で強くも弱くもない並の状態です。

ただ、年柱の癸は通根・透干しているので強まります。

一方で、時干の癸は2つの強い丙に反剋(はんこく)されています。

また、この八字の庚は「囚(2)」で弱いです。

この八字では、癸「官殺」と庚「財」が強い丙「比劫」によって完全に抑(おさ)え付けられています。

また、この八字の「乙」はただでさえ「旺」で強く、通根・透干によりさらに強まり、年柱の強い「癸」により生じられるので、さらに強まります。

つまり、この八字では乙「印」が異常に強いことが分かります。

ここから日干の強弱の判断に入ります。

日干「丙」は時支の「丙」と協力して、時干「癸」からの剋に耐(た)え、日支「庚」を剋しています。

(なお、時支の「丙」はゴッホの弟のテオかもしれません。)

この八字の「乙」は異常に強いので、日干「丙」に力量を洩(も)らしていると考えられます。

なお、陰干の乙は、普通ぐらいの強さでは、陽干「丙」の力量の増加にはあまり寄与しないことが多いようです。

これらの力量的なやり取りを総合的に判断しますと、とても難しいところですが、日干「丙」はやや身強になると思います。

ただ、「やや身弱」や「身中」と考えても問題ないと思います。

よって、大運では「火」と「木」が凶になります。

ただ、この八字は既に五行の力量的なバランスが取れていると言うことになると思います。

よって、大運で「強い干支(=通根した干支)」が巡ると、「五行のバランス」が崩されることになります。

なお、日干「丙」は特令を得ているので、権威性を持つ可能性があります。

  • 時 日 月 年     時 日 月 年    時 日 月 年
  •   癸     官 印     癸 丙 乙 癸
  • ↓ ↓         ↓ ↓
  •          官    巳 申 卯 丑

ゴッホの気質

日干に隣接する通変は、官殺になります。

隣接する通変とは、日干の左右および下にある通変のことです。

この隣接する通変がこの人の気質に最も影響すると考えられています。

印のキーワード好奇心自分の興味関心に従うマニア研究心専門性、国家資格、入力タイプ、知の継承者、教育、文化伝統、文脈重視(歴史を尊重)、真面目、正統派、規則正しい、慎重、安定志向、リスク回避、保証を求める・保険をかける、深い思考力、懐疑心、頭でっかち、考え過ぎ(ノイローゼ)マイペースユニーク個性的、自己愛、ナルシシスト、カリスマ性、利己的(我がまま、保身)、人の好き嫌い、プライドが高い、籠る=孤立人気運引き立て運、受賞、一芸に秀でる、生理的欲求、快楽主義、依存中毒、他者利用、甘え上手、自分でやらない、努力や競争が嫌い、多様性開放性(芸術との縁)受け入れる、享受、飽き性、多忙システム(社会や家系)からの恩恵、システム(社会や家系)との調和、主観的(他人には理解できない個人的感覚=クオリア)精神世界、儀式、スピリチュアル、占い、宗教、信仰心、哲学。

財のキーワード:現実的、計画的、合理的、察知、感知、予知、先読み力、計算、物事を円滑に回す能力、客観性、俯瞰力、観察力・分析力、設計力、システム形成(=仕組み作り・構造化・循環化・理論構築)、狩人、追求心・追究心強い目的意識、欲張り、成果主義目的達成志向、逆算思考、効率主義、ビジネス、支配欲、コントロール欲、統治欲、所有欲・物欲、物質世界(=人・物・金・情報)、気付く、気が利く、気遣い、気配り、察しがいい、ニーズの把握、大衆性、大衆受け、エンタメ系、ユーモアがある、人を喜ばせる事が好き、エンターテイナー、愛想がいい、辻褄合わせ、嘘つき、盗み、金銭問題=お金への執着、異性問題=異性への執着目的のためには手段を選ばない強引負けず嫌いの強い性格、殺人、脳の報酬系(ドーパミン)。

官殺のキーワード責任感正義感、使命感、他者貢献利他性自己犠牲の精神献身的不安感、危機管理力、強迫観念ネガティブ思考、クヨクヨしがち、落ち込み易い、義務感、鋭敏(びくびく)、仮面、虚勢を張る、萎縮、逆境に身を置く、自分の事より他の事を優先する人の心を揺さぶる、外圧(外界)への耐性=外圧に順応して動く、忍耐力努力家我慢、組織、力関係、公職、出世、地位、名誉、権力、維持管理、社会帰属意識、自己の存在意義や存在価値を気にする、承認欲求=評価されたい、革命家理想家、反抗心、怒り、暴力、非道、マスト思考規律やルールを守る、忠誠心、従順性、思考停止、押し付けがましい、お節介自分にも他人にも厳しい、ヒーロー気質、リーダー気質、協調性、同調圧力、非結果主義(=プロセス重視)、修業・鍛錬・試練・躾(しつけ)、礼節丁寧、控え目、自制心、倫理観、モラル、道徳心ストレス、重荷、病気、いじめ、縦社会、体育会系、秩序。

これらのキーワードの内、どれが現実の事象として現れるかは分かりません。

ただ、良い事象が現れるか悪い事象が現れるかは五行の強弱からだいたい分かることもあります。

上述の五行の強弱から考えると、「印」の特徴が強く現れる可能性が高いと思います。

ただ、「印」が強過ぎるので、「印」の悪い特徴も現れる可能性が高いです。

例えば、主観性が強く人と客観的な話し合いができなかったり、我がままになったり、言い訳ばかり考えて行動できなかったりするかもしれません。

「官殺」は反剋して自分のものにしているので、「官殺」の良い特徴が現れる可能性が高いです。

つまりは、他者貢献、利他性、献身的、自己犠牲の精神、責任感、正義感などがキーワードになる可能性が高いです。

「財」は比劫争財の状態なので、「財」の悪い特徴が現れる可能性があります。

つまりは、女性やお金または目標に対する強い執着を見せるかもしれません。

ただ、通変には五行の強弱とは無関係に現れる特徴もありますので、正確に推命することは難しいと思います。

ちなみに、「印」と「財」が隣接する方は次の傾向が現れるそうです:

常識的、(外向きと内向きの)バランスが良い、育ちがいい、堅実。

また、「財」と「官殺」が隣接する方は次の傾向が現れるそうです:

人当たりがいい、組織人、勤勉性、協調性、人生に自分がない(=お人好しなど)。

また、「印」と「官殺」が隣接する方は次の傾向が現れるそうです:

内向き=インドア派・専門的・保守的・過去志向。

  • 時 日 月 年     時 日 月 年    時 日 月 年
  •   癸     官 印     癸 丙 乙 癸
  • ↓ ↓         ↓ ↓
  •          官    巳 申 卯 丑

年干の解釈

年干(=人生の方向性や家系)が「官殺」なので、ゴッホは「社会的な役割を果たす人生」になる傾向が強いのではないかと予想されます。

そして、年干「官殺」のキーワードは、「社会貢献」「お役目」「家系」「地位」「名誉」「権力」「出世」などになると思っています。

実際に、ゴッホの実家は牧師の家で、ゴッホの父は彼に牧師になってもらいたかった様で、そのための教育を彼に受けさせています。

また、この八字は天干の流れが良いです。

つまり、水「官殺」→木「印」→火「比劫」という天干の良い流れがあります。

ゴッホは家系からのお役目を果たすため、家系からの恩恵(教育)を受け、社会で活躍する可能性があったと思います。

ただ、実際には、彼は24歳で牧師を目指すことになりますが、目指した時の彼の年齢が遅く、牧師なるための試験に合格することはありませんでした。

ただ、ゴッホは学校での成績は良かったので、彼がもう少し早く牧師を目指していたら、試験にも合格し、牧師になっていたかもしれません。

ここら辺のぐだぐだ感のある人生は、六星占術の天王星人っぽい感じがします。

なお、天王星人の特徴の1つは「夢が見つかるまで職を転々とする」です。

水木の情緒

この八字には、水や木が多いので、次の「水木の情緒」の傾向が出るかもしれません:

情に流され易い、思い付き、気分、気まぐれ、感覚派、人情味がある、人間味、人間臭さ、義理人情、温かみ、思いやり、優しさ、だらしなさ、回り道、快楽。

  • 時 日 月 年     時 日 月 年    時 日 月 年
  •   癸     官 印     癸 丙 乙 癸
  • ↓ ↓         ↓ ↓
  •          官    巳 申 卯 丑

火金の合理

この八字には、火や金が多いので、次の「火金の合理」の傾向が出るかもしれません:

合理的、冷徹、論理的思考、矛盾がない、無駄がない、筋を通す、機械相手の作業が得意、理系向き。

ChatGPTによると、ゴッホは絵を良くするための科学・技術(遠近・色・光・版画・構造物の観察)に前向きであったそうです。

なお、「火」や「印」には宗教という象意があります。

ただ、「水」が「火」を剋していたり、「火」が「金」を剋していたりすると、宗教との関わりがあまりないことになるそうです。

ゴッホの場合も、牧師を目指しますが、目指した年齢が遅く、神学の試験に合格することはありませんでした。

さらに、伝道師にもなれませんでした。

しかし、伝道師と画家に共通点を見出し(どちらも弱者を救う)、画家になることになります。

食傷がない

この八字には、土「食傷」がありません。

よって、ストレスを溜め込み易かったり(発散が苦手)、接客(コミュニケーション)が苦手だったり、ポジティブ思考(楽観的)ではなかったり、やりたい事を見つけにくかったりするかもしれません。

ChatGPTによると、ゴッホは自分に休息を与えることが苦手だったようで、過労になったり、不眠になったり、しばしば生活への不安感に襲われたりしていたようです。

なお、ゴッホが美術商を解雇された理由の1つは、「接客が不器用で評判が悪かった」からであるそうです。

また、ゴッホは15歳頃に理由不明で退学していますが、これも「食傷」がないことと関係があるのかもしれません。

「食傷」は「表現の星」と言われているので、画家の方には八字にあった方が良いのではないかと思いますが、実は「火」も表現力に関わっているようです。

ゴッホの場合は、強い「丙」が2つあるので、土「食傷」がなくても表現力は十分あったとも言えます。

地支の剋・天地の剋

この八字の日柱と時柱には4つもの「剋」があります。

何か特殊な事象が現れるような気がします。

日支と時支の間に「剋」があるので、次の事柄がキーワードになるかもしれません:

葛藤、心の迷い、ジレンマ、心の対立・矛盾、心の封鎖、離婚、価値観の変化・認知領域の拡張(→生成と発展へ)。

ゴッホがフラフラした挙動を示すのは、この地支の剋が原因なのかもしれません。

(天王星人だからと言うのもあるかもしれませんが。)

また、日柱と時柱に天地の剋(=天干と地支の間の剋)があるので、

二面性が出たり、異常な部分(劣った部分)と異能な部分(優れた部分)が出たりするかもしれません。

または、私生活や嗜好が揺らいだり、才能・個性・特技・心理が揺らいだりするかもしれません。

  • 時 日 月 年     時 日 月 年    時 日 月 年
  •   癸     官 印     癸 丙 乙 癸
  • ↓ ↓         ↓ ↓
  •          官    巳 申 卯 丑

最強の五行

この八字の最強の五行は「木」であり、「火」と「水」もそこそこ強いです。

木の病気=肝臓、目、脳神経系、頭、メンタル精神病睡眠、筋(=神経,腱,筋膜)に注意。

木のキーワード生命力、躍動(うごめき)、(ゆっくりと)成長、発展性、上昇志向、(長期的な)目標、(長期的な)ビジョン、大局観(=視野が広い)、実直真面目正直誠実不器用、リーダーシップがある、上下関係、情緒性感情や気持ちを重視、情に流され易い、情に弱い情に厚い人情義理人情人間味・人間臭さ、仁(=思いやり・優しさ)、「動物を可愛がるのも木、動物を虐待するのも木」、情け容赦ない、情にほだされる、情をかける、温かみ感情的、非合理・非結果主義、有機物的(有機的)、和、調和性、協調性、共感力、絆、仲間、柔軟性、感覚派気分、気まぐれ、思い付き、閃(ひらめ)き、妄想、始まり、新しい物好き、新奇性、革新、新進気鋭創造性(発想力)、若々しい、快楽、だらしなさぐだぐだ曖昧優柔不断、繁殖。

火の病気=心臓、舌、目、血液系、循環器系(血脈,血管)、精神の安定性に注意。

火のキーワード:絶対的なもの(宗教・科学・法律など)を求める、頂点、君臨、宗教・真理、絶対主義、権威主義、ピラミッド構造、トップダウン型、縦社会(上下関係)、原理主義(=自分の経験よりも原理・法則・法律・真理を重視)、原理・法則・法律・真理の応用=応用力がある=演繹的思考力=抽象から具体へ、爆発力(=短気、感情的、心臓=ポンプ、創造性、表現力、プレゼン上手、お喋り、雄弁・多弁)、集中力(熱中、短期集中型一気呵成)、活力、活発、情熱、積極性、活動的、戦闘・闘争・戦いアドレナリン周囲を活性化(影響力魅力、華やかさ、刺激的、1点からの拡大・拡散)、皆を照らす(=表舞台で注目を集める、目立つ、派手、人目を引く、温かみ)、闇を照らす(=暴く、暴露、解明力、裸、禿)、自己中心的(=ややサイコパス気質=人を物のように扱うことがある)、排他的、移り気飽き性恋愛

水の病気=腎臓、、泌尿器系、生殖器系、循環器系(ホルモン,体液,血液,骨髄)、冷え性に注意。

水のキーワード感情・思考の変化(=豹変、激怒、自由奔放、自由な発想、流れる、流す)、適応能力(柔軟性、臨機応変、変幻自在、その場その場で、その時その時で)、脱秩序、形(ルール)がない、常識に囚われない、こだわりが少ない、固定観念・既存価値観の破壊、破壊(浄化)と再生、再構築、循環性(周流)、察知=先見の明・先見性探究心研究心、情報伝達(情報発信)、浸透、知性的(=頭が良く回る、物知り、戦略的思考、など)、冷静(=冷めている視点、冷やす、セロトニン、多視点、多面的、メタ認知力=俯瞰力)、秘匿性(=隠す、寡黙)、特殊化(=1点への収束、集約、最適化、適合化、特化、専門化、専用化、深化、高度化、複数の専門分野、世間一般からのズレ世間から理解されにくい)、横社会(=縦よりも横の繋がりを重視、対等・公平・平等な関係)、闇の性質(=ずる賢い、嫌(いや)らしい、卑(いや)しい、冷たい、闇落ち)。

以上が八字から私が読み取れる極めて抽象的な情報です。

残念ながら、具体的な事象として何が現れるかは、なかなか分かりません。ご本人との対話が必要になります。

大運から分かること

ゴッホの大運は次のようになります。

  • 8  18 28 38 48 58 68 78 88(歳)
  • 甲  癸  壬  辛  庚  己  戊  丁  丙
  • 寅  丑  子  亥  戌  酉  申  未  午
  • .
  • 時 日 月 年     時 日 月 年    時 日 月 年
  •   癸     官 印     癸 丙 乙 癸
  • ↓ ↓         ↓ ↓
  •          官    巳 申 卯 丑

そして、小山内式の蔵干を採用すると、大運は次のように書き換えることができます。

8 18 24 28 36 38 48 54 58 66 68 78 84 88

 ● ● ● ● ● ● ● 〇 〇 〇 ● ● 

 〇 ● ● ● ● 〇 ● ● ● ● 〇 ● 

ここで●には色々な意味があるのですが、例えば、自分の仕事が他者から認めれる可能性がある時期になります。(ただ環境が整った場合の話になります。)

〇にも色々な意味があるのですが、例えば、独創性や才能(専門性)が発揮される可能性がある時期になります。(ただ環境が整った場合の話になります。)

なお、●と〇の詳しい説明は、こちらのYouTubeをご覧下さい。

ゴッホは18歳から●や〇が付く時期がずっと続くので、環境が整えば、一業に専念することができたと思います。

何をするにしても、とても可能性があった人物であったことが分かります。

また、上述のように、ゴッホは、大運で「火」と「木」が巡ると「五行のバランス」が崩れることが分かりました。

ただ、ゴッホは「やや身強(=身中)」なので、「強い干支(=天干と地支が同じ五行)」が大運で巡ることがなければ、体調面においてそれほど問題になることはないと予想されました。

残念ながら、ゴッホの大運は「強い干支」が巡る比較的激しい大運です。

8歳から17歳までは、強い木「印」の干支が巡るので、メンタルや目の病気に注意が必要であったと思います。

「印」が強い時期ので、学校の勉強はできたかもしれませんが、籠(こも)りがちで(=孤立しがちで)、ユニークさや主観性(=自分一人のものの考え方)が強く出てしまう時期であったかもしれません。

また、この時期は●や〇が付かないので、自分探しの時期(=やりたい事を見つけるまでの試行錯誤の時期)になる可能性があります。

18歳から27歳までは、比較的弱い水「官殺」が巡る時期で、仕事、献身、試練、修業の時期であったかもしれません。

この時期においては、体調は比較的整っていたのではないかと推命されます。

28歳から37歳までは、強い水「官殺」が巡る時期で、ストレス、病気、逆境、災難、いじめなどには要注意な時期になると思います。

ゴッホは「やや身強(=身中)」なので、強過ぎる干支が巡ると「五行のバランス」が崩れ良くないです。

しかも、強い「官殺」が巡るので、何か良くないことが起こってしまうかもしれません。

残念ながら、ゴッホは37歳の時に自殺されています。

なお、ChatGPTによると、自殺の原因は分かっていないそうです。

また、35歳の時には「耳の一部を切り落とす事件」を引き起こしています。

陰陽五行論的には、耳は水の部位です。

ChatGPTによると、35歳頃から精神的な乱れが本格化したようです。

ゴッホの八字は水が多く比較的強いので、水はこれ以上欲しくないところです。

ただ、水「官殺」が多くなり過ぎたことで、反作用(反動)として土「食傷」の性質(=発揮・発散・生み出す・表現力・衝動性・行動力)が強まることが予想されます(土剋水の作用)。

なお、四柱推命的にも、「強い官殺が巡ったので、ゴッホは亡くなったのだ」とは言えないと思います。

なぜなら、ゴッホは「やや身強=身中」なので、強い「官殺」が巡っても、そこそこ戦えたと思うからです。

つまり、辛い事やしんどい事があったとしても、死にまでは至らないと予想されます。

ゆえに、四柱推命的にも自殺の原因は不明だと思います。

ただ、自殺のようなことが起こる時期は、四柱推命的には、強い「官殺」の時期が有力候補になるかもしれません。

なお、「水」には「変化、恐れ、不安、たまる」などの象意もあります。

なお、「水火激冲」の考え方を採用しますと、ゴッホはまさに「水火激冲」で自殺したのではないかと言うことになります。

「水火激冲」とは、「強い水」と「強い火」が激突し、激しい変化や混乱が起こることを指す四柱推命用語です。

「水火激冲」の事象としては「身心の不安定」「精神的な疾患」「突然死」などがあるようです。

ゴッホの人生

ゴッホの年表

ChatGPT-5-Thinkingによると、ゴッホの年表は次のようになります。

なお、色が付いた年齢はゴッホが代表作を制作した年齢です。

1853年 0歳 3月30日、オランダ・ズンデルトに生まれる(牧師家庭)。
1864年 11歳 親元を離れ、ゼーフェンベルヘンの寄宿学校へ。幼く家を離れる不安→寄宿生活は「とても不幸せ」に感じる。
1866年 13歳 ティルブルフの王立中等学校ウィレム2世校へ。学業は得意(とくに語学)。
1868年 14歳 中等学校を学年途中で退学(理由は不明)→以後、進学の王道(古典語重視のギムナジウム)から外れる。
1869年 16歳 画商グーピル社ハーグ店に入社。早く働き始める(家の方針・本人の適性探し)→職業の世界で経験を積む。
1873年 20歳 グーピルのロンドン支店へ転勤。異国生活の寂しさ→内向的に。
1875年 22歳 パリ本店へ異動。販売の仕事に疑問/信仰心が高まる→画商の仕事に冷めはじめる。
1876年 23歳 年始に解雇通告(接客不向き+繁忙期の無断帰省など)→4月退社。以後、英国で学校助手・説教補助などを転々
1877年 24歳 アムステルダムで神学受験の準備(叔父ストリッカー宅)。中等学校出身で古典語が不足→猛勉強開始。
1878年 25歳 ラーケンの宣教師学校で3か月研修。継続は自費条件→資金難で断念挫折)。
1879年 26歳 ベルギー炭鉱(ボリナージュ)で試用伝道。極端な自己犠牲的実践→組織と噛み合わず契約更新なし
1880年 27歳 伝道の挫折→「絵で人を支えたい」と決意。本格的に画家の道へ。(原因:信仰の志+挫折/結果:進路転換)
1881年 28歳 実家エッテンで素描に打ち込む。いとこキーへの求婚騒動+父と口論(クリスマス)→家を出てハーグへ。
1882年 29歳 ハーグでシーン母子と同居。困窮する彼女を支えたい善意→家族と深く対立/生活はさらに苦しく。
1883年 30歳 貧困と行き詰まり→シーンと別れる(9月)→ドレンテへ移動して一人で制作→年末、両親のいるヌエネンへ。
1884年 31歳 ヌエネンで農民や機織りを大量に写生。地道な訓練の積み上げ→大作への準備が整う。
1885年 32歳 『ジャガイモを食べる人々』完成(4–5月)=代表作。モデル女性をめぐる誤解や父の死→村との摩擦が深まり、年末にアントワープへ。
1885末 32歳 アントワープで短期アカデミー在籍。貧困・栄養不良→翌年パリへ活路を求める。
1886–87年 33–34歳 パリで印象派・新印象派を吸収。日本の浮世絵に熱中→色が明るく、筆触が軽快に。(1887:広重・英泉の模写)
1888年 35歳 2月アルルへ移住。パリでの過飲・疲労→南の光と安寧を求めて。
代表作:『夜のカフェテラス』『夜のカフェ』『アルルの寝室』『ひまわり(第1連作)』。
1888年 35歳 10月ゴーギャン到着→共同生活開始。理想の“黄色い家”=仲間の拠点を作る。しかし口論激化→12/23耳の自傷事件(大きな破綻の始まり)。
1889年 36歳 住民の嘆願で危険視される→5/8サン=レミ療養所へ自ら入院。波(発作と寛解)の中で制作を続ける。
代表作:『星月夜』『アイリス』『包帯をした自画像』。
1890年 36歳 2月、甥の誕生祝いとして『花咲くアーモンドの木』。(原因:家族の喜び/結果:希望の象徴の絵
1890年 37歳 5/20オーヴェール=シュル=オワーズへ(ガシェ医師のもと)。制作爆発(約2か月で70点超)
代表作:『医師ガシェの肖像』『カラスのいる麦畑』。
1890年 37歳 7/27野外で自傷とされ、7/29死去。再発への恐れ+家族への負担感+心の限界感→悲劇的結末。
  • 8 18 24 28 36 38 48 54 58 66 68 78 84歳
  •  ● ● ● ● ● ● ● 〇 〇 〇 ● 
  •  〇 ● ● ● ● 〇 ● ● ● ● 〇 
  • 時 日 月 年     時 日 月 年    時 日 月 年
  •   癸     官 印     癸 丙 乙 癸
  • ↓ ↓         ↓ ↓
  •          官    巳 申 卯 丑

ゴッホは32歳以降に代表作を制作しています。

確かに、●の付く時期です。

天王星人の特徴である「夢が見つかるまで職を転々とする」を体現したかのような人生です。

ちなみに、天王星人の特徴としては以下のものが挙げられているようです:

楽観的で前向き、寛容、根が優しい、争い事が嫌い、感情や人情を優先する、寂しがり屋、人から嫌われたくないという気持ちが強い、八方美人、優柔不断、決断力がない、物事を先延ばしにする、ルールや時間にルーズ、管理が苦手、計画性がない、事なかれ主義、現実主義的、現実的に話を進めていく、結果を重視する、論より証拠、したたかで計算高い、贈り物は高価な物が好き、品物を贈って気持ちを伝える、逆境やピンチに強い、気持ちの切り替えが早い、嫌なことは直ぐに忘れる、些細なことは気にしない、常識に囚われない、環境の変化に素早く対応する、思い立ったら即行動、頑固一徹、一度決めたらどこまでも突き進んでしまう頑固さがある、仕事では妥協しない、好奇心旺盛、出会った人から色々なことを吸収して成長していく、勉強家、人と関わるのが大好き、コミュニケーション能力が高い、初対面の人と打ち解けるのが得意、人に囲まれていることで安心しイキイキする、さりげない心配りができる、人付き合いを大切にする、友達が多い、周囲にいつも人が集まって来る、協調性がある、人懐っこい笑顔が印象的、シャイな面もある、大勢で居ると疲れるので一人で居る時間も好き、世渡り上手、人に頼るのが上手い、頼まれたら断れない、困っている人を見過ごせない、恋愛好き、浮気性、スリルを楽しむ、波乱万丈の人生に憧れる、夢が見つかるまで職を転々とする、我がままな言動が目につくこともある、精神的な心が欠けている、家系や社会からはみ出る、家族とのコミュニケーションを大切にする。

なお、上記の特徴は、天王星人の人ならば全て当てはまるという訳ではなく、天王星人の人でも当てはまらない特徴が幾つもあると思います。

ゴッホの性格・人柄

ChatGPTによると、ゴッホの性格や人柄は以下のようにまとめられるようです。

  • 時 日 月 年     時 日 月 年    時 日 月 年
  •   癸     官 印     癸 丙 乙 癸
  • ↓ ↓         ↓ ↓
  •          官    巳 申 卯 丑

ゴッホの人柄は、一言で言えば「優しさ理想の強さ、そして過敏さ頑固さが同居する人」です。

弱い立場の人を見ると放っておけず正しいと思ったことは曲げない

その真面目さが周りを温めることもあれば、逆に人間関係をこじらせることもありました。

長所

  • 思いやり責任感(←―「木=思いやり」、「官殺=責任感」です)
    貧しい人や辛い生活の人に心が向きやすく、実際に助けようと動くタイプです(←―六星占術の天王星人の特徴が良く出ていると思います。水「官殺」のためとも言えます)。炭鉱の町では人々と同じ質素な暮らしを選び、ハーグでは居場所のない女性とその子どもたちのために生活の面倒を見ました。見て見ぬふりをしない人でした(←―天王星人と「官殺」のためでしょうか)。

  • 理想にまっすぐ(←―「官殺=理想家」「木=真っ直ぐ・実直真面目・目標・ビジョン」です)
    「きれい事」より「本当の生活」を描くことを大事にしました。農民の手のゴツさや疲れまで絵に残そうとするのは、相手への敬意からです。美しく飾るより、真実を伝える方が正しいと信じていたからこそです。

  • とてつもない勤勉さ(←―「財・官殺=勤勉さ」になります)
    できないことに真正面から取り組む。遠近法やデッサンを地道に練習し、毎日外に出て描き続けました。彼にとって「描くこと」は仕事であると同時に、心の調子を立て直すセルフケアでもありました。

  • 率直さ誠実さ
    とくに弟テオへの手紙では、感謝も不安も包み隠さず書きます。よく見せようとせず、正直に現状を伝える誠実さがあります(←―「木=実直真面目・正直・誠実」「火=暴露」です)。

  • 人と一緒に創作したい気持ち
    仲間と暮らして互いに刺激し合う家を作りたい」という(いわゆる“黄色い家”の構想)を本気で準備しました(←―「木=有機的、仲間、目標、ビジョン」「比劫=仲間、協力、共有、共生」です)。面倒見の良さ、信頼したい気持ちが強い人です。

  • 時 日 月 年     時 日 月 年    時 日 月 年
  •   癸     官 印     癸 丙 乙 癸
  • ↓ ↓         ↓ ↓
  •          官    巳 申 卯 丑

短所

  • 距離の取り方が不器用
    良かれと思って一歩踏み込みすぎ、相手や家族の境界線を越えてしまうことがありました。恋愛では相手の明確な拒絶を受けても気持ちを切り替えられず、長くこじれる(←―「比劫争財=女性への執着」のためでしょうか)。善意が行き過ぎて、現実的な折り合い(お金・家族の事情・社会のルール)とぶつかってしまいます(←―「木=不器用」なのかもしれません)。

  • 頑固さと衝動(←―「火=頑固」「天王星人=頑固」になります)
    議論が熱くなると引けなくなる(←―「火=情熱・戦い・アドレナリン・雄弁・多弁」のためでしょうか)。理想が強すぎて譲れず、友人とも激しくぶつかることがありました。ここに体調の悪化や不眠、飲みすぎなどが重なると(←―「印」が強いためでしょうか。「印=規則正しい生活」ですが、「印」が大過すると、「不規則な生活」「多忙」になるようです)、判断や振る舞いが荒れてしまい、近所との関係も悪化しがちでした。

  • 自己犠牲過労の悪循環
    もっと働けば報われる」という思いが強く休まず描き食事や睡眠を削ってしまう(←―「官殺=忍耐力・努力家・強迫観念・自己犠牲の精神」のためでしょうか。「食傷」がないので「発散」「遊び」「娯楽」「自由」が苦手なのかもしれません)。体がもたずに気分が落ちる→さらに挽回しようとして無理を重ねる、という空回りのループに入りやすかった。

  • お金と将来への不安を抱え込みやすい
    弟の仕送りで制作を続けていたため、「自分は家族の重荷かもしれない」という負い目を感じやすく、これがプレッシャーになって仕事をさらに自分に課す、という面もありました(←―「官殺=責任感・プレッシャー・我慢・不安感・強迫観念」のためだと思われます。「食傷=ポジティブ思考・楽観性」が無いことも関係しているのかもしれません)。

一般の感覚から「わかりにくい」ところを噛み砕くと

  • 優しさがトラブルの種になる矛盾
    普通は「優しい=好かれる」ですが、彼の場合は「優し過ぎて踏み込みすぎる」ことがあり、相手の生活に実務的な負担や不安を生んでしまう(←―「木=優しさ」が強過ぎるためでしょうか)。善意が原因で関係が崩れる、という一見逆説的なことが起きました。

  • 「真実>快適さ」という価値観
    多くの人は場の空気を読んで穏やかに流しますが、彼は正しさや本物らしさを優先します。遠慮や飾りを良しとしないため、「正直すぎる」「扱いづらい」と見られることがある一方、作品にはそれが強い力として表れます(←―これも「木=正直・誠実・実直真面目」が強いためでしょうか)。

  • 「ほどほど」が苦手
    人を求めて共同生活を夢見ながら近づきすぎるとぶつかる。働けば働くほど良いと思いながら、過労で崩れる。ゼロか百かに振れやすく、中庸に留まるのが難しい人でした(←―「土=中庸」がないためでしょうか。確かに、彼の八字は「情緒性(水木)vs合理性(火金)」という二項対立がある八字です)。

  • 時 日 月 年     時 日 月 年    時 日 月 年
  •   癸     官 印     癸 丙 乙 癸
  • ↓ ↓         ↓ ↓
  •          官    巳 申 卯 丑

人間関係は「問題だらけ」だったのか?

「いつも問題だらけ」ではありません。たしかに恋愛や同居の選択、同業者との衝突、近隣との摩擦など目立つつまずきはありましたが、同時に深い友情も育てています。郵便配達夫ルーラン一家の肖像を何枚も描いたことに象徴されるように、信頼できる相手とは温かい関係を長く保てました。
つまり彼は対人能力が低い人ではなく、価値観が強くて揺らぎにくい人(←―木「印」が強いためなのでしょうか)。その強さが合う相手とはうまくいき、合わない相手や状況では激しくぶつかった、というほうが実情に近いです。

「精神の乱れ」はいつ頃から?

心が大きく崩れる最初の決定的な出来事は35歳(1888年末)です。以後は良い時期と悪い時期が波のように交互に来ます。30歳前後にも落ち込みや孤独はありましたが、医師の診断や大きな破綻ではありません。
なので年齢で言えば、本格的な不調は35歳からと考えるのがいちばん公平です。

ゴッホの子供時代

ChatGPTによると、ゴッホの子供時代は次のようになるようです。

  • 8 18 24 28 36 38 48 54 58 66 68 78 84歳
  •  ● ● ● ● ● ● ● 〇 〇 〇 ● 
  •  〇 ● ● ● ● 〇 ● ● ● ● 〇 
  • .
  • 時 日 月 年     時 日 月 年    時 日 月 年
  •   癸     官 印     癸 丙 乙 癸
  • ↓ ↓         ↓ ↓
  •          官    巳 申 卯 丑

ゴッホは「静かで内向的」、でも勉強(とくに語学)はよくできる生徒でした(←―印と官殺が日干に隣接すると「内向き=インドア派・専門的・保守的・過去志向」になり易いようです。「印=勉強、籠る、個性的、マイペース」です)。

寄宿生活はつらく、中等学校は2年目の途中で辞めています(←―学生時代のゴッホは大運でも木「印」が非常に強まる時期だったので、「印」の大過が悪く働いたのかもしれません。ただ、木「印」が強過ぎるので、反作用として金「財」の性質(客観性・円滑さ・気配り・強い目的意識)が強まるとも考えられます)。

学生時代の様子

時期・年齢 学校・場所 様子
11〜13歳(1864–66) ゼーフェンベルヘンの寄宿学校 寄宿生活は「とても不幸せ」と伝えられます。美術の特別な才能はこの時点では目立たず、時々デッサンをする程度。
13〜15歳(1866–68) ティルブルフの王立中等学校 成績は良好、なかでも語学が得意。ただし2年目の途中(1867–68学年)で中断し、その理由は不明とされています。
同上(授業) (同校のデッサン) 当時名教師と評判のC.C.フイスマンスから観察にもとづくデッサンを学びました。

まとめ

  • 勉強はできた(語学が強い)けれど、寄宿生活は合わなかった
  • 中等教育は好成績だったのに、2年目の途中で辞めた(理由は記録上わからない)。

ゴッホの功績

ChatGPTによると、ゴッホが美術界で高く評価される理由は、次のようになるようです。

  • 8 18 24 28 36 38 48 54 58 66 68 78 84歳
  •  ● ● ● ● ● ● ● 〇 〇 〇 ● 
  •  〇 ● ● ● ● 〇 ● ● ● ● 〇 
  • .
  • 時 日 月 年     時 日 月 年    時 日 月 年
  •   癸     官 印     癸 丙 乙 癸
  • ↓ ↓         ↓ ↓
  •          官    巳 申 卯 丑

1) 色がまっすぐ心に届く
ゴッホは、黄色・青・オレンジ・緑などを思い切ってぶつけます。影を黒で塗るより、色同士のぶつかり合いで明るさや深さを出すので、遠目からでも画面が「パッ」と光って見えます(←―「火=光」「金=色彩感覚」「火剋金(天地の剋)=新たな能力や感覚の創発」が関係しているのかもしれません)。

2) 筆づかい(タッチ)が生き物のように動いている
ぐいっと盛り上がった絵の具の跡や、渦を巻く線。まるで「手書きの感情」がそのまま残っている感じです(←―「木=情緒性・感情・生命力・うごめき・有機的」が関係しているのかもしれません)。これは印刷や写真では出しにくい迫力で、実物の前だと体に直接伝わってきます(←―なお「写真=機械=無機物=金」になります)。

3) 正直で、飾らないテーマ
農民の食卓や、使い古した靴、椅子、曲がったヒマワリ──見栄えの良い「きれい事」ではなく、本当にそこにある生活や気持ちを描こうとしました(←―これも「木=情緒性・人情・人間味・人間臭さ・有機的・非合理性」が関係しているのかもしれません)。だから絵が嘘っぽくない。見ている自分の生活にもつながってくる。

4) 構図(切り取り方)が大胆で現代的
画面からはみ出すように近寄ったり、対角線に沿って視線を走らせたり、思い切ったトリミングをします。スマホの「寄り」の写真みたいな臨場感があって、今見ても古くさく感じません。

5) 夜や光のとらえ方が独創的
《星月夜》や夜のカフェの絵など、暗いのに暗くない。星やガス灯の光を、色の差でキラッと見せます。夜景を「光の粒の音」として描いている印象で、見る側の記憶や感情を刺激します(←―「火=光=波動=音波」「金=色彩感覚」「火剋金(天地の剋)=新たな能力や感覚の創発」が関係しているのかもしれません)。

6) 短期間で到達した「自分だけの言葉」
最後の数年間で、色・線・筆の運び・題材が一気にまとまり、ほかの誰とも間違えないスタイルになりました(←―「印=ユニーク(=独創性・唯一無二)・個性・主観性・精神世界」のためかもしれません。「財=システム形成・理論構築」も関係しているのかもしれません)。個性がはっきりしているので、作品群全体がひとつの物語のように見えるのも魅力です。

7) のちの美術に与えた影響が大きい
フォーヴィスム(マチスたち)やドイツ表現主義など、多くの画家が「色で感情を出す」やり方に勇気づけられました(←―「火=光」「金=色彩感覚」「木=情緒性・感情・感覚派」が関係しているのかもしれません。「火=影響力・拡散」です)。あとの世代が「色や筆あとで、ここまでやっていいんだ」と扉を開かれたわけです。

8) 作品の裏に、人間の強さと弱さが同居している
真面目不器用優しいけれど頑固(←―「木=真面目・不器用・優しい」「火=頑固」「天王星人=頑固・優しい」のためでしょうか)。上手く行かない現実と戦いながら、それでも「見る人の心を支えたい」という気持ちで描き続けた(←―「官殺=試練・ストレス・他者貢献・利他性・献身性」のためでしょうか)。その背景を知ると、絵に込められた「」がより伝わります(←―「火=情熱」のためでしょうか)。ただし、「悲劇の人生だから高い評価」なのではありません。絵そのものの力(色・筆づかい・構図・眼差し)がまず強い。その上で人間像が共感を深めます。

おまけ

なお、ChatGPTによると、ゴッホが「一般に(前衛の内輪ではなく広い層に)高く評価され始めた」のは、彼の死(1890年)からおよそ 10~15年後であるそうです。

その後、20年前後で国際的な評価がほぼ定着したそうです。

  • 8 18 24 28 36 38 48 54 58 66 68 78 84歳
  •  ● ● ● ● ● ● ● 〇 〇 〇 ● 
  •  〇 ● ● ● ● 〇 ● ● ● ● 〇 
  • .
  • 時 日 月 年     時 日 月 年    時 日 月 年
  •   癸     官 印     癸 丙 乙 癸
  • ↓ ↓         ↓ ↓
  •          官    巳 申 卯 丑

確かに、彼の死後も彼の大運では●が続きますので、彼の作品が社会的な評価を得る可能性は十分にあったと言えます。

  • 1901年(死後11年)パリ:最初の大規模回顧展で“評判になる”
    画廊ベルナンジュンで71点の回顧展。これが大きな反響を呼び、パリの前衛の外側へも名が広がる起点になりました。

  • 1905年(死後15年)アムステルダム:空前規模の回顧展で“広く高評価”へ
    ステデリック美術館で480点超の大回顧展(義妹ヨーが主催)。このあと作品価格が急上昇した、と美術館が明記しています。一般的な知名度と市場評価がここで一気に高まりました。

  • 1912年(死後22年)ケルン:ゾンダーブント展で“国際的評価”を決定づける
    近代美術の歴史的展覧会で125点ものゴッホ作品が並び、ヨーロッパ全域での地位が固まります。

なお、ゴッホの創作活動を資金的・精神的に支えた弟のテオ(美術商)は、兄(ゴッホ)の死の約6か月後、1891年1月25日にウトレヒトの病院で亡くなったそうです。

なお、ChatGPTによると、原因は梅毒が脳まで進行した病気であるそうです。

なお、ゴッホの絵の遺産や絵の収益は、まずテオに相続され、テオの死後はテオの妻と息子に相続されたそうです。

最終的にはテオ一家が財団・美術館という形で社会にゴッホの絵を開いて行ったそうです。